2024年10月14日
(院長の徒然ブログ)
⚫︎スウェーデンの高福祉
スウェーデンは高福祉の国として知られています。
そのため、予防歯科という分野でスウェーデンは先進国です。
成人まではあらゆる治療…それこそ日本では自費治療である矯正治療やインプラント治療までも、自己負担なく行われるのです。
20歳以降は7割負担で医療は行われますが、全国民に定期検診及び歯科衛生師によるプロフェッショナルケア、歯科衛生士実地指導を受けることを義務化しています。
。その結果、一人あたりの虫歯になった本数は日本ではで9.5本であるのに対して、3.6本…日本では歯周病にかかっている人の割合は8%なのにも関わらず、スウェーデンでは20%と、日本とは比べ物にならないくらい、予防歯科が発展しています。
歯科定期検診率も日本が44%なのに対して、スウェーデン子供は100%!
大人でも80%~90%という具合に、歯を大切にする意識が染み着いているのです。
⚫︎8020運動比較
80歳で20本歯が残っている人を増やそうという8020運動をご存知でしょうか?
令和4年の歯科疾患実態調査では、日本は51.2%と日本にしては大健闘でした。
しかしその実態を見ると、80歳で残っている残存歯数は約15本…全部で28本(親知らず含まず)なので、半数は喪失しているという結果でした。
一方でスウェーデンは遥か上の数値で、80歳の平均残存歯数は21本で、8020達成率は驚異の80%越えです。
その背景に予防を中心とした歯科医院が増えて来ていることが考えられます。
⚫︎スウェーデンとの比較で見えてくること
以上のような数値の比較から見えてくることは、歯の定期検診をしてメンテナンスを行わなければ、歯は残りにくいという事実です。
毎日の歯磨きももちろんですが、それがちゃんと行えているかどうか、専門家に診てもらうこと、そして歯磨きで取りきれない部分の汚れを歯科医院でのクリーニングにてしっかり落とすことが歯を残す上で重要なことなのです。
歯ブラシの毛先では歯茎の下を十分にお掃除できません。その汚れを取ってこそ、歯を支える組織の維持が可能なので、是非定期検診に通ってらっしゃらない方は、始めてみてください。
そしてもう一つ大事なことは、咬み合わせや初期う蝕(初期虫歯)などのチェックを定期的に行うことです。
咬み合わせに問題があると、歯周病は増悪しやすくなります。
例えば他の歯よりも異常に強く当たってしまう歯があると、歯周病で壊れかかった歯の周囲組織にトドメを刺してしまう形になるのです。
他にも歯が当たってないと、唾液の自浄作用が働かず、虫歯になりやすかったりもするのです。
定期検診の際は、是非これらもチェックさせて頂けたらと思います。
このらを管理していくことで、歯の喪失の可能性をグッと低くできます。
ブランデンタルクリニックでは症状を見極め、現在の骨の状態や、症状の原因を突き止めて何が起こっているのか、今後のリスクはどういったものがあるのか、どのように管理していけbしいか等、説明させていただきます。
痛みがあるから病院に…ではなく、痛みが出る前に予防していくことが、お口の健康を守ることにつながります。
ご一緒にお口の健康を守っていきましょう。