2024年12月16日
口臭の原因は、87%が口の中にあることが明らかにされています。
口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が、タンパク質やアミノ酸を分解して揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)という物質を作ります。
これが口臭の主な原因物質です。
VSCは舌の上で最も多く作られます。
これは舌に白い苔状のものが付着するためです。
これを舌苔といいます。
舌苔(ぜったい)とは、舌の表面にできる白っぽいまたは黄色っぽい膜のことを指します。これは、口の中の細菌、食べかす、死んだ細胞などが集まってできるもので、特に口腔内の衛生状態が悪いときに見られやすくなります。舌苔自体は通常、健康に大きな影響を与えるものではありませんが、口臭の原因になることがあります。
舌苔を予防するためには、口腔ケアをしっかり行うことが大切です。歯磨きだけでなく
舌清掃を行って舌苔を除去し、舌を清潔に保つことが最も効果的です。
1日に、何度も舌をこすると舌の粘膜を傷つけてしまうこともあるので、舌の汚れが気になるときに行って下さい。
舌清掃は1日1回が目安で、舌苔の付着量が多い朝のケアがおすすめです。
舌清掃に使うブラシは、専用の舌ブラシや軟らかいハブラシを使いましょう。
舌専用のクリーニングジェルを合わせて使うとより良いです。
ブラシは、舌の「奥から手前」に動かします。
舌はとてもデリケートな組織です。
舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないよう、軽い力で行いましょう。
もし舌苔が気になる場合や、色や状態に変化がある場合は、歯科医師に相談することをおすすめしますよ!