2024年11月15日
多くの方が、歯に痛みや不快感が出てから歯医者に行くことが多いのではないでしょうか。しかし、実は痛みが出る前の定期的な診察がとても大切です。その理由をいくつかご紹介します。
1. 早期発見で痛みを防ぐことができる
虫歯や歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。痛みが出る頃には進行している場合が多く、治療に時間がかかることも。そのため、早めに検診を受けることで、症状が進行する前に対処でき、痛みを未然に防ぐことができます。
また、歯周病は「silent disease」と呼ばれる通り静かに進行していき、気づく頃には手遅れになっていることもあります。
そうならないよう、普段から定期検診で歯石や歯茎より下の汚れをプロフェッショナルケアしましょう。
2. 治療が簡単で負担が少ない
初期の虫歯や歯周病であれば、治療も簡単で費用や時間の負担も少なく済みます。悪化するまで放置すると、治療が長期化するだけでなく、最悪の場合、歯を失うリスクも高まります。
歯を抜いて仕舞えば、入れ歯やインプラント、ブリッジをしなければなりません。
保険診療が効くものでも、かなり費用的に負担がかかります。
結局定期検診でこまめにチェックしておくのが、一番医療費の削減に繋がります。
3. 予防によって健康な歯を保つ
定期的なメンテナンスによって、歯を健康な状態に保つことができます。専門的なクリーニングやフッ素塗布を行うことで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、いつまでも丈夫な歯で食事を楽しめるようになります。
歯の定期検診の受診率は、日本歯科医師会の2020年の調査によると、いまだにまだ約44%です。
定期的に歯のメンテナンスを受信されている方は、80歳の時に23本もの歯が残っていたのに対し、定期検診を受けていない方は7本しか残っていなかったというデータが出ています。
定期検診受けていない方は3/4の歯を失ってしまうのです。
そうならないように、何十年後の自分に投資する気持ちで、是非メンテナンスを受けてみてください。
歯医者は「痛いときだけ行く場所」ではなく、「健康を守るために通う場所」です。痛みが出る前に、ぜひ歯科医院で定期的な検診を受けてみてください。