2025年3月10日

スポーツ用マウスピースは、一般的にスポーツ時の外傷保護を目的としたもので、別名マウスガードとも呼ばれます。
ボクシングやラグビーなど激しいコンタクトスポーツでは着用が義務化されていますが、近年では子供の運動時に着用が推奨されるようになるなど、スポーツ用マウスピースへの注目が高まっています。
スポーツ用マウスピースを着用するとどのような効果があるのか、さらに市販のマウスピースと歯医者で作るマウスピースのメリット、デメリットをご紹介します♪
なぜ必要?スポーツ用マウスピースの効果
運動中にマウスピースをすることで、どのような効果があるのか詳しく説明していきます。
◎前歯が折れる・割れるのを防ぐ
ボクシングやラグビーに限らず、ボールや相手と衝突が起こりうるスポーツで
は、前歯の破折などトラブルが起こる可能性が高まります。
マウスピースを使用して歯をカバーすることで、歯の破折や脱臼を防ぐことが
できます。
◎噛みしめによる奥歯の負担を減らす
スポーツ中や筋トレ中は、無意識に強く噛みしめています。
奥歯は、スポーツ道具が直接当たることは少ないですが、上下の歯同士がぶつ
かり合うため、歯が摩擦したり角が欠けたりする危険性があります。
また、マウスピースをせずに毎日の練習で噛みしめていると歯が揺れ始め、最
悪の場合、歯が割れて抜歯が必要なケースもあります。
◎粘膜や舌のケガを防止する
歯は強くとがっているため、口周りに衝撃を受けると唇や舌を切ってしまう恐
れがあります。
マウスピースを装着して歯を保護することで、粘膜や舌が傷つくのを防止でき
ます。
◎脳への振動を和らげる
スポーツで体がぶつかって衝撃が加わったとき、頭へ振動が伝わり、脳震盪を
起こす危険性があります。
マウスピースを噛みしめることで首に力が入り、頭の揺れを軽減することがで
きます。
◎顎への衝撃を緩和する
対戦相手やボールトの接触で顎に強い衝撃が加わり、顎にヒビが入ったり顎関
節が損傷を受けたりする場合があります。
マウスピースで顎を保護すると、顎にかかる衝撃を和らげ、顎の損傷を防止で
きます。
◎スポーツのパフォーマンスが高まる
マウスピースを装着して噛みしめることで、左右の顎が安定します。
その結果、全身のバランスが整い、スポーツパフォーマンスを向上させ、力を
最大限発揮することが可能です。
スポーツ用マウスピースの種類

スポーツ用のマウスピースのには、スポーツ用品店や歯科クリニックで購入できる市販のものと、歯科医に相談しながら作るカスタムメイドのものがあります。
それぞれ詳しくご紹介します。
①市販のマウスピース
スポーツ用品店などで購入し自分で製作するタイプは、自分で気になる部分を削ったり切ったりして微調整が可能です。
店舗やインターネット通販で入手しやすく、すぐに作ることができるうえ安価です。
一方、自力で調整するのは限界があり、噛み合わせや適合性、維持力、装着感には問題が起きやすいとも言われています。
②歯科クリニックで作るマウスガード
歯医者や歯科クリニックで歯科医師や歯科技工士が製作するタイプで、スポーツの種目・レベル・口腔内の状態などを考慮して設計されます。
適切な噛み合わせになるよう、何度か調整する必要があるため完成までに時間がかかりますが、適合性に優れ、違和感が少なく、スポーツの種目や口腔内に適した設計ができるという最大のメリットがあります。
しかし、非常に細かく調整できる分、市販のマウスピースと比べて高値になります。
また、歯医者でスポーツ用マウスピースを作製する際は、基本的に自由診療、つまり保険適用外となります。
具体的にどれくらいの費用になるか確認したい場合は下記のリンクをご参照ください🦷
⇒ 料金表
市販売品と歯医者で作製するマウスピースにそれぞれのメリット、デメリットを持ち合わせしていることを理解し、自分に合ったスポーツ用マウスピースを装着しましょう😊