2024年12月03日
「歯科検診」と聞いて、どんなことをイメージしますか?むし歯や歯周病がないかチェックするだけ、と思われる方も多いかもしれません。しかし、歯科検診にはそれ以上の大切な役割があります。今回は、歯科検診の意味とその重要性についてわかりやすくお伝えします。
歯科検診とは?
歯科検診とは、歯科医師や歯科衛生士がお口の健康状態を確認し、トラブルを早期発見・予防するための診察です。具体的には以下のようなことを行います。
• むし歯の有無をチェック
歯に穴が開いていないか、むし歯の初期段階(白く濁った部分)がないかを確認します。
• 歯周病の進行度を確認
歯茎の腫れや出血、歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の有無を診断します。
• 噛み合わせの状態を確認
噛み合わせのバランスが悪いと、顎関節や歯に負担がかかることがあります。それをチェックします。
• 詰め物・被せ物の状態を確認
過去に治療した箇所が劣化していないかを見ます。
• 口腔内全体の健康状態を評価
舌や粘膜に異常がないか、口腔がんなどのリスクがないかも確認します。
歯科検診の重要性
歯科検診は、むし歯や歯周病を治すためではなく、予防するために受けるものです。以下のようなメリットがあります。
1. トラブルを早期発見・早期治療できる
むし歯や歯周病は初期段階では痛みがないため、自分では気づきにくいものです。検診で早期に発見すれば、治療の負担が軽くなり、歯を守ることができます。
2. お口の健康を維持できる
定期的にプロのケアを受けることで、細菌の増殖を抑え、むし歯や歯周病を予防できます。
3. 全身の健康を守る
歯周病は糖尿病や心疾患、認知症など全身の病気とも関係が深いことが分かっています。お口を健康に保つことは全身の健康を守ることにもつながります。
4. 治療費を抑えられる
初期の段階でトラブルを発見・治療すれば、時間や費用を大幅に抑えることができます。
歯科検診はどのくらいの頻度で受けるべき?
歯科検診の理想的な頻度は、3~6ヶ月に1回です。これは、お口の中の細菌が歯石に変わり始めるサイクルに基づいています。また、個人の口腔内の状態によっては、医師から具体的な検診頻度を提案されることもあります。
歯科検診は怖くない!気軽に受けてみましょう
「歯科検診」というと、痛みを伴う治療をイメージして受けるのをためらう方もいらっしゃいます。しかし、検診そのものは痛みを伴うことはほとんどありません。また、検診でトラブルが見つかった場合でも、早期発見なら簡単な治療で済むケースがほとんどです。
歯科検診は、むし歯や歯周病を早期に発見・予防するための大切な機会です。定期的な検診を受けることで、お口だけでなく全身の健康を守ることができます。当院では、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけています。ぜひお気軽にご相談ください!
「お口の健康は、定期的な検診から。」