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セラミック治療のメリットとデメリットを詰め物で比べてみよう

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2024年10月26日

セラミック治療のメリットとデメリットを詰め物で比べてみよう

(院長の徒然ブログ)

まずセラミックインレーとは

昼休憩です。すなわち、コラム魔の私が書く時間です。

今日は当院でも使っているセラミックの「詰め物」に関して、保険のCADCAMインレーと比べた場合のメリットデメリットについて解説してみます。

まずセラミックインレーについてなんですが、皆さんは歯科でセラミックが使われるのって、近年になってからとか思っていませんか?

実は、セラミックの歯科分野応用は19世紀末にまで遡ります。

当初は、金属の使用やアマルガムが主流でしたが、欧米で「白い歯がいい!」という声が高まり、セラミックが注目されるようになったんです。

最初に注目されたセラミックは「ポーセレン」で、今でも時々使われます。

(ちなみに陶器のコップには結構ポーセレンは使われてますよ。)

20世紀初頭なんかは、まだセラミックの強度がなかったので、インレー(詰め物)で主に使われていたんです。

最初は手作業で作ってたんですが、歴史が動いたのは1970年代です。

今でこそ当たり前のCADCAM技術が導入され、精密で耐久性のあるセラミックインレーが作られるようになりました。

最近になって日本でCADCAMの詰め物を体験した方はいらっしゃると思いますが、欧米では昔から採用されていた技術なので、非常に「信頼度が高い」技術なんです。

1990年代になってから、ジルコニアやリチウムモノシリケート、リチウムジシリケートなどの用途にあった新素材が発明(後者は日本人🇯🇵発明)により強度と審美性を兼ね備えた詰め物が開発されていったのです。

まさに今は、セラミックが歯科運用されている黄金期とも言えるのです。

セラミックインレーのメリット

ではまず現在保険で認められているハイブリッドセラミックのCADCAMインレーと比べてのメリットになります。

①透明度による圧倒的な審美性

本物の歯のエナメル質に透明性があるお話を以前いたしましたが、セラミックは歯の色に近い透明度を再現できます。

ですので、見た目が非常に自然で、前歯や下の歯の見える部分に特にお勧めです。


②耐久性が高い

歯科で使うセラミックの硬度は歯より高いか同じくらいに設定されており、摩耗にも強く一度入れたら長持ちしやすいです。


③着色しにくい

歯科で使うセラミックは、無機素材(金属イオン含む)の結晶体であるため、分子構造的に色素などが浸透しにくく変色が起きにくいのです。

④形が長期間でも変わらない

これも大事です。樹脂の詰め物などは「吸水性」があるため、どんな腕のいい歯医者が治療しても、いずれ水を吸って僅かに膨張してしまうんです。

形が変わらない詰め物というのはそれだけで良いことなんです

⑤虫歯になりにくい

皆さんはプラスチックのコップと陶器のコップを使ったことはありますか?

プラスチックのコップは長期間使用していると表面がガサついてきて、色も変色します。

一方陶器はいつまでもツルツルです。

その分汚れも付きにくいし溜まりにくい。

そして容易に汚れを落とせます。だからこそセラミックインレーも汚れがつきにくく落としやすいため、虫歯になりにくいのです。


⑥アレルギーを起こしにくい

セラミックは体に優しく、生体親和性が高い材料なのです。そのため、アレルギー反応を引き起こす可能性が低いのです。

デメリット

ではセラミックインレーに総じて言えるデメリットです。

①値段が高い

金額に左派あれど、やはり保険の詰め物よりは高いです。

②壊れないわけではない
硬い材料ではあるのですが、衝撃には弱く割れることがあります。

どうでしたか?

今後また当院で使うセラミックの種類についてもコラムにしていきますね。

ご質問等ございましたらいつでも仰ってください。

さて、昼の診療もがんばります。

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