2024年12月16日
みなさんは普段、舌の位置を意識したことはありますか? 実は舌の正しい位置を保つことは、きれいな歯並びや健康な口腔環境を保つためにとても重要です。逆に、舌の位置が悪いと歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。今回は、舌の癖と正しい舌の位置について分かりやすく解説します。
舌の癖が歯並びに与える影響とは?
舌が常に前に出ていたり、歯を押していたりする癖を「舌癖(ぜつへき)」といいます。たとえば、こんな癖はありませんか?
• 口を閉じているとき、舌が前歯を押している
• つばを飲み込むときに舌が前に出る
• 口呼吸をしている
このような舌の癖が続くと、歯並びに次のような影響が出ることがあります。
• 出っ歯(上顎前突):舌が前歯を押し続けることで、前歯が前に出てしまう
• すきっ歯:舌の力で歯が押され、歯と歯の間に隙間ができる
• 開咬(かいこう):上下の歯がかみ合わず、前歯に隙間ができる
正しい舌の位置とは?
舌の正しい位置は「スポット」と呼ばれる場所に舌先を軽くつけることです。正しい位置を確認する方法は以下の通りです。
1. 舌先を上の前歯の付け根より少し後ろの「スポット」につける
2. 舌全体を上あごに軽く吸いつけるようにする
3. 唇を閉じて、鼻で呼吸する
この状態を保つことで、歯並びへの悪影響を防ぎ、正しい噛み合わせをサポートします。
舌の癖を改善するトレーニング
舌の癖が気になる方は、簡単なトレーニングで改善できることがあります。代表的なものをご紹介します。
1. ポッピング
• 舌全体を上あごにつけ、舌を「ポンッ」と離します。これを10回繰り返します。
2. 嚥下(えんげ)トレーニング
• 唇を閉じて、舌を正しい位置に置いたまま、唾をゆっくり飲み込みます。
毎日続けることで、舌の正しい位置を習慣づけることができます。
舌の癖は気づかないうちに歯並びに影響を与えます。舌の正しい位置を意識し、日頃から口の中の環境を整えましょう。気になる癖や歯並びについてお悩みがある方は、ぜひ当院にご相談ください!