2024年11月04日
歯科検診で「歯周ポケットが深くなっていますね」と言われたことがある方もいるかもしれませんが、実際のところ「歯周ポケット」と「歯肉溝」の違いについてはあまり知られていないかもしれません。この2つはどちらも歯と歯ぐきの境目に関わる部分ですが、健康状態によってその名称や役割が変わるんです。では、詳しく見ていきましょう!
歯肉溝とは?
歯肉溝は、健康な歯ぐきに自然にある溝のことを指します。歯と歯ぐきの間にわずかにできる隙間で、深さは通常3mm以下です。この歯肉溝は、歯と歯ぐきの境目に位置しており、特に炎症がない場合は問題ありません。歯みがきやデンタルフロスで清潔を保っていれば、健康的な状態が維持されます。
歯周ポケットとは?
一方、歯周ポケットは、歯周病の初期症状や進行に伴い、歯肉溝が深くなった状態を指します。歯ぐきに炎症が起きたり、歯周病菌が増殖したりすると、歯ぐきが歯から少しずつ離れ、溝が3mm以上に深くなります。これが「ポケット」となり、細菌や歯垢が溜まりやすく、放置すると炎症が進行してしまうリスクが高まります。
どうして歯周ポケットが問題になるの?
歯周ポケットが深くなると、歯ブラシやフロスが届きにくくなり、汚れが溜まりやすくなります。細菌が増えると歯ぐきがさらに炎症を起こし、最悪の場合、歯を支える骨が溶けてしまうことも。この状態が進行すると、歯がぐらついたり、抜けたりする原因になります。
歯肉溝を歯周ポケットにさせないためには?
歯肉溝が健康なまま保たれているかどうかは、日ごろのケアと定期的な歯科検診が鍵です。歯と歯ぐきの境目をしっかりとケアし、歯垢が溜まらないようにすることで、歯周ポケットの形成を予防することができます。また、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングも有効です。
歯肉溝と歯周ポケットの違いを知り、自分の歯ぐきの健康状態をチェックしてみましょう。口の中の健康を守るために、日ごろのケアを大切にしてください!