2024年10月13日
お口の中にはさとうやデンプンが入ってくると酸を作り歯の表面を溶かす細菌がいます。酸は歯を溶かし、歯の中にあるカルシウムなどもとけだし、虫歯を作ります。
また、甘いものだけではなく酸性度の高い食べ物や飲み物でも歯からカルシュウムが溶けだし歯を溶かしてしまいます。(炭酸飲料・柑橘系・ワインなど)
虫歯菌の酸で、歯の溶けるのを防いでくれるのが唾液です。
お口の中を中性に保とうとする唾液のはたらきで、歯が溶け続けるのを防ぎます。
唾液は歯から溶け出したカルシウムを補って、歯の再石灰化を促します。
また、唾液の自浄作用でお口の中を綺麗にし、湿潤状態を保つことによって口臭を防ぎます。
溶け出したカルシウムは唾液を介してしか取り戻すことができません。
歯は唾液の中のカルシウムを補給して歯の健康を守ります😊
他にも唾液の中に含まれるフッ素は、エナメル質をケアし歯質を強くしたり、抗菌作用で虫歯菌の働きをおさえてくれます。
このように、歯にしみこみやすいカルシウムやフッ素が唾液のなかに沢山あると虫歯の予防に効果的です。日頃から質のいい唾液が沢山出るように、よく噛む習慣を身につけましょう
質のいい唾液を沢山だすためにキシリトールガムがおすすめです✨効率的にフッ素やカルシウムを唾液を介して補給できるので虫歯予防には効果的です。✨
以下に唾液の働きをまとめました
1. 消化の助け
唾液にはアミラーゼという酵素が含まれており、これがデンプンを分解して糖に変えることで、消化を助けます。
食べ物が口の中で噛まれると、唾液と混ざり合い、酵素による消化が始まります。
口腔内はれっきとした消化器官なのです。
2. 潤滑作用
唾液は食べ物を滑らかにし、飲み込みやすくするための潤滑剤として機能します。
これにより、食物が喉や食道を通過する際の摩擦を減少させます。
3. 抗菌作用
唾液にはリゾチームや免疫グロブリン(IgAなど)などの抗菌成分が含まれており、口腔内の細菌やウイルスの増殖を抑える働きがあります。
口腔内の感染予防にも貢献しています。
4. pHの調整
唾液は口腔内のpHを中和する働き(緩衝能といいます)があり、酸性の食べ物や飲み物によって歯が溶かされるのを防ぎます。
これにより、健康な歯を保つことができます。
5. 味覚の感知
唾液は食べ物の味を感じるために必要な媒介物質です。(水溶液にすることで味を感じます)
食べ物が唾液と混ざることで、味覚受容体が刺激され、味を感じることができます。
6. 再石灰化
唾液中にはカルシウムやリン酸が含まれており、歯の再石灰化を助け、虫歯の予防に貢献しています。
これらの働きにより、唾液は口腔内の健康を維持しながら全身の健康を調整してくれています。