2024年12月03日
「歯が痛い」と感じるとき、その痛みはどのようにして私たちに伝わってくるのでしょうか?今回は、歯の痛みが伝わる仕組みを簡単にご説明します。
歯の構造と痛みの関係
歯は、以下の3つの層で構成されています。
1. エナメル質:歯の一番外側を覆う硬い層。痛みを感じることはありません。
2. 象牙質:エナメル質の内側にある層で、たくさんの微細な管(象牙細管)が通っています。この管を通して刺激が内部に伝わります。
3. 歯髄(しずい):歯の中心部にある柔らかい組織で、神経や血管が含まれています。痛みを感じる部分はこの歯髄です。
痛みの原因とその伝達経路
歯の痛みが発生するのは、象牙質や歯髄が刺激を受けたときです。その具体的な流れは以下の通りです。
1. 刺激が発生
虫歯や歯周病、知覚過敏、歯のひび割れなどによって冷たいもの、甘いもの、圧力が歯に加わります。
2. 象牙細管を通して信号が歯髄へ届く
刺激が象牙細管を通り、歯髄内の神経に伝わります。
3. 神経が脳に信号を送る
歯髄内の神経が刺激を電気信号として脳に送り、私たちは「痛い」と感じます。
痛みを予防するには?
歯の痛みを防ぐためには、次のことが大切です。
• 定期的な歯科検診:虫歯や歯周病の早期発見につながります。
• 正しい歯磨き習慣:歯垢(プラーク)をしっかり除去しましょう。
• 過剰な力をかけない:歯ぎしりや強すぎるブラッシングを控える。
痛みは、体からの「助けて」というサインです。「ちょっとした痛みだから」と我慢せず、早めに歯科医院を受診してください。当院では患者様一人ひとりに丁寧な診察とケアを心がけています。気になることがあればお気軽にご相談ください!