2024年12月03日
歯科医院で「歯石を取りましょう」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか?でも、「そもそも歯石って何?」「放っておくと何が問題なの?」と疑問に思うこともあるかもしれません。今回は、歯石の正体と、定期的に取り除く必要性について分かりやすくご説明します。
歯石とは?
歯石は、歯にこびりついた硬い汚れです。具体的には、歯に付着した歯垢(プラーク)が時間とともに唾液中のミネラルと結びつき、石のように固まったものです。一度歯石になると、通常の歯磨きでは取り除くことができません。
歯石ができる原因
歯石は、歯垢をきちんと取り除けていない場合にできます。特に、歯と歯の間や歯茎の境目など、磨き残しやすい部分にできやすいです。また、唾液の分泌量や質によっても歯石が付きやすい人とそうでない人がいます。
歯石を放置するとどうなるの?
歯石をそのままにしておくと、次のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
1. 歯周病の原因になる
歯石の表面はザラザラしていて、そこに細菌が集まりやすくなります。この細菌が歯茎に炎症を起こし、歯周病を進行させる原因になります。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。
2. 口臭の原因になる
歯石に付着した細菌が繁殖すると、嫌な臭いを発生させます。その結果、口臭が強くなることがあります。
3. 歯茎が下がる
歯石が歯茎を刺激し続けると、歯茎が下がり、歯が長く見えるようになります。これにより、知覚過敏の原因にもなります。
4. 見た目が悪くなる
歯石は白や黄色っぽい色をしていることが多いですが、時間が経つと茶色や黒っぽい色に変わることがあります。これが見えると口元の印象が悪くなることも。
歯石を取るメリット
1. 歯周病を予防できる
歯石を取り除くことで、歯茎の健康を保ち、歯周病の進行を防ぐことができます。
2. 口臭が改善する
細菌の温床である歯石を除去することで、口臭が軽減されます。
3. 歯茎の見た目が良くなる
歯石を取り除くことで、歯茎の炎症が治まり、健康的なピンク色の歯茎を取り戻すことができます。
4. むし歯予防につながる
歯石が溜まりにくい環境を整えることで、むし歯の予防効果も期待できます。
歯石はどうやって取るの?
歯石の除去には、歯科医院で行うスケーリングという方法が使われます。専門の器具を使い、歯と歯茎の境目や歯の裏側に付いた歯石を丁寧に取り除きます。この処置は定期的に行うことが推奨されています。
歯石を防ぐにはどうすればいいの?
1. 毎日の丁寧な歯磨き
歯石の元になる歯垢をしっかり取り除くことが大切です。特に、歯と歯の間や歯茎の境目を意識して磨きましょう。
2. デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは届きにくい部分の歯垢を取り除くことができます。
3. 定期的な歯科検診
自宅でのケアだけでは防ぎきれない歯石をプロの手で除去してもらいましょう。早期発見・早期治療にもつながります。
歯石は、日々のケアだけでは完全に防ぎきれないこともあります。だからこそ、定期的な歯科医院でのチェックとクリーニングが重要です。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康な口腔環境をサポートいたします!