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保険の白い詰め物(レジン)のお話

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2024年10月15日

保険の白い詰め物(レジン)のお話

(院長の徒然ブログ)

⚫︎コンポジットレジン修復

保険治療で多くの人が経験したことのある治療、その一つにコンポジットレジン(CR)修復というのがあります。

基礎となる樹脂(ベースレジン)とフィラーという粉末を主成分としたプラスチック材料です。専用のシリンジのような容器の中に材料が入っており、専用の光照射器で特殊な波長の光を当てると固まるタイプや、粉と液を混ぜ合わせると固まるタイプがあります。

虫歯を取っていき、白い樹脂を詰めていき、最後に噛み合わせ調整や磨きを入れて、保険治療なのに白い詰め物で比較的綺麗に治せる治療です。

今日はその治療について説明していきます。

⚫︎CR修復の利点

①値段が安い

コンポジットレジン修復は、保険適用治療です。(自費用のコンポジットレジンもあります。)

一本程度なら1000円くらいで治療完了します。

②保険治療の中では、歯の色に近い自然な色に仕上がる

コンポジットレジンには色んな種類の濃淡や陰影を再現できる色調があり、それを積層させて詰めていきます。

術者のセンスに左右されますが、保険治療のなかでは自然な歯の色を表現できます。

③その日のうちに治療が終わる。

基本的に、詰め物の型を取る必要が無いので、即日で詰めて治療を終えることができます。

④歯を削る量が最小限で済む

虫歯のところだけを削って詰めるため健康な歯を多く残せる。

⑤金属アレルギーでも使える。

樹脂なので、金属を使用せず歯の形に修復できます。それゆえ金属アレルギーを起こしません。

⚫︎CR修復のデメリット

①樹脂部分が劣化しやすい

プラスチックコップが、使っていると水を吸って汚れたり表面がガサガサになってくるように、樹脂の詰め物も水を吸って表面が粗造になってきます。

②耐久性が低い

樹脂が含まれている詰め物ですので、強度はセラミックや金属に劣ります。

③着色しやすい

前述の通り水を吸いやすいので、汚れも沈着します。

表面がガサガサになったら更につきやすくなってしまいます。

④摩耗しやすい

歯より圧倒的に柔らかいので、歯軋りしてると結構な速度で摩耗してしまいます。

薄くなったら割れてしまうこともあります。

⑤補綴物の寿命が短い。

樹脂の詰め物の寿命は、2〜3年とも言われています。(環境によって増減)

⑥虫歯になりやすい

上記のデメリットから、汚れもつきやすいため虫歯になりやすい。

⚫︎まとめると…

結論から言うと、絶対に経年劣化しちゃうので、1番汚れがつきやすく寿命も短い詰め物です。

ですが安価であり、治療時間も短くて済む上に、ドクターが操作しやすい詰め物でもあると言えるのです。

治療の選択肢として提案された時は、検討してみてくださいね。

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