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歯がしみるのは知覚過敏?冷たい水・歯磨きでしみる原因と歯医者へ行く目安

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2024年10月08日

歯がしみるのは知覚過敏?冷たい水・歯磨きでしみる原因と歯医者へ行く目安

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに

冷たい水を飲んだ時、歯磨きの毛先が当たった時、外の冷たい空気を吸った時に、歯が「キーン」としみることがあります。

患者さんからも、「知覚過敏だと思うのですが」「歯磨き粉を変えた方がいいですか」「虫歯ではないですよね」と相談されることがあります。たしかに、歯がしみる症状の代表的な原因のひとつは知覚過敏です。ただし、歯がしみるからといって、すべてが知覚過敏とは限りません。

虫歯、歯周病による歯ぐきの下がり、歯のひび、詰め物のすき間、歯ぎしりや食いしばり、酸性の飲食物による酸蝕などでも、似たようなしみ方をすることがあります。

「少ししみるだけだから」と我慢しているうちに、原因によっては治療が大きくなることもあります。まずは、しみる症状がどんな時に出るのかを整理してみましょう。

歯がしみる症状全体の原因を詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。

【歯がしみる症状の原因と治療法はこちら】

知覚過敏は、なぜキーンとしみるのでしょうか

歯の表面は、硬いエナメル質に守られています。しかし、歯ぐきの境目ではエナメル質が薄かったり、歯ぐきが下がって根の面が見えていたりすることがあります。

根の面や象牙質が露出すると、冷たい水、歯ブラシの毛先、風、甘いものなどの刺激が伝わりやすくなります。象牙質には細かい管のような構造があり、その刺激が歯の神経に近い部分へ伝わることで、「キーン」と鋭くしみる感覚が出ます。

知覚過敏らしい症状の特徴は、刺激が加わった瞬間に鋭くしみて、刺激がなくなると比較的すぐに落ち着くことです。ただし、似た症状でも虫歯や歯のひびが隠れていることがあるため、「一瞬だから大丈夫」と決めつけないことが大切です。

歯がしみる原因は、知覚過敏だけではありません

歯がしみる時にまず思い浮かびやすいのは知覚過敏ですが、実際の診療では原因をひとつに決めつけないことが大切です。

冷たいものや甘いものがしみる場合、虫歯が象牙質まで進んでいることがあります。歯ぐきが下がっている場合は、歯周病や強すぎる歯磨きが関係していることもあります。噛んだ時に痛みがある、特定の歯だけが強くしみる、しみる場所がはっきりしない場合は、歯のひびや詰め物のすき間を確認した方がよいこともあります。

また、歯ぎしりや食いしばりが強い方では、歯の根元に負担がかかり、歯ぐきの境目がしみやすくなることがあります。炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、お酢を使った飲み物などを頻繁にとる方では、酸によって歯の表面が弱くなり、しみやすくなる場合もあります。

歯ぐきの境目が削れてしみる、強く磨いている自覚がある、歯の根元がくびれて見える方は、こちらの記事も参考になります。

【歯ぐきの境目が削れてしみる原因はこちら】

寒い季節に「しみる」と感じやすくなる理由

秋から冬にかけて、「最近しみる気がする」と相談される方が増えることがあります。

寒い季節は、水道水や外気が冷たくなり、もともと刺激に敏感な歯では症状を感じやすくなります。外を歩いている時に冷たい空気が口に入ったり、温かい飲み物と冷たい空気の温度差が刺激になったりすることもあります。

また、寒い時期は温かいコーヒーや紅茶を飲む回数が増える方もいます。飲み物そのものが悪いわけではありませんが、砂糖入りの飲み物をだらだら飲む、酸性の飲食物を頻繁にとる、飲食後すぐに強く磨くといった習慣が重なると、歯の表面や歯ぐきの境目に負担がかかりやすくなります。

自宅でできるケアは「強く磨く」ではなく「やさしく続ける」

歯がしみると、「汚れが残っているからしみるのかも」と考えて、つい強く磨いてしまう方がいます。けれども、しみる部分を力任せにこすると、歯ぐきが傷ついたり、歯の根元にさらに負担がかかったりして、症状が長引くことがあります。

まず見直したいのは、歯ブラシの力加減です。毛先を押しつぶすのではなく、歯と歯ぐきの境目にやさしく届かせるように小さく動かします。硬い歯ブラシを使っている方、歯ブラシの毛先がすぐ広がる方は、磨く力が強すぎる可能性があります。

知覚過敏用の歯磨き粉を使うことも、症状を和らげる助けになることがあります。ただし、歯磨き粉は原因を診断するものではありません。数週間使っても変わらない、症状が強くなっている、同じ歯だけがしみる場合は、歯科医院で確認した方が安心です。

歯磨き粉を用途別に選びたい方は、こちらで詳しくまとめています。

【歯磨き粉の選び方はこちら】

歯磨き粉だけで様子を見ない方がよいサイン

知覚過敏用の歯磨き粉を使ってみること自体は、悪い選択ではありません。けれども、歯磨き粉だけで様子を見続けない方がよい症状もあります。

たとえば、冷たいものだけでなく温かいものもしみる、何もしなくてもズキズキ痛む、噛むと痛い、夜に痛みで目が覚める、歯に穴や黒い部分がある、詰め物が取れている、歯ぐきが腫れている、歯ぐきから出血が続いている場合です。

