2024年12月06日
お子さまの乳歯が抜け始め、永久歯が生えてくる時期は、成長の大切なステップです。しかし、この時期にはさまざまな注意点があります。適切なケアをすることで、健康な歯並びと歯を保つことができます。このコラムでは、永久歯が生え始めたときに気をつけたいポイントをご紹介します。
1. 永久歯が生えるタイミングを知っておこう
永久歯は6歳頃から12歳頃にかけて徐々に生えそろいます。一番最初に生えてくることが多いのが「6歳臼歯(第一大臼歯)」です。乳歯の奥にひっそりと生えるため、気づきにくいことがありますが、この歯は噛む力を支える重要な歯です。
2. 生え始めた永久歯は虫歯になりやすい
永久歯が生えたばかりの頃は、エナメル質が柔らかく、虫歯になりやすい状態です。さらに、生えかけの歯は歯ぐきに隠れている部分が多く、歯ブラシが届きにくいので注意が必要です。
対策:
• 毎日の丁寧な歯磨き
• フッ素塗布を歯科医院で受ける
• 必要に応じてシーラント(歯の溝を埋める予防処置)を検討
3. 乳歯が抜けた後の永久歯の位置をチェック
永久歯が正しい位置に生えるためには、乳歯の抜けたスペースが重要です。しかし、乳歯が早く抜けすぎたり、逆に抜けないまま放置されると、永久歯が正しい位置に生えられなくなり、歯並びが悪くなる可能性があります。
注意点:
• 乳歯が抜けるタイミングを無理に早めたり、遅らせたりしない
• 歯並びや生え方に不安がある場合は歯科医院で相談
4. 噛み合わせを確認しよう
生えたばかりの永久歯は高さが十分ではないことがあり、噛み合わせに違和感があることがあります。また、指しゃぶりや舌癖があると、永久歯の位置や噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
対策:
• 指しゃぶりや舌を押し出す癖を早めにやめさせる
• 噛み合わせが悪いと感じたら歯科医院で診てもらう
5. お子さまの歯磨き習慣を見直すタイミング
永久歯が生え始めた時期は、乳歯の時以上にしっかりと歯磨きが必要です。ただし、子どもだけでの歯磨きでは磨き残しが増えることもあるため、仕上げ磨きが欠かせません。
ポイント:
• 大人の仕上げ磨きを続ける(12歳頃まで推奨)
• 歯ブラシに加え、デンタルフロスを活用する
• 歯磨きの方法を年齢に合わせて教える
6. 定期的な歯科検診を受ける
永久歯が順調に生えているか、虫歯がないかをチェックするために、3〜6ヶ月に1回の定期健診を受けましょう。歯科医院では、生え始めの永久歯のケアや歯並びについてのアドバイスも受けられます。
永久歯が生え始めた時期は、お子さまの歯の健康を守るために特に大切な時期です。虫歯予防や正しい歯並びを維持するためには、日々のケアと定期的な歯科検診が欠かせません。
当院では、お子さまの永久歯の成長をサポートするための予防ケアや診断を行っています。ぜひお気軽にご相談ください!