2024年12月09日
「口の中がいつも乾いている」「唾液が少ない気がする」――そんな症状でお悩みではありませんか?もしかすると、それは**ドライマウス(口腔乾燥症)**かもしれません。ドライマウスは、放置すると口臭や虫歯、歯周病の原因になることもあります。今回は、ドライマウスの原因と簡単にできる対策法をご紹介します。
ドライマウスとは?
ドライマウスとは、唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥する状態のことです。中高年に多い症状ですが、最近では若い世代にも増えています。口が乾燥すると、食事や会話がしづらくなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
ドライマウスの主な原因
1. 加齢
年齢とともに唾液腺の機能が低下し、唾液が減少します。
2. 薬の副作用
抗うつ薬や降圧薬、抗アレルギー薬など、服用している薬の副作用で唾液が減ることがあります。
3. ストレスや緊張
緊張やストレスが続くと、交感神経が働き、唾液の分泌が抑えられます。
4. 口呼吸
鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、口の中が乾燥しやすくなります。
5. 糖尿病やシェーグレン症候群などの病気
特定の疾患が原因で唾液分泌が減少することもあります。
6. 生活習慣
タバコやアルコール、カフェインの摂取が多いと、口が乾きやすくなります。
ドライマウスの症状
• 口の中が乾いてネバネバする
• 水をよく飲みたくなる
• 口臭が気になる
• 食べ物が飲み込みにくい
• 舌がヒリヒリする
• 唇や口の中がひび割れやすい
ドライマウスの対策法
1. こまめに水分補給する
少しずつこまめに水を飲むことで、口の中を潤しましょう。冷たすぎない水や白湯がおすすめです。
2. 唾液腺マッサージをする
唾液腺を刺激することで、唾液の分泌が促されます。
• 耳下腺(じかせん):耳たぶの下を軽く押す
• 顎下腺(がっかせん):下顎の内側を押し上げる
• 舌下腺(ぜっかせん):顎の下を指で押す
1回1〜2分、優しくマッサージしましょう。
3. よく噛んで食事をする
噛む回数を増やすことで、唾液が自然と分泌されます。ガムを噛むのも効果的です。
4. 鼻呼吸を意識する
口呼吸をしていると口が乾燥しやすくなります。鼻で呼吸する習慣をつけましょう。
5. 加湿器で湿度を保つ
室内が乾燥しないように、加湿器を使って湿度を**50〜60%**に保ちましょう。
6. 口腔ケア製品を活用する
ドライマウス用の保湿ジェルやマウススプレーを使用することで、口の中を潤すサポートができます。
7. 刺激の強い飲食物を控える
アルコール、カフェイン、辛い食べ物は口の乾燥を悪化させることがあるので、摂取を控えめにしましょう。
ドライマウスかな?と思ったら歯科医院へ
ドライマウスが続くと、虫歯や歯周病、口臭が悪化する可能性があります。自己判断せず、症状が気になる場合は歯科医院で相談しましょう。原因に応じた適切な治療やアドバイスが受けられます。
口の乾燥を防いで快適な生活を!
ドライマウスは誰にでも起こる可能性がある症状です。日常の小さな工夫で唾液の分泌を促し、口の中の健康を守りましょう!気になる症状がある場合は、早めの対策が大切です。いつでもお気軽に当院にご相談ください!