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乳歯と永久歯の違い解説:子供の歯の成長とケアのポイント

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2025年6月23日

乳歯と永久歯の違い解説:子供の歯の成長とケアのポイント




歯の健康は生涯にわたって重要な役割を果たします。
特に子供のうちに正しい歯の成長を理解し、適切なケアを行うことは、大人になってからの歯の健康維持に直結します。この記事では、「乳歯」と「永久歯」の基本的な違いと、それぞれの特徴、そして適切なケア方法について解説します。

1. 歯の発達と役割の違い


乳歯は、生後約6ヶ月から2歳頃に萌出し、多くの子供は20本の乳歯を持つようになります(一般的に6か月から2歳)。これらは食事や話すための基本的な機能だけでなく、永久歯の正しい位置とスペースを確保するための役割も担います 。
それに対して、永久歯は6歳頃から萌出し始め、12歳頃までにほぼ完全に入れ替わります。成人になると、通常は32本(親知らずを含む)の歯があります。

2. 解剖学的な違い


(1) 歯の構造
乳歯は、永久歯に比べて歯質(エナメル質と象牙質)が薄く、根も短くなっています。そのため、乳歯は永久歯に比べて脆弱で、虫歯になりやすい傾向にあります。
一方、永久歯は歯質が厚く、耐久性が高いため、長期間の使用に耐えられる設計となっています。


(2) 歯のエナメル質
乳歯のエナメル質は臨界的に薄いため、虫歯になりやすいだけではなく、再石灰化の修復能力も限られています。これが早期虫歯の原因となることもあります。
3. 発育と生理的な違い


(1) 発育速度
乳歯は比較的早い段階で発達し、萌出も比較的スムーズです。しかし、永久歯は歯胚段階から長期間かけて発達し、歯根の形成もゆっくり進行します。


(2) 根の吸収
乳歯は、永久歯の萌出に伴い、根の吸収を受けて抜け落ちます。この過程をスムーズに進めるためには、適切なケアと早期発見が重要です。

4. 虫歯のリスクと予防法


乳歯は永久歯と比較して虫歯になりやすく、その影響も大きいため、子供の頃からの予防が肝心です。特に、フッ素塗布や定期的な歯科検診が効果的です(American Dental Association, 2020)。
また、乳歯の虫歯は早期に治療しないと、永久歯の萌出や歯列に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

5. 乳歯と永久歯の健康管理のポイント


子供の歯磨き指導:乳歯の段階から正しい歯磨き習慣を身につけさせることが重要です。
定期的な歯科検診:虫歯の早期発見と予防のために、最低半年に一度の歯科受診を推奨します。
食習慣の改善:糖分の過剰摂取は虫歯のリスクを高めるため、バランスの良い食事を心掛けること。

6. 大人になった後の歯のケアと予防


永久歯は一生使う歯ですから、20歳を過ぎても適切なケアを続けることが求められます。ブラッシングだけでなく、フロッシングや定期的な歯科チェックを習慣化しましょう。

まとめ


乳歯と永久歯は、構造や役割、発達の面で大きく異なります。乳歯は薄く脆いため虫歯になりやすく、正しいケアや予防が特に重要です。一方、永久歯は長く使うため、最初の段階から良好な口腔ケアを習慣化し、生涯にわたる歯の健康維持を心がけましょう。

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