成功率90%でも安心できない——歯科治療の「成功率」と「生存率」を混同する危険|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

〒730-0032 広島県広島市中区立町2-1 立町中央ビル4F

082-258-6411

ネット予約はこちらから
受付

成功率90%でも安心できない——歯科治療の「成功率」と「生存率」を混同する危険

成功率90%でも安心できない——歯科治療の「成功率」と「生存率」を混同する危険|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

チャットボット チャットボット

2026年9月29日

成功率90%でも安心できない——歯科治療の「成功率」と「生存率」を混同する危険

(院長の徒然コラム)

はじめに

「この治療の成功率は90%です」

こう説明されたら、皆さんはどう感じるでしょうか。

おそらく、

「90%なら、かなり安心できそうだ」

と思う方が多いでしょう。

私自身も歯科の論文を読んでいると、

「成功率90%」

「5年生存率95%」

「10年生存率97%」

といった数字を頻繁に目にします。

90%、95%、97%。

数字だけを見ると、とても分かりやすい。

成功率95%の治療と90%の治療があれば、95%の方が良い治療のようにも見えます。

しかし、歯科臨床ではこの読み方が意外なほど危険です。

なぜなら、

「成功した」

と、

「残っている」

は、同じ意味ではないからです。

さらに、

  • 病変が治った
  • 歯が抜けずに残った
  • 最初の治療だけで維持できた
  • 途中で修理や再治療を受けなかった
  • 補綴物が壊れなかった
  • 痛みなく普通に噛めている
  • 患者さん本人が結果に満足している

これらも、それぞれ違う結果です。

ところが論文の抄録や、治療成績を簡潔に紹介する文章では、ときに全部が一つの「成功率」という言葉にまとめられてしまいます。

今回は、特定の治療法が良いとか悪いとかいう話ではありません。

根管治療、歯周治療、インプラント、クラウン、ブリッジ、歯髄保存療法などを横断しながら、

歯科論文に出てくる「○%」という数字は、そもそもどうやって作られているのか。

そして、

患者さんや歯科医療者は、その数字をどう読めばよいのか。

そこをじっくり考えてみたいと思います。

「成功率90%」には、実は大切な情報がいくつも抜けている

「成功率90%」

一見すると、十分な情報が含まれているように見えます。

しかし研究を読む立場からすると、この一文だけではほとんど判断できません。

本来なら、

  • 何を成功と定義したのか
  • 何年後の成績なのか
  • 何を失敗として数えたのか
  • 患者単位なのか、歯単位なのか
  • 歯なのか、歯根なのか、インプラントなのか、補綴物なのか
  • 途中で再治療した症例はどう扱ったのか
  • 途中で通院しなくなった患者さんはどう扱ったのか
  • どんな患者・どんな歯を対象にしたのか
  • 数字にどの程度の不確実性があるのか

まで確認する必要があります。

たとえば、

5年後の歯の生存率90%

と、

5年後の厳格なX線評価による成功率90%

と、

5年間、合併症なしで補綴物が生存した割合90%

は、すべて90%です。

しかし意味はまったく違います。

ですから私は「成功率90%」という数字を見るとき、90という数字そのものより先に、

その90%は何を数えた数字なのか

を確認します。

まず知っておきたい「成功」と「生存」の違い

歯科論文では、しばしば二つの言葉が登場します。

成功(success)

と、

生存(survival)

です。

もちろん分野や論文によって具体的な定義は異なります。

「生存」は、歯・インプラント・補綴物などが抜歯・撤去・交換されず残っていることを基本とする場合が多い一方、機能していることまで条件に含めるかどうかは研究によって異なります。

