2025年2月04日

みなさんは、エアフローというものを知っていますか?
今日は、当院でも使用しているエアフローというものをご紹介したいと思います✨
エアフローとは、細かなパウダー状にした炭酸水素ナトリウム(重層)やグリシン(アミノ酸の一種)を、強力なジェット水流で歯に吹きつけて汚れを落とす器具のことです。
特に、歯周病や虫歯の予防には、プラークや歯石の除去が欠かせません。近年、エアフローはクリーニング技術として注目を集めています。
コーヒーや紅茶などでつく着色(ステイン)やたばこのヤニ、歯の表面に付着した細菌のかたまりであるバイオフィルムをこのエアフローという機械を使って落とします。
研磨剤でゴシゴシ磨いたりせず、歯や補綴物の周りを傷付けることなく汚れを落とすことができます。

エアフローの構成
エアフローは、主に以下の3つの要素から構成されています。
エア: 高圧の空気を使用して、歯の表面に付着したプラークや歯石を吹き飛ばします。
水: 水分を加えることで、エアロゾルを形成し、歯の表面を滑らかにします。
パウダー: 特殊なパウダー(通常は重炭酸ナトリウムやエリスリトールなど)を使用して、歯の表面を研磨し、汚れを効果的に除去します。
この3つの要素が組み合わさることで、エアフローは従来の手法に比べて高い清掃効果を発揮します。
エアフローの利点
①高い除去効率
エアフローは、特に歯の表面に付着したプラークやバイオフィルムを効果的に除去します。高圧の空気とパウダーの組み合わせにより、従来のスケーリングやブラッシングでは取り切れない細かい汚れも除去することができます。これにより、虫歯や歯周病のリスクを低減することが可能です。
②患者さんへの負担が少ない
エアフローは、従来の手法に比べて痛みや不快感が少ないため、患者にとって非常に快適な治療法です。特に、歯周病治療やクリーニングを受ける際に、痛みを感じやすい患者にとっては大きな利点です。また、エアフローは麻酔を必要としない場合が多く、治療の負担を軽減します。
③短時間での施術可能
エアフローは、短時間で効果的な清掃が可能です。従来の手法では、歯石除去やプラーク除去に時間がかかることがありますが、エアフローを使用することで、施術時間を大幅に短縮することができます。これにより、患者の待ち時間も減少し、効率的な治療が実現します。
④歯の表面を痛めない
エアフローは、研磨剤を使用するものの、従来のスケーリングや研磨に比べて歯のエナメル質を傷めるリスクが低いとされています。適切な圧力とパウダーの使用により、歯の表面を滑らかに保ちながら、効果的に汚れを除去します。
終わりに
エアフローには数多くのメリットがありますが、原則として保険が適用されません。
当院では2200円いただいております。
また放射線治療を行っている方や、呼吸器疾患をお持ちの方、ナトリウム摂取制限のある方や妊娠中の方は施術を受けられない場合があります。心当たりがある方は、事前に歯科医院へ申し出るようにしてくださいね。
ほかにも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
