2025年12月11日

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに
ホワイトニングで手に入れた白い歯、できれば長く保ちたいですよね。
ホワイトニングで手に入れた白さは恒久的なものではありませんが、できれば長く白いままでいたいですよね。
歯の白さは施術直後だけでなく、その後の生活習慣やケアで大きく変わります。
ここでは、毎日続けやすい具体的な習慣を分かりやすくまとめてみます。
色の強い飲み物・食べ物に気をつける
コーヒー、紅茶、赤ワイン、ソース類、カレー、ベリー類などは着色の原因になります。
これらを飲んだり食べたりした後は、できればすぐに水で口をすすぐか、15分から30分程度後に歯磨きするのがオススメです。
酸性の飲み物は歯の表面(エナメル)を一時的に柔らかくするので、すぐにこすらない方がダメージを防げます。
喫煙は厳禁レベルで影響大
タバコのヤニは強力な着色源です。
喫煙者はホワイトニングの効果が落ちやすく、色戻りも早くなってしまいます。
白さを長持ちさせたいなら禁煙が最も効果的な対策の一つです。
ブラッシングは「やさしく」「確実に」 !
毎日のブラッシングで表面の着色やプラークを減らすことが基本です。
強くこすりすぎるとエナメル質がすり減って逆に色ムラや知覚過敏の原因になるので、やさしい力で3分以上、朝昼晩食後にきちんと磨く習慣をつけましょう。
低研磨性でフッ化物配合の歯磨き粉を選ぶと安心です。もちろん電動歯ブラシ(超音波歯ブラシ)はプラーク除去に有利な点も多いので、圧を気をつけながら使用すると効果的です。
ホワイトニング用製品の賢い使い方
市販のホワイトニング歯磨き粉なども表面着色の予防・除去に役立ちます。
ただし、硬い研磨剤が使用されているケースも多いので、製品選びには注意して、使い方はメーカーと歯科医の指導に従ってください。
うがい・水分補給を習慣化する
色の濃いものを飲んだら水でうがいをし、唾液による自然な洗浄と再石灰化(歯の修復作用)を助けるためにも、こまめな水分補給が役に立ちます。
特に外出先や会食の後にさっとできる簡単な方法です。
定期的なプロの歯のクリーニングを受ける
3ヶ月に一度の定期検診でのプロフェッショナルクリーニング(スケーリングやPMTC)は、歯石や頑固な着色を取り除き、ホワイトニング効果を維持するのに重要です。
専門家によるチェックで、再ホワイトニングのタイミングや歯の状態も適切に判断してもらえます。
知覚過敏や安全対策を忘れずに
ホワイトニング後や再施術時に知覚過敏が出ることがあります。
フッ化物塗布や知覚過敏用の薬(硝酸カリウムなど)で対応できることが多いので、症状が出たら歯科医に相談をしてみてください。
市販品の過度な連用や使い方を守らないと歯肉刺激やエナメル質へのダメージになるので、製品説明書と歯科医院での指示は必ず守ってください。
個人差を理解して計画を立てる
唾液の性質、日々の食習慣、歯の表面状態(エナメル質の多孔性や厚さ)、歯並び、喫煙の有無などで色戻りの速度は人それぞれです。
自分のリスク要因を把握して、日常の予防(飲食の工夫、ブラッシング、うがい)とプロのメンテナンスを組み合わせると効果的です。
終わりに
ホワイトニングの白さは一度手に入れたら終わり、ではなく日々のちょっとした習慣でずっと保てます。
飲食の工夫、やさしいブラッシング、うがいや定期的なプロケアを組み合わせれば色戻りをぐっと抑えられますし、知覚過敏など問題が出たときは早めに相談すれば対処できます。
無理なく続けられるケアを自分なりに取り入れて、歯の白さに自信を持ち続けてください。