このような症状がある時は、知覚過敏ではなく、虫歯や歯の神経の炎症、歯周病、歯のひびなどが関係している可能性があります。特に「温かいものがしみる」「何もしなくても痛い」「噛むと痛い」は、早めに確認しておきたいサインです。

虫歯が原因でしみているか心配な方は、こちらもご確認ください。

【虫歯治療についてはこちら】

歯科医院では、原因に合わせて対応します

歯がしみる時の治療は、原因によって変わります。

知覚過敏が中心であれば、歯科医院でしみ止めの薬を塗ったり、フッ素を使って歯質を守ったり、歯磨きの力や歯ブラシの当て方を見直したりします。歯の根元の欠損が大きい場合には、レジンという樹脂の材料で表面を保護することもあります。

虫歯が原因であれば虫歯治療が必要です。歯周病で歯ぐきが下がっている場合は、歯周病の検査やクリーニング、歯石除去、セルフケアの見直しが大切になります。歯ぎしりや食いしばりが強い場合は、噛み合わせやナイトガードを検討することもあります。

大切なのは、「しみ止めを塗れば終わり」と考えすぎないことです。しみる症状は、毎日の歯磨き、飲食習慣、噛む力、歯ぐきの状態などが重なって起きていることがあります。原因を確認しながら、無理なく続けられるケアを一緒に探していくことが大切です。

定期的なチェックやクリーニングで、しみる原因を早めに見つけることも大切です。

【予防歯科・メインテナンスについてはこちら】

受診時には「いつ・何で・どこがしみるか」を伝えてください

歯がしみる症状で受診される時は、うまく説明しようとしなくても大丈夫です。

「冷たい水でしみる」「歯磨きの時だけしみる」「甘いものがしみる」「右上の奥歯だけしみる」「しみた後もしばらく痛みが残る」など、感じていることをそのまま伝えてください。いつから始まったか、だんだん強くなっているか、歯磨き粉を変えたか、詰め物が取れたことがあるかも、診断の手がかりになります。

初めて来院される方は、保険証またはマイナ保険証、お薬手帳、医療証、紹介状がある場合は紹介状をお持ちください。初診時の持ち物や予約については、こちらをご確認ください。

【初診の方へはこちら】

ブランデンタルクリニックは、広島市中区立町の立町中央ビル4階にあります。紙屋町、八丁堀、本通、袋町方面からも通いやすい場所です。アクセスはこちらからご確認いただけます。

【アクセスはこちら】

よくある質問

冷たい水だけしみる場合は、知覚過敏ですか?

知覚過敏のこともありますが、虫歯、歯のひび、詰め物のすき間、歯ぐきの下がりなどでも冷たい水がしみることがあります。刺激がなくなるとすぐ落ち着く場合でも、症状が続く時は一度確認しておくと安心です。

知覚過敏用の歯磨き粉を使えば治りますか?

軽い知覚過敏であれば、知覚過敏用歯磨き粉や歯磨き方法の見直しで楽になることがあります。ただし、原因が虫歯や歯のひび、歯周病の場合は歯磨き粉だけでは改善しません。痛みが強い、同じ歯だけがしみる、悪化している場合は歯科医院で確認しましょう。

歯磨きの時にしみるのは、磨きすぎですか?

磨く力が強い、硬い歯ブラシを使っている、歯ぐきの境目を大きく横にこすっている場合は、しみる症状につながることがあります。ただし、磨きすぎだけでなく虫歯や歯ぐきの下がりが関係していることもあるため、状態に合った磨き方を確認することが大切です。

温かいものがしみる場合も知覚過敏ですか?

温かいものがしみる場合は、虫歯が深くなっていたり、歯の神経に炎症が起きていたりすることがあります。必ず重症というわけではありませんが、冷たいものだけが一瞬しみる場合よりも、早めに相談した方がよいサインです。

歯がしみる時、予約時には何を伝えればよいですか?

「いつから」「どの歯が」「何でしみるか」を伝えていただけると助かります。冷たいもの、温かいもの、甘いもの、歯磨き、噛んだ時、何もしない時など、症状が出る場面を教えてください。痛みが強い場合や腫れがある場合は、そのことも予約時にお伝えください。

まとめ

歯がしみる症状は、知覚過敏で起こることもありますが、虫歯、歯周病、歯のひび、歯ぎしり、酸蝕症などが関係していることもあります。

冷たいものが一瞬しみるだけだからといって、必ず安全とは限りません。反対に、すぐに大きな治療が必要とは限らない場合もあります。大切なのは、症状の出方とお口の状態を確認して、原因に合ったケアを選ぶことです。

ブランデンタルクリニックでは、歯がしみる原因を確認しながら、歯磨きの力加減、歯磨き粉の選び方、必要な処置、定期的なメインテナンスまで一緒に考えていきます。

冷たい水がつらい、歯磨きでキーンとする、知覚過敏用歯磨き粉を使っても変わらないという方は、我慢せずにご相談ください。

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