2024年11月08日
「歯が抜けても、生活には支障がないから大丈夫」と思っていませんか?しかし、歯が抜けた部分をそのままにしておくと、口の中や全身に思わぬ影響が出ることがあります。ここでは、歯が抜けたままにしておくことのリスクと対策についてお話します。
1. 隣の歯や噛み合わせに悪影響が出る
歯が一本でも抜けると、隣の歯が空いたスペースに向かって少しずつ傾いたり、噛み合っている歯が伸びてしまうことがあります。これにより、全体の歯並びや噛み合わせが崩れて、食べ物を噛む力が十分に発揮できなくなる場合もあります。
2. 顎の骨が痩せてしまう
歯が抜けた部分の顎の骨は、歯がなくなることで刺激が減り、時間とともに痩せていきます。この顎の骨が痩せると、見た目にも影響が出たり、将来的にインプラント治療が難しくなることもあります。
3. 発音や見た目に影響が出る
歯が抜けた状態が続くと、特に前歯の場合は発音がしにくくなることがあります。また、歯が抜けていると見た目の印象も変わり、自信を持って笑えなくなる方もいらっしゃいます。
4. 全身の健康に影響が出ることも
噛み合わせが乱れると、咀嚼機能が低下して消化不良を起こしやすくなるほか、食べ物を噛み砕く力が弱まることで栄養バランスが崩れ、全身の健康にも影響が出る場合があります。
日本人が歯を失う理由
1. 虫歯(う蝕)
歯を失う主な原因の一つです。特に若年層から中年層にかけて多く見られます。
虫歯が進行すると、歯を抜かなければならないことがあります。
2. 歯周病
高齢者に多く見られる原因で、歯を支える組織が炎症を起こし、最終的には歯が抜けてしまうことがあります。
日本では、歯周病が歯を失う大きな要因とされています。
3. 外傷
事故やスポーツなどによる外的な衝撃で歯を失うこともあります。特に若い世代に多いです。
4. 加齢
年齢を重ねるにつれて、歯や歯茎の健康が悪化しやすくなります。これにより、歯を失うリスクが高まります。
5. 生活習慣
生活習慣も歯を失う要因の一つです。喫煙や不規則な食生活、口腔ケアの不足なども歯を失う原因となります。
歯を失う理由の割合
具体的な割合については、例えば、ある調査では、歯を失う原因の約40%が歯周病、30%が虫歯、残りが外傷やその他の要因とされています。
抜けた歯を補うための治療方法
歯が抜けてしまった場合、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯を補う方法があります。歯の状態や患者様のライフスタイルに合わせて最適な治療方法をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
歯は一本でも大切な役割を担っています。歯が抜けたまま放置せず、早めの対策で健康な口内環境を維持しましょう。