2024年11月18日
歯周病は、日本人成人の約8割がかかる可能性があるといわれる身近な病気です。しかし、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことも。今回は、歯周病の初期症状とその対策について、分かりやすくご紹介します。
歯周病とは?
歯周病は、歯と歯茎の間にたまったプラーク(歯垢)が原因で起こる炎症性の病気です。
• 初期段階:歯肉炎(歯茎に軽い炎症が起こる)
• 進行段階:歯周炎(歯を支える骨が溶け、最悪の場合、歯が抜ける)
適切なケアを怠ると進行してしまうため、早期発見・早期対策が重要です。
歯周病の初期症状
次のような症状が見られる場合、歯周病の初期段階かもしれません:
1. 歯茎から出血する
歯磨きや食事中に歯茎から出血する場合は、歯茎が炎症を起こしている可能性があります。
2. 歯茎が赤く腫れる
健康な歯茎はピンク色ですが、炎症があると赤く腫れ、触れると痛みを感じることもあります。
3. 口臭が気になる
プラークや歯周病菌が原因で、口臭が強くなることがあります。
4. 歯茎がむずがゆい、違和感がある
歯茎に違和感やむずがゆさを感じたら、炎症のサインかもしれません。
これらの症状があっても痛みを感じない場合が多いため、見逃しやすいのが特徴です。
歯周病の対策方法
1. 毎日の丁寧な歯磨き
- 歯と歯茎の境目を意識して優しく磨きましょう。
- 磨き残しを防ぐため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのがおすすめです。
2. 定期的な歯科検診
- 歯科医院でのクリーニング(プロフェッショナルケア)を受けることで、歯周病の原因となるプラークや歯石をしっかり除去できます。
- 初期段階の歯周病は、早期治療で進行を止めることが可能です。
3. 生活習慣の見直し
- バランスの良い食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品を積極的に摂りましょう。
- 喫煙は歯周病の進行を早めるため、禁煙を考えることが大切です。
4. 正しい歯ブラシの選び方
- 柔らかめの歯ブラシを選ぶと、歯茎への負担が減ります。
- 歯ブラシの交換は1か月に1回を目安にしましょう。
歯周病を放置するとどうなる?
初期段階の歯肉炎は、適切なケアを行えば改善が期待できます。しかし、放置していると次のような状態に進行します:
• 歯茎が下がり、歯が長く見える。
• 歯がグラつき、最終的には抜けてしまう。
• 炎症が全身に影響を及ぼし、糖尿病や心疾患のリスクが高まる。
早めに対策を行うことが、健康な歯と全身の健康を守る鍵です。
歯周病の早期発見が健康への第一歩
歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれるほど、初期段階では気づきにくい病気です。ですが、初期のうちに適切なケアを行えば、進行を防ぐことができます。歯周病が気になる方や予防したい方は、ぜひ当院の歯科検診をご利用ください。
当院では、歯周病の検査やクリーニング、セルフケアのアドバイスを丁寧に行っています。皆さまのお口の健康を全力でサポートいたします!お気軽にご相談ください。