2026年1月22日

(院長の徒然コラム)

はじめに
歯科治療の多くは歯科医師が行いますが、実は「見えない職人」が治療成果を左右しています。
歯科技工士は入れ歯やかぶせ物などを作る専門家で、あなたの食事・会話・笑顔の質に直結する仕事を担っています。
今回はそんな「歯科技工士」についてのコラムを書いていきます。
歯科技工士とは?
歯科技工士は、歯科医師の指示に基づいて補綴物(入れ歯・クラウン・ブリッジ・義歯など)やマウスピース、矯正装置を設計・製作・修理する専門職です。
患者さんと直接会う機会は少ないものの、歯科チームの重要な一員として精度の高い仕事を行います。
(因みに、病院勤めの歯科技工士は歯の色調とか確認するために、しょっちゅう患者さんの前に姿を現します。)
どんなものを作っているの?
⚫︎入れ歯(部分入れ歯・総入れ歯)
⚫︎かぶせ物・差し歯(セラミック、金属など)
⚫︎ブリッジや仮歯
⚫︎マウスピース(歯ぎしり対策・スポーツ用)
⚫︎矯正装置や技工物修理・調整全般
このように様々なものを、ある時は鋳造、ある時は樹脂で、ある時はCAD/CAMシステムで削り出しという感じで作っていきます。
技工士の腕の見せ所:見た目(審美)と使いやすさ(機能)の両立
歯の色や形、並びのバランスを再現しつつ、噛み合わせや発音にも配慮します。
見た目が自然であることはもちろん、食事や会話で違和感がないことが何より重要です。
試適(仮合わせ)や微調整を重ねて、最終的な装着感を高めます。
近年の最新技術と管理
口腔内スキャン、CAD/CAM、3Dプリントなどのデジタル技術により、精度とスピードが向上しました。
一方で、色合わせや最終調整など職人技が必要な工程もまだまだ多く残っています。
新しい材料もどんどん開発される中で、それらを駆使して作成していく働きながらアップデートしていく職種なのです。
患者さんに協力してほしいこと
歯科技工士さんの仕事を最大限に活かすために患者さんに是非リクエストして欲しいことがあります。
①希望の見た目(自然さや好み)があれば写真や具体的な説明を伝えてください。
②装着後に違和感や痛みがあれば早めに相談してください。
③定期検診やメンテナンスで長持ちさせましょう。
歯科技工士を目指そうかと思っているあなたへ
歯科技工士を目指そうと思っているそこのあなた!
黙って高杉真宙主演の映画「笑顔の向こうに」を見てください!
主人公は人との繋がりを取り戻そうとする最中、ヒロインとの出会いをきっかけに“笑顔”の意味を見つめ直していきます。
家族や仕事、失われた自信を取り戻す過程で、小さな親切や職人技が人の心を動かす様子が描かれます。
歯科技工士という職業の誇りと仕事を通して人を支えることの価値が優しく伝わる素晴らしい映画ですので、歯科技工士になりたい方も、現在歯科技工士の方も必ず視聴してください!
終わりに
歯科技工士さんは目に見えない場所で、あなたの「食べる・話す・笑う」を支えています。
納得できる仕上がりにするため、歯科医師と連携して最善を尽くしてくれます。
希望や不安は遠慮なく伝えてください。それがより良い技工物の作製と良い治療につながります。
