2024年10月12日
(院長の徒然ブログ)
⚫︎間食の意義
いきなり歯医者で感触を食べようなんてタイトルで驚かれたと思います。
しかしちょっとお待ちください。
歯医者は基本的に「おやつを食べちゃいけません」とは言わないものなのです。
どういうことかと言いますと、子供というのは成長に必要なエネルギーをどんどん必要としています。
厚生労働省の推奨では、小学生低学年の男の子で1350〜1750kcal(女の子はマイナス100kcal)
小学生高学年の男の子では、1950〜2500kcal(女の子はマイナス100kcal)にもなるのです。
子供は一回に食べる量が少ないのに、多くのエネルギーを必要としているので、どうしても食事の間に栄養補給が必要となってきます。
だからこそ間食の必要性は高いのです。
⚫︎間食のポイント
ただがむしゃらに食べればいいというわけではありません。
間食を取る上で大事なポイントを書いていきます。
①間食の時間を調節する
まず間食の時間をバラバラにしたり、前後の食事時間と近すぎると、体内時計が狂い、生活リズムやホルモンバランスが崩れる要因となります。
また、前後の食事から近すぎると、歯の再石灰化までの時間が確保できず、虫歯になりやすくなります。
②活動量に合わせたエネルギー摂取を!
簡単に言うと、消費した分のエネルギーに合わせて、量を調節しましょうということです。
前述の通り、必要なエネルギー量には幅がありますが、これは活動レベルによって幅が設けられているのです。
沢山動いた時は少し多く、ほとんど動いてない日は少なくと、量を調整してあげましょう。
③不足している栄養素を補う間食をしよう
間食には必要な栄養素を補うという大事な役割があるのです。
特にお子さんはカルシウムや鉄分、ビタミンB群(特にビタミンB1とB2、ビタミンC)、 食物繊維などが不足がちです。
乳製品やスイカやいちじくやいちごなどのフルーツ類(意外に鉄分も含んでます)など、栄養摂取に向く間食は沢山ありますので是非食べさせてあげてください。
そして間食の後は歯磨きを忘れずに!
⚫︎間食に向く食べ物
ここでは虫歯になりにくい食べ物を紹介していきましょう。
▪️ヨーグルト
カルシウム分も取れますし、乳酸菌が腸内環境を整えます。
▪️ナッツ類
ビタミン補給にも向いてますし、歯にくっつきにくいので、しっかり食後に歯磨きしてあげれば大丈夫です。
▪️チーズ類
カルシウム、タンパク質豊富です。
▪️フルーツ類
ビタミン群、食物繊維が豊富です!
▪️おむすびやおにぎり
これも間食としてアリです。エネルギー調整も量で調整しやすいですね!
▪️かまぼこやソーセージ
タンパク質補給にぴったりです。虫歯にもなりにくいですね。
▪️ゼリー
意外にツルッとしてて歯にくっつかないため虫歯にはなりにくいんですよ。とはいえ、もちろんは歯磨きましょう。
因みにお煎餅などは意外に歯にくっつきにくいので、虫歯リスクはそんなに高くない食べ物です。
反対にチョコレートやキャラメルなどは虫歯リスクが高いので、気をつけましょう。
間食についてご質問がありましたら、お気軽にお尋ねください。