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歯ぎしりの原因と弊害

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2024年10月30日

歯ぎしりの原因と弊害

(院長の徒然ブログ)

歯ぎしりしちゃう原因

歯ぎしり(ブラキシズム)は、無意識のうちに歯を擦り合わせたり、噛みしめたりする行動を指します。これにはいくつかの原因と弊害がありますので、詳しく説明しますね。

そもそも歯ぎしりは、脳が精神的ストレス、身体的ストレスや緊張に反応して筋肉を緊張させることから始まります。

特に、4大咀嚼筋の中でも咬筋が過剰に働くことで、歯を強く噛みしめたり(クレンチング)、擦り合わせたり(グラインディング)します。

この状態が続くと、顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

以下に項目別ストレスを列挙します。

①過度の精神的ストレス
精神的なストレスや不安が高まると、無意識に食いしばったり、歯を噛みしめたりすることがあります。

これは身体が緊張状態にあり筋肉が無意識に強張っている状態です。

特に脱力した状態でも上顎と下顎の歯がついてる方は要注意です。

②歯の噛み合わせ

口の中というのは敏感で、髪の毛一本分でも歯が高いと気になりますよね。
歯並びや噛み合わせが悪いと、それが身体的ストレスとなり無意識に歯を擦り合わせることが増えることがあります。

これにより噛み合わせを求めて歯ぎしりが引き起こされることがあります。

③睡眠不足

これも精神的ストレスになります。
睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの睡眠障害があると、歯ぎしりが増えることがあります。

睡眠の質が下がると、体がリラックスできずに強張り、歯ぎしりが起こることがあります。

④生活習慣
カフェインで覚醒状態を維持すると筋肉は緊張しやすくなりますし、アルコールの離脱症状、タバコの離脱症状(ニコチン切れ)などの生活習慣も歯ぎしりを引き起こす原因となり得るのです。

歯ぎしりをすることの弊害

では歯軋りをしていくことでどのようなトラブルが発生するのか見てみましょう。

①歯の破折
人間の噛む力は自分の体重くらいです。

歯ぎしりをするとそれが更に増加します。

そんな力が歯に加わると、歯の表面が摩耗したり、ひびが入ったりすることがあります。

ひどい時には歯の根本まで割れて、抜かなくてはならない時まであります。

②顎関節症
顎の筋肉や関節に過度の負担がかかることで、顎関節症(TMJ)を引き起こすことがあります。

詳しくは顎関節症のコラムをご覧ください。

これにより、クリッキング音、顎の痛みや開口障害、閉口障害が生じることがあります。

③顎変形や顎の位置がズレる。

上記の②が悪化した場合、顎そのものの位置がずれたり(よくみられるのは正中のズレ)、下顎の骨と頭蓋骨の接続部の骨が変形してしまったりすることがあります。

④歯が移動して歯並びが悪化

歯ぎしりによって、それぞれの歯に大きな力が掛かり、歯が倒れたり、歯列全体が外に広がって出っ歯が悪化したりすることもあります。

矯正治療しようにも、まず歯ぎしりをなんとかしないと出来ないので厄介です。

⑤顎とは別の筋肉の痛み
顎の筋肉が緊張することで、緊張型頭痛や首の痛みを引き起こすことがあります。

噛みしめによって側頭筋部を痛めたり、舌骨上筋などを痛めることもあります。

⑥睡眠不足の負のスパイラルに陥る
歯ぎしりがあると、睡眠中に何度も目を覚ましてしまったり、睡眠が浅くなったりすることがあります。

これにより、日中の疲労感や集中力の低下を生じることがあります。

いかがでしたか?

歯ぎしりの癖がある方は、痛みが無くとも是非ご相談ください。

また無自覚に歯ぎしりしている方も、歯を見れば分かりますので、是非一度歯医者でみてもらうのはいかがでしょうか?

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