毎日の歯磨きはどういう歯磨き粉を選ぶかがとても大切です。
特に、お子さんの虫歯予防にはフッ素入り歯磨き粉が欠かせません。
今回は、なぜフッ素歯磨き粉が虫歯予防に繋がるのか、また年齢や用途に合ったフッ素入り歯磨き粉の選ぶポイントを詳しくご説明します♪

フッ素歯磨き粉とは？虫歯予防に欠かせない理由

フッ素は歯を強くし、虫歯になりにくいため、虫歯予防に科学的に効果が証明された成分です。

なぜフッ素が歯に良いかと言うと、フッ素が歯の表面にあるエナメル質を強化し、虫歯菌が作る酸に負けない強い歯を作る働きがあるからです。
また、初期の虫歯であればフッ素の力で再石灰化を促し、自然に直していくサポートもしてくれます。

特に子供の歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。
そのため、フッ素入りの歯磨き粉を使って、日常的に歯を守ることがとても大切になります✨

選び方のポイント(年齢別・用途別)

フッ素入り歯磨き粉はどれを選んでも同じではありません！
年齢や目的に応じて適切なフッ素濃度を選ぶことが、虫歯予防の効果を最大化するカギです。
また、歯磨き粉には研磨剤、発泡剤、フレーバーなどの違いがあり、目的に合ったものを選ぶことでより効果的な歯磨きができます🦷

年齢別おすすめフッ素濃度

ではフッ素はどのくらいの濃度と量が適切なのでしょうか？
年齢別にご紹介します。

◎0～5歳
　・推奨フッ素濃度(ppm)　⇒　500～1000pm
　・使用量　⇒　米粒大
　この時期のお子さんは飲み込むリスクがあるため、低濃度が推奨されています。

◎6～14歳
　・推奨フッ素濃度(ppm)　⇒　1000～1450pm
　・使用量　⇒　グリンピース大
　唾液の量が増え、フッ素が流れやすくなるため0～5歳と比較して高濃度のフッ素が推奨され
　ています。

◎15歳以上
　・推奨フッ素濃度(ppm)　⇒　1450pm
　・使用量　⇒　1～2㎝
　大人の歯には高濃度フッ素のほうが再石灰化効果が高いと言われています。

フッ素は歯を強くする一方で、過剰に摂取すると「フッ素症」と呼ばれる歯の表面に白い斑点が出来る状態を引き起こすことがあります。
特に、まだ飲み込む力が十分でない小さなお子さんには注意が必要です。

フッ素以外のポイント｜研磨剤・発泡剤・フレーバーの選び方

フッ素濃度の他にも、歯磨き粉の成分やタイプによって使い心地や効果が変わります。

■研磨剤

知覚過敏や歯のダメージが気になるなら、研磨剤が含まれていない歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。（例：SP-Tジェル、シュミテクトなど）
ホワイトニング効果を重視するなら研磨剤ありの歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

■発泡剤

一般的な歯磨き粉には発泡剤が含まれていますが、泡立ちすぎると磨いたつもりになりやすく、十分にブラッシング出来ていないなんてこともあります。
低発泡タイプの歯磨き粉なら、しっかり磨けるのでおすすめです。
（例：チェックアップスタンダード、ジェルコートFなど）

■フレーバー

お子さん用の歯磨き粉は味が良いことも大切ですが、甘味料や香料の種類にも注目しましょう。
キシリトールやソルビトールといった虫歯になりにくい甘味料が使われているものが理想です。
人工甘味料が気になる方は、天然由来のものが使われているか確認するのもおすすめです。

当院でも、幅広い目的に合った歯磨き粉を取り揃えています。
下記のリンクで詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
→　なりたい歯を目指した歯磨き剤選び✨｜広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐ)｜ブランデンタルクリニック｜土曜日・日曜日も診療

使用後のうがいは最小限に

フッ素の効果を高めるために歯磨き後のうがいは少量の水で1回だけがおすすめです。
たくさんうがいをするとフッ素が流れてしまい、効果が薄れてしまいます。
特に寝る前の歯磨きでは、このポイントを意識すると良いでしょう✨


今回はフッ素の基礎知識から、フッ素濃度の選び方、年齢別の使い方など幅広くご紹介しました。
誤った使い方をしてしまうと、効果が得られにくいだけでなく、安全面でも懸念が生じます。
そのため、使用料や濃度を正しく理解し正しいケアを行うことが重要です🦷