2024年10月29日
歯科医院や歯磨き粉のパッケージでよく目にする「フッ素」。むし歯予防に効果があるとは聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどのように働くかは意外と知られていないかもしれません。今回は、フッ素がむし歯予防にどのような効果をもたらすのかをご紹介します。
《フッ素とは?》
フッ素は自然界に広く存在する元素の一種で、私たちの身の回りの水や土、食べ物の中にも含まれています。歯科では、フッ素の特別な効果を利用して、むし歯予防に活用しています。
《フッ素の3つの働き》
1.歯を強くする
フッ素が歯のエナメル質(歯の表面)に取り込まれると、エナメル質が強化され、むし歯菌が作り出す酸に対して抵抗力がつきます。この強化作用によって、むし歯に対する防御力が高まります。
2.再石灰化を助ける
毎日の食事や飲み物に含まれる酸によって、歯のエナメル質が少しずつ溶けていきます。しかし、フッ素があることで「再石灰化」という自然の修復プロセスが進みやすくなり、歯の表面が元の健康な状態に戻りやすくなります。
3.むし歯菌の活動を抑える
フッ素には、むし歯菌が酸を作り出すのを抑制する働きもあります。酸の発生が抑えられることで、むし歯が進行しにくくなるのです。
《フッ素の取り入れ方》
フッ素配合の歯磨き粉や洗口液
市販のフッ素入り歯磨き粉や洗口液を毎日のケアに取り入れることで、フッ素の効果を手軽に取り入れられます。
歯科医院でのフッ素塗布
歯科医院では、高濃度のフッ素を歯に直接塗布する「フッ素塗布」という処置が受けられます。特にお子さまや、むし歯のリスクが高い方におすすめです。
フッ素を上手に取り入れて、むし歯を予防しましょう✨
フッ素は、毎日のケアに加え、定期的に歯科医院で受けられるケアと併用することで、むし歯予防に効果を発揮します。当院でも、フッ素配合歯科専売を販売しています。ぜひ、健康な歯を保つために、フッ素の力を上手に活用してみてください。