2024年11月18日
ストレスは心や体だけでなく、歯やお口の健康にも大きな影響を与えることをご存じでしょうか?実は、ストレスが原因で歯や歯茎にトラブルが起こることがあります。今回は、ストレスが歯に与える影響と、その対策について分かりやすくご紹介します。
ストレスが歯に与える主な影響
1. 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりをしてしまうことがあります。これが続くと:
- 歯がすり減り、知覚過敏を引き起こす。
- 顎の関節に負担がかかり、顎関節症になることも。
- 詰め物や被せ物が外れることがある。
2. 唾液の分泌量が減る(ドライマウス)
ストレスが原因で唾液の分泌が減少すると、お口の中が乾燥します。唾液には歯を守る働きがあるため、これが減ると:
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる。
- 口臭が強くなることがある。
- 食べ物が飲み込みにくくなることがある。
3. 歯周病が進行しやすくなる
ストレスは免疫力を低下させるため、歯茎の炎症が悪化し、歯周病が進行しやすくなります。また、ストレスによる不規則な生活習慣も、歯周病の原因になります。
4. 口内炎ができやすくなる
ストレスで体の抵抗力が弱まると、口内炎ができやすくなります。食事がしづらくなるため、栄養不足にもつながることがあります。
ストレスが歯に影響しやすい理由
ストレスを受けると、体が緊張状態になり、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしてしまいます。また、ストレスが強いと生活習慣が乱れやすくなり、歯磨きがおろそかになったり、甘いものを摂り過ぎてしまうこともあります。これらが歯の健康に影響を与えるのです。
ストレスによる歯のトラブルを防ぐために
1. 歯ぎしり・食いしばり対策
- 就寝時にマウスピースを装着することで、歯や顎への負担を軽減できます。
- 日中もリラックスして、歯を強く食いしばらないよう意識しましょう。
2. 口内を乾燥させない
- 水分をしっかり摂り、口内の乾燥を防ぎます。
- 唾液の分泌を促すガム(砂糖が入っていないもの)を噛むのも効果的です。
3. 定期検診を受ける
ストレスによる歯のトラブルは、早期発見・早期治療が大切です。気になる症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。
4. 生活習慣の見直し
- バランスの良い食事を心がけ、特にカルシウムやビタミンをしっかり摂りましょう。
- 睡眠を十分にとり、リラックスできる時間を持つことが大切です。
ストレスは、心と体だけでなく、歯やお口の健康にも影響を与える大きな要因です。歯ぎしりやドライマウスなど、気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診してください。また、ストレスを軽減するためにリラックスする時間を作り、健康的な生活を心がけましょう。
当院では、ストレスが原因で起こる歯のトラブルについてのご相談も承っています。お口の健康をしっかりサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください!