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歯磨きって本当に効果あるの?データが示す本当に効果的な歯磨きのコツとは?

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2026年2月14日

歯磨きって本当に効果あるの?データが示す本当に効果的な歯磨きのコツとは?

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

毎日の歯磨きは、口腔の健康、ひいては全身の健康を守る上で不可欠な習慣です。

しかし、「ただ磨けば良い」という漠然とした認識では、その効果を最大限に引き出すことはできません。

今回のコラムでは、具体的な数値に基づき、歯磨きの真の効果と、より効果的な実践方法を深く掘り下げてご紹介します。

歯磨きの物理的な効果と、その限界

歯ブラシを使った物理的なブラッシングは、歯や歯周ポケットに付着した細菌(プラーク)を除去する、口腔ケアの最も基本的な手段です。

ある研究ではブラッシング単独でも、対象者の73.3%において口腔内の一般細菌の減少が確認され、平均で約20%の細菌減少率を示しました。

これは、歯ブラシによるブラッシングだけでも物理的に細菌をかき出す効果があることを示しています。

しかし、ブラッシングだけでは限界があることも示されています。

ブラッシングによって口腔内の細菌が一時的に唾液中に拡散し、かえって口腔内の細菌数が増加したように見えるケースも報告されています。

特にブラッシング後の「唾液中」の細菌数が有意に増加することが示されており、これは歯や粘膜から細菌が剥がれ落ち、唾液中に移行している状態を意味します。

つまり、かき出した細菌を適切に口腔外へ排出するステップが、効果的な歯磨きには不可欠なのです。

歯磨き効果を飛躍的に高める「歯磨き粉」と「消毒性含嗽」

ブラッシングの効果を最大限に引き出すためには、歯磨き粉の併用と、適切な含嗽(うがい)が鍵となります。

①歯磨き粉の併用効果

ブラッシングに歯磨き粉を併用した場合、一般細菌の減少が確認された対象者の割合は84.6%に達し、ブラッシング単独の73.3%を上回りました。

平均細菌減少率も25%と、歯磨き粉の添加が細菌除去効果を高めることが示されています。

歯磨き粉に含まれる清掃剤や薬用成分が、物理的な作用を補強し、細菌の除去をより効率的に促進すると考えられます。

②消毒性含嗽によるトドメの一撃

ブラッシングで細菌を「浮かせ」、歯磨き粉で「除去を助ける」段階の後に、口腔外へ確実に排出する「トドメ」として、含嗽は非常に重要です。

別の研究ではブラッシング後に7%ポビドンヨード30倍希釈液で含嗽する方法が、高い細菌減少効果を示しました。

さらに、カビの一種であるカンジダ菌に対しても減少が確認され、ブラッシング単独や歯磨き粉併用と比較しても効果的でした。

    一方で、一部の研究では水道水のみによる含嗽では、むしろ逆効果になる可能性も指摘されています。

水道水でのうがいを3回行った結果、口腔内の総細菌数がうがい前と比較して32.6%も増加したという驚くべき結果が報告されています。

これは、うがいによって歯や粘膜に付着していた細菌が口腔全体に拡散し、一時的に唾液中の細菌数が増加したためと考えられます。

このデータは、単なる水うがいでは細菌除去効果が期待できないどころか、細菌を広げてしまうリスクがあることを強く示唆しており、消毒成分を含んだ含嗽剤の必要性を浮き彫りにしています。

舌磨きは慎重に!データが示す「舌」ケアの落とし穴

口腔内で最も細菌が多く存在する場所の一つが「舌」です。

舌の上側表面と口唇が、口腔内細菌全体の約66.5%(舌の上側表面40.8%、口唇25.7%)を占めていると報告されており、舌ケアの重要性がわかります。

しかし、この舌のケアには注意が必要です。

通常の歯ブラシで舌の表面を磨くと、細菌数をかえって増やしてしまう可能性があることが示されています。

舌表面の細菌数がブラッシング後に144%も増加したという具体的な数値が示されており、これは舌乳頭の隙間に潜んでいた細菌が、歯ブラシの刺激によって剥がれ落ち、口腔内に拡散したためと考えられます。

このデータから、舌のケアには、舌専用のブラシやクリーナーを用い、優しく掻き出すように清掃すること、そして掻き出した細菌を確実に口腔外へ排出することが極めて重要であることがわかります。

間違った舌磨きは、口臭の原因となる細菌をかえって口腔内に広げてしまうリスクがあるのです。

効果の持続性と継続の重要性

どんなに丁寧な口腔ケアを行っても、その効果は永遠には続きません。

徹底した口腔ケア(ブラッシング、含嗽、粘膜清拭)によって舌の細菌数は一時的に減少しても、約12時間後には清掃前の状態にまで細菌数が戻ってしまうことが明らかになっています。

この事実は、口腔内の細菌が絶えず増殖していることを示しており、毎日の継続的なケアがいかに重要であるかを強調しています。

終わりに:効果的な歯磨き習慣へ

ご自身の口腔状態や、特に高齢者や術前・術後の患者さんの場合は、誤嚥のリスクなども考慮し、個々に適した口腔ケアの方法を歯科医師や歯科衛生士に相談し、適切な指導を受けることを強くお勧めします。

エビデンスに基づいた正しい知識と実践で、より健康な口腔と全身の健康を目指しましょう。

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