2024年11月11日
乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいとされています。その理由をお母さん向けにわかりやすくお伝えします。
まず、乳歯は永久歯に比べてエナメル質(歯の表面)が薄いため、虫歯菌が簡単に内部に浸透しやすいのが特徴です。これにより、虫歯が進行しやすく、短期間で悪化してしまうことが多いです。
また、甘いものを好む傾向があり、ジュースやお菓子を摂取する機会が増えることも、虫歯の原因のひとつです。小さな子どもにとって甘いものは魅力的ですが、頻繁に食べると歯に糖分が残りやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
さらに、自分でしっかり歯磨きをするのが難しいのも乳歯の虫歯になりやすい理由です。小さい子どもはまだ歯磨きがうまくできず、特に奥歯や歯と歯の間に汚れが残りがちです。そのため、お母さんやお父さんが仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
乳歯の健康はその後の永久歯にも影響を与えるため、日ごろから注意してケアしてあげましょう。
参考:永久歯と乳歯の石灰化度
エナメル質の石灰化度とは
エナメル質の石灰化度は、歯のエナメル質に含まれるミネラル(主にカルシウムとリン)の割合を示す指標です。
石灰化度が高いほど、エナメル質は硬く、耐久性があり、虫歯に対する抵抗力が強くなります。
乳歯のエナメル質の石灰化度
乳歯のエナメル質は、一般的に永久歯よりも石灰化度が低いとされています。乳歯のエナメル質の石灰化度は、約70%から80%程度とされており、これは乳歯が生え始める時期が早く、成長過程でのミネラルの供給が限られているためです。
永久歯のエナメル質の石灰化度
一方、永久歯のエナメル質は、乳歯よりも高い石灰化度を持っています。
永久歯のエナメル質の石灰化度は、約95%から98%程度とされています。
これは、永久歯が生えた後に、より多くのミネラルが供給され、時間をかけて成熟するためです。
まとめ
乳歯のエナメル質の石灰化度: 約70%〜80%
永久歯のエナメル質の石灰化度: 約95%〜98%
このように、永久歯は乳歯に比べて石灰化度が高く、より強固な構造を持っています。これにより、永久歯は虫歯や外的な影響に対してより耐性があります。