2024年12月08日
「よく噛んで食べましょう」と言われたことはありませんか?
実は、噛む力は歯や顎だけでなく、脳にも大きな影響を与えることがわかっています。しっかり噛むことで、脳が活性化し、子どもの成長や大人の健康維持に役立ちます。今回は「噛む力と脳の関係」について、わかりやすく解説します。
1. 噛むことで脳が刺激される
食べ物を噛むと、歯や顎から脳に刺激が伝わります。噛む回数が多いほど、脳の「前頭前野」という部分が活性化します。前頭前野は、集中力・記憶力・判断力などを司る、非常に重要な部分です。
例えば、こんな効果が期待できます!
• 子ども:学習能力や集中力が向上する
• 大人:仕事や日常生活での判断力や集中力がアップ
• 高齢者:認知症予防につながる
2. 噛むことでリラックス効果も!
噛む動作には、ストレスを和らげる効果もあります。噛むことで、**「セロトニン」**という脳内物質が分泌され、心を落ち着かせる働きがあります。
こんな時に噛むと効果的
• イライラしたとき
• 緊張しているとき
• 集中したいとき
ガムを噛むことで気分がスッキリするのも、このセロトニンの働きによるものです。
3. 噛むことで記憶力が向上する
噛むことは、脳の記憶を司る「海馬(かいば)」という部分にも刺激を与えます。しっかり噛んで食べることで、海馬の働きが活発になり、記憶力や学習能力の向上が期待できます。
4. 噛む力が弱くなると脳の機能低下につながる?
逆に、噛む回数が少ないと、脳への刺激が減り、脳の働きが鈍くなる可能性があります。特に、柔らかいものばかり食べていると、顎の発達が不十分になり、噛む力が弱まってしまいます。
こんな食習慣は要注意!
• 柔らかい食べ物ばかり食べる
• 早食いをする
• あまり噛まずに飲み込む
噛む力を鍛えるための食事のポイント
1. 硬い食べ物を取り入れる
• 例:野菜スティック、玄米、するめ、ナッツ類など
2. 食材を大きめに切る
• しっかり噛む回数が増えます
3. 一口30回噛む習慣をつける
• 「30回噛む」を意識することで、自然と噛む力が鍛えられます
噛む力は、健康な脳や体を維持するためにとても大切です。よく噛んで食べることで、集中力や記憶力が向上し、ストレスの軽減や認知症予防にもつながります。
「よく噛むこと」を意識して、毎日の食事を楽しみながら、健康な体と脳を育てましょう!
歯や噛み合わせに関するお悩みがあれば、当院までお気軽にご相談ください。