2024年12月17日
機能的口腔ケアは、口周りの筋肉や舌を動かすことによって口腔機能の維持・向上を目指すケアです。
口腔機能が問題なく働くには、口周りの筋肉の動きがスムーズである必要があります。
機能的口腔ケアの方法は、口腔内や口周辺のマッサージや、飲み込む力を鍛える嚥下体操などです。
体の筋肉が鍛えなければ衰えるのと同じく、機能的口腔ケアも日ごろから継続して行っていくことが大切です。
歯や義歯が汚れたままでは食意がなくなり、舌の汚れ(舌苔)が厚く付いていれば味が感じにくくなります。舌をきれいにケアすると味覚が改善されます。
食前に口腔ケアをすると刺激で唾液分泌が促され、潤いが取り戻され、味わい美味しく食事ができるようになります。歯周病菌による感染が全身に及ぼす影響(動脈硬化・糖尿病・早産・心内膜炎・脳梗塞など)も話題になっています。
また口腔内や周囲のマッサージは食べるためのウォーミングアップになり、咀嚼や嚥下の働きを高め、万が一誤嚥しかけた時の咳反射(むせ)を高める効果もあります。