2024年10月10日

(院長の徒然ブログ)

はじめに
歯を白くしたいと思ったとき、「エステ店やセルフホワイトニングと、歯科医院のホワイトニングは何が違うのだろう」と迷う方は少なくありません。どちらも「歯を白くする」と表現されることがありますが、実際には使える薬剤、期待できる効果、安全管理の考え方が大きく異なります。
簡単にいうと、エステ店やセルフホワイトニングは、主に歯の表面についた着色汚れを落とすケアです。一方、歯科医院で行うホワイトニングは、歯の内部に入り込んだ色素に作用し、歯そのものの色を明るくしていく医療行為としてのホワイトニングです。
この記事では、広島市中区立町のブランデンタルクリニックが、エステ店・セルフホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの違いを、薬剤・効果・安全性の面からわかりやすく解説します。
内覧会で多かった「なぜ歯科医院のホワイトニングは高いの?」という質問
開院前の内覧会で、患者様からこう聞かれたことがあります。
「エステのホワイトニングだと安いのに、なぜ歯科医院のホワイトニングは高いのですか?」
とても自然な疑問だと思います。最近は、500円から数千円程度でセルフホワイトニングを案内している店舗もあり、広告だけを見ると「歯科医院のホワイトニングは高い」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、ここで大切なのは、同じ「ホワイトニング」という言葉が使われていても、実際に行っていることが同じとは限らないという点です。歯の表面の汚れを落として明るく見せることと、歯の内部にある色素を分解して本来の歯の色そのものを明るくすることは、歯科医学的には別の処置です。

「表面の汚れを落とす」のか、「歯そのものを漂白する」のか
ホワイトニングを理解するうえで、まず分けて考えたいのが、表面の着色と歯の内部の色です。
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、喫煙などによる着色は、歯の表面に付着していることが多く、クリーニングやPMTCで改善する場合があります。こうした汚れが落ちると、歯は明るく見えます。ただし、これは基本的には「本来の歯の色に近づける」処置です。
一方で、加齢による黄ばみ、もともとの歯の色、歯の内部に入り込んだ色素は、表面を磨くだけでは大きく変わりにくいことがあります。この場合に必要になるのが、歯科医院で行う医療ホワイトニングです。

エステ店・セルフホワイトニングでできること
エステ店やセルフホワイトニングで行われる処置は、一般的に、患者様自身が薬剤やジェルを歯に塗り、ライトを当てる形式が多くなります。ここで使われるものは、化粧品や医薬部外品に分類される範囲の成分であることが多く、主な目的は歯の表面の着色汚れを落とすことです。
よく見かける成分としては、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸、重曹などがあります。これらは、歯の表面についた着色を浮かせたり、汚れをつきにくくしたりする目的で使われることがあります。
ですから、セルフホワイトニングがまったく意味のないものというわけではありません。歯の表面の着色が多い方では、汚れが落ちることで「白くなった」と感じることもあります。
ただし、歯の内部に入り込んだ色素を分解し、もともとの歯の色以上に明るくするような漂白効果は、基本的に期待しにくいと考えた方がよいでしょう。
歯科医院で行うホワイトニングで使う薬剤
歯科医院で行うホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素を用いる方法があります。これらの過酸化物が分解される過程で、歯の内部にある色素に作用し、歯そのものの色を明るくしていきます。
この「歯の内部の色素に作用する」という点が、セルフホワイトニングとの大きな違いです。
歯科医院では、ホワイトニング前に虫歯、歯周病、知覚過敏、詰め物や被せ物の状態、歯ぐきの炎症、神経を失った歯の有無などを確認します。なぜなら、同じ薬剤を使っても、口腔内の状態によってしみやすさや仕上がりが変わるからです。
歯科医院のホワイトニングが「高い」と感じられる理由
歯科医院のホワイトニングがセルフホワイトニングより高く感じられる理由は、単に薬剤代だけではありません。
歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が口腔内を確認し、虫歯や歯周病がないか、しみやすい状態ではないか、人工物がどの範囲にあるかを判断します。ホワイトニング剤が歯ぐきに強く触れないように管理したり、知覚過敏が起きたときに対応したりすることも含めて、医療として安全性を管理します。
また、白くなる歯と白くならない部分を事前に確認することも重要です。天然歯はホワイトニングで色調が変わる可能性がありますが、セラミック、レジン、金属、古い詰め物や被せ物は、基本的にホワイトニングでは白くなりません。前歯に詰め物が多い場合、ホワイトニング後に詰め物の色だけが浮いて見えることもあります。
つまり、歯科医院のホワイトニングは「薬剤を塗って光を当てるだけ」ではなく、口の中全体の状態を診断し、仕上がりと安全性を考えながら行う治療です。

