2024年11月15日
詰め物をした歯は「もう虫歯の心配はいらない」と思われるかもしれませんが、実は詰め物の下にも虫歯ができることがあります。どうしてそのようなことが起こるのか、今回はその原因についてお話しします。
1. 詰め物と歯の間に隙間ができる
詰め物や被せ物は、ぴったりと歯に密着している状態が理想です。しかし、時間が経つと噛み合わせや日々の食事の影響で少しずつズレたり、隙間ができたりすることがあります。この隙間にプラーク(歯垢)がたまると、詰め物の下で虫歯が発生するリスクが高まります。
2. 詰め物が劣化する
詰め物や被せ物も経年劣化します。金属の詰め物が錆びたり、プラスチックの詰め物が吸水による膨張や変色やひび割れを起こすと、虫歯菌が入り込みやすくなります。また、詰め物が長期間にわたって歯としっかり接着されていることが難しくなるため、詰め物の下で虫歯が進行することもあります。
3. 定期的なメンテナンス不足
詰め物をした後も、定期的な歯科検診で詰め物がしっかり機能しているか確認することが大切です。詰め物の状態をチェックし、歯のクリーニングを行うことで、詰め物の下に虫歯ができるリスクを軽減できます。特に、奥歯や詰め物の周りはプラークがたまりやすい場所なので、セルフケアだけでは不十分なことが多いため、プロのケアが効果的です。
詰め物をした歯も油断せず、定期的な検診を受けましょう!
詰め物の下で虫歯が進行すると、痛みを感じにくいことがあり、発見が遅れることも少なくありません。詰め物をしたからといって安心せず、ぜひ定期的な検診とお手入れで詰め物の下の健康も守りましょう。レントゲンを撮影することで、肉眼ではわからない虫歯を発見することもできます💡
⚫︎参考:保険治療の材料の耐久年数目安
コンポジットレジンは、一般的に2年から3年程度の耐久性があるとされています。
ただし、使用する材料の種類や口腔内の環境、患者さんの口腔衛生状態によっても変わることがあります。
メタルインレーは、通常5年か程度であり、場合によってはそれ以上の耐久性が期待できます。
金属の特性により、摩耗に強く、長期間の使用に耐えることができます。