2024年10月19日
(院長の徒然ブログ)
⚫︎妊婦健診とは?
今回は妊婦健診時の歯科についてお話しいたします。
妊婦健診とは、妊娠中の女性が定期的に受ける健康診断のことですね。
妊婦健診は、妊娠の経過を追うことによって母体と胎児の健康状態を確認するために行います。
通常は妊娠が判明した後から出産までの間に数回行われ、歯科検診の方は通常1回から2回行われることが推奨されています。
(母子手帳にもちゃんと複数回書けるようになってますね!)
妊娠中はホルモンバランスが崩れやすく、それに応じて口腔内環境が変化してしまうため、歯周病や虫歯のリスクが高まることが多いです。
ですから、母子ともに健康を保つために妊婦健診時に歯科の項目が用意されているのです。
⚫︎妊娠中ってそんなに口腔内のリスク高いの?
妊娠中はホルモンの変化が激しいのは前述の通りですが、その結果歯茎が腫れやすくなったり、出血しやすくなったりすることがあります。
また、妊娠中の口腔内の感染症…例えば慢性歯周炎が悪化したりすれば、早産や低体重児出産のリスクを高める可能性があるため、妊娠時の定期的な歯科検診が推奨されます。
さらに、妊娠中はつわりなどによって、歯磨き時に嘔吐反射が出やすいため、歯ブラシを奥に入れることができず歯磨きが難しくなることもあります。
そういった時期に、歯科医院で受診してもらい妊娠時にリスクの高い病気を直したり、歯科医師や歯科衛生士によって、妊娠時のアドバイスやケア方法を指導したりすることで、地域の妊婦の口腔内の健康を守っていくのです。
⚫︎歯科で行われる妊婦健診の項目は?
妊婦健診の歯科の項目では、以下のようなものをチェックします
①歯の健康状態
虫歯や歯周病の有無を確認します。
妊娠中はホルモンバランスが崩れて、歯周病が進行しやすくなるため、特に注意が必要です。
治療が必要な場合は、妊娠中期(13〜27週)と呼ばれる時期が比較的安全とされているため、歯科治療をお勧めすることが多いです。
②歯肉の状態
妊娠性歯肉炎やエプーリスなど、妊娠中は歯茎の腫れや出血が起こりやすいので、しっかりとチェックします。
③口腔内の清掃状況の確認
口腔内のプラーク付着度合いの確認や、歯磨きの習慣についてアドバイスを行います。
妊娠中は何かと他のことで手一杯で磨き方などが荒くなっている方は多いです。
④妊娠中の口腔ケア
妊娠中に気をつけるべき口腔ケアの方法や、食生活や栄養指導についての指導を行います。
⑤妊娠中に行った方がいい治療
出産前若しくは出産後に行うべき治療について決めておきます。
治療を行う場合は、可能な限り中期に行うようにいたします。
⚫︎当院でも妊婦検診
当歯科医院でも、妊婦健診はじっとしておりますので、ご依頼やご不明点などございましたら、遠慮なくお尋ねください。