ポリリン酸ナトリウムは悪い材料なのか
セルフホワイトニングで使われることがあるポリリン酸ナトリウムは、「漂白剤ではないから意味がない」と単純に考える必要はありません。
ポリリン酸ナトリウムは、歯の表面の着色汚れに対する清掃補助として使われることがあります。歯科医院でも、PMTCやクリーニングの文脈で、着色を落とす目的で使われることがあります。
ただし、ここで重要なのは、役割の違いです。ポリリン酸ナトリウムは、主に歯の表面の汚れを落とす・つきにくくするための材料であり、過酸化水素や過酸化尿素のように歯の内部の色素を漂白する薬剤とは目的が違います。
表面の着色が主な悩みであれば、クリーニングだけで満足できることもあります。一方で、「歯そのものの黄ばみを明るくしたい」「今の歯の色より白くしたい」という場合は、歯科医院でホワイトニングの適応を確認する方が現実的です。
ホワイトニング前にクリーニングが大切な理由
歯の表面に着色やプラークが多くついている状態でホワイトニングをしても、薬剤が均一に作用しにくくなることがあります。また、表面の汚れを落とすだけで十分明るく見えるケースもあります。
そのため、ブランデンタルクリニックでは、ホワイトニングを希望される方にも、まず口腔内の状態を確認し、必要に応じてクリーニングやPMTCを行ったうえで、ホワイトニングの方法を相談します。
これは「白くする前の下準備」であると同時に、「本当にホワイトニングが必要か」を見極めるための大切な工程です。
安さだけでホワイトニングを選ぶ前に確認したいこと
ホワイトニングを選ぶとき、価格はもちろん大切です。ただ、価格だけで選ぶと、思っていた白さにならなかったり、しみや痛みへの対応に困ったりすることがあります。
特に確認しておきたいのは、「何を白くする処置なのか」です。表面の着色を落としたいのか、歯そのものの色を明るくしたいのか。目的が違えば、選ぶべき方法も変わります。
また、ホワイトニング前には、虫歯、歯周病、知覚過敏、歯ぐきの炎症、詰め物や被せ物の範囲を確認することが大切です。これらを確認せずに進めると、白さのムラや痛み、思わぬトラブルにつながることがあります。

広島市中区立町でホワイトニングを相談したい方へ
ブランデンタルクリニックは、広島市中区立町にある歯科医院です。立町電停から徒歩1分、紙屋町・八丁堀・袋町方面からも通いやすい場所にあります。
歯を白くしたいときは、まず「表面の着色を落とせばよい状態なのか」「医療ホワイトニングが向いている状態なのか」を確認することが大切です。歯の色だけでなく、虫歯、歯周病、詰め物、被せ物、知覚過敏の有無まで含めて確認することで、より納得しやすい治療計画を立てやすくなります。
「セルフホワイトニングで十分なのか知りたい」「歯科医院のホワイトニングとの違いを聞きたい」「自分の歯がどこまで白くなるのか相談したい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
FAQ
Q. セルフホワイトニングで歯は白くなりますか?
歯の表面についた着色汚れが落ちることで、明るく見えることはあります。ただし、歯の内部の色素を分解して歯そのものを漂白する医療ホワイトニングとは仕組みが異なります。もともとの歯の色以上に白くしたい場合は、歯科医院で相談する方がよいでしょう。
Q. エステ店と歯科医院のホワイトニングは薬剤が違いますか?
大きく異なります。エステ店やセルフホワイトニングでは、主に化粧品や医薬部外品の範囲で使える成分が用いられます。一方、歯科医院では、過酸化水素や過酸化尿素など、歯の内部の色素に作用する薬剤を、歯科医師の管理のもとで使用します。
Q. 歯科医院のホワイトニングが高いのはなぜですか?
薬剤の違いだけでなく、虫歯や歯周病、知覚過敏、詰め物や被せ物の状態を確認し、安全性と仕上がりを管理するためです。単に歯に薬剤を塗るだけではなく、口腔内全体を診たうえで行う医療行為としての管理が含まれます。
Q. ホワイトニング前にクリーニングは必要ですか?
必要になることがあります。歯の表面に着色や汚れが多い状態では、ホワイトニング剤が均一に作用しにくくなることがあります。また、クリーニングだけで十分に明るく見える場合もあります。まず口腔内を確認してから、クリーニングとホワイトニングの順番を決めるのが安心です。
Q. 詰め物や被せ物もホワイトニングで白くなりますか?
基本的に、詰め物や被せ物、セラミックなどの人工物はホワイトニングでは白くなりません。天然歯だけが明るくなることで、古い詰め物や被せ物の色が目立つこともあります。そのため、前歯に人工物がある方は、ホワイトニング後の色合わせまで含めて相談することが大切です。
Q. しみやすい歯でもホワイトニングできますか?
状態によります。知覚過敏が強い方、虫歯がある方、歯ぐきに炎症がある方は、先に治療やケアを行った方がよい場合があります。無理に進めるのではなく、しみやすさの原因を確認したうえで、薬剤や方法、回数を相談していきます。
Q. 広島市中区でホワイトニングを相談できますか?
はい。ブランデンタルクリニックは広島市中区立町にあり、立町電停から徒歩1分、紙屋町・八丁堀・袋町方面からも通いやすい場所にあります。ホワイトニングが向いているか、クリーニングで十分か、詰め物や被せ物の色はどうなるかなど、気になる点があればご相談ください。
まとめ
エステ店やセルフホワイトニングと、歯科医院のホワイトニングは、同じ「歯を白くする」という言葉で語られていても、目的と仕組みが異なります。
セルフホワイトニングは、主に歯の表面についた着色汚れを落とすケアです。一方、歯科医院のホワイトニングは、歯の内部の色素に作用し、歯そのものの色を明るくしていく医療ホワイトニングです。
どちらが絶対に良い・悪いというよりも、「自分がどの白さを目指しているのか」を知ることが大切です。表面の着色が気になるのか、歯そのものの黄ばみを明るくしたいのか、詰め物や被せ物があるのかによって、適した方法は変わります。
広島市中区立町でホワイトニングを検討されている方は、ブランデンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。
