2025年1月24日
皆さん日常生活の中で急に歯が痛くなるとまず虫歯を疑うかもしれません。日常生活の中で、歯に違和感を感じたり、痛みを感じることは誰にでもあります。しかし、その原因が歯冠破折や歯根破折によるものだとしたら、早急な対処が必要です。
歯冠破折(しかんはせつ)は、歯の上部(歯冠)が割れたり、欠けたりする状態を指します。以下のような症状が見られることがあります:
- 痛み: 破折した部分が神経に近い場合、痛みを感じることがあります。特に、冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりしたときに痛みが強くなることがあります。
- 敏感さ: 破折した歯は、温度や圧力に対して敏感になることがあります。特に、甘いものや酸っぱいものに対して反応することがあります。
- 見た目の変化: 歯の表面に亀裂や欠けた部分が見えることがあります。色が変わったり、形が不規則になったりすることもあります。
- 咀嚼時の不快感: 食べ物を噛むときに、破折した歯に不快感や痛みを感じることがあります。
- 歯茎の腫れ: 破折が進行すると、周囲の歯茎が腫れたり、炎症を起こすことがあります。
- 歯の動揺: 破折が重度の場合、歯が動揺することがあります。
歯根破折(しこんはせつ)は、歯の根元部分が割れたり、亀裂が入ったりする状態を指します。歯冠破折と比べて、症状が現れにくいことがありますが、以下のような症状が見られることがあります:
- 痛み: 歯根破折があると、特に噛んだときや圧力がかかったときに痛みを感じることがあります。痛みは鈍いものから鋭いものまでさまざまです。
- 敏感さ: 温度(冷たいものや熱いもの)や甘いものに対して敏感になることがあります。
- 歯の動揺: 破折が進行すると、歯が動揺することがあります。これは、歯の支持組織が損なわれているためです。
- 腫れや炎症: 歯根破折があると、周囲の歯茎が腫れたり、炎症を起こすことがあります。これにより、歯茎が赤くなったり、痛みを伴ったりすることがあります。
- 膿の排出: 感染が進行すると、膿が歯茎から排出されることがあります。これも痛みや腫れを伴うことがあります。
- 咀嚼時の不快感: 食べ物を噛むときに不快感を感じることがあります。
このように虫歯に似た痛みや違和感がでるので虫歯だと思ってしまいがちですが、正しく判断処置ができるようにレントゲンやCTを撮ってしっかり確認しましょう。このような症状がでる場合は歯科医師に相談しましょう。