実際、歯周再生療法を扱った研究の中には、歯の生命反応や機能、歯周状態にかかわらず、口腔内に歯が存在していることを「生存」としたものもあります。

一方の「成功」は、研究者があらかじめ設定した成功条件を満たしていることを意味します。

この二つは似ていますが、同じではありません。

そして大切なのは、

生存は成功より劣った指標ではない

ということです。

歯を残すために根管治療を受けた患者さんにとって、

「その歯が5年後、10年後にも残っているか」

は極めて重要です。

歯内療法の治療効果を評価する国際的な検討でも、歯の生存は患者にとって特に重要な評価項目として位置づけられてきました。

また、2026年に公表された深在性う蝕管理のS3レベル診療ガイドラインでも、う蝕除去法を比較する際の重要な評価項目として「歯の生存」が明示されています。

問題なのは、生存率を使うことではありません。

生存率を、治癒率や無事故率や完全成功率と同じ意味だと思ってしまうこと

なのです。

同じ根管治療なのに「成功率85%」にも「45%」にもなる

ここから、具体的な数字を見てみましょう。

2025年、根管治療や再根管治療後の状態をCBCTで評価した研究をまとめた系統的レビュー・メタ解析が発表されています。

19研究を統合した結果、歯単位の成功率は、

緩い基準では85%
95%信頼区間80〜89%

でした。

ところが、より厳格な基準で判定すると、

45%
95%信頼区間31〜59%

でした。

さらに根尖部の治癒についても、

緩い基準では87%

だったのに対し、

厳格な基準では36%

でした。

同じ研究群です。

治療法が突然悪くなったわけではありません。

評価する物差しが変わったのです。

「改善した」と「完全に正常化した」は同じではない

歯内療法では、根の先にあった病変が治療後どうなったかを評価します。

かなり単純化すると、

緩い基準

病変が小さくなるなど、明らかな改善を認めれば良好な経過として扱う。

厳格な基準

病変が消失し、より正常に近い状態へ戻るところまで要求する。

という違いがあります。

この境界線をどこに置くかで、成功率は大きく変わります。

つまり、

「この治療の成功率は85%です」

という説明も、

「厳格に判定すると45%でした」

という説明も、研究上は両立し得るのです。

ここが今回、特にお伝えしたいところです。

成功率とは、治療器具の箱に最初から印刷されている性能表示ではありません。

研究者が、

「この条件まで満たせば成功」

と決め、その境界線に従って症例を数えた結果として、成功率が生まれます。

何で判定したかによっても結果は変わる

さらに注意したいのが、

何を使って治癒を判定したのか

です。

根尖部の病変を、

  • 通常のデンタルX線写真で評価するのか
  • CBCTで評価するのか

でも結果は変わり得ます。

より小さな病変まで拾いやすい検査法を使えば、厳格な基準では「まだ完全治癒ではない」と判定される症例が増える可能性があります。

つまり、

成功率は治療内容だけで決まるのではなく、評価方法にも影響される

ということです。

「何を成功としたか」だけではなく、

「何を使って成功と判定したか」

まで見る必要があります。

「病変が完全に治った」と「歯が残っている」も違う

根管治療は、この問題を理解するのに非常に分かりやすい分野です。

根管治療の生物学的な目的を考えれば、根管内の感染を制御し、根尖周囲組織を健康な方向へ戻すことが重要です。

一方、患者さんにとっては、

  • 痛くない
  • 腫れていない
  • 普通に噛める
  • 歯が抜けずに残っている

ということも非常に重要です。

しかし、この二つは必ずしも一致しません。

患者さん本人には症状がない。

普通に食事もできる。

しかしX線写真を見ると、根の先に病変が残っている。

こういう状態はあり得ます。

FranssonとDawsonは、根管治療後の評価として、

根尖周囲組織が健康であること

と、

歯そのものが生存していること

を分けて考える必要があると整理しています。

根尖部の治癒には感染制御や封鎖などが重要です。

一方、歯そのものの長期生存には、

  • 残存歯質
  • 修復可能性
  • う蝕
  • 破折
  • 最終修復
  • 歯周状態

など、根管治療そのもの以外の要素も影響します。

つまり、

生物学的に治癒したか

と、

機能的に歯が残っているか

も別の話なのです。

さらに違う——「歯の生存」と「根管治療そのものの生存」

もう一段細かく見てみます。

根管治療後の歯が抜歯されず残っていれば、

歯の生存

と考えることができます。

しかし、その途中で再根管治療を受けたり、歯根端切除術などの追加処置を受けたりした場合はどうでしょうか。

歯そのものは残っています。

しかし、

「最初の根管治療だけで維持できた」

とは言えません。

FranssonとDawsonが紹介したデータでは、スウェーデンで根管治療後5年間の、

歯の生存率は91%

でした。

一方、抜歯だけでなく再根管治療や歯内療法外科なども出来事として扱った、

根管治療そのものの生存率は88%

でした。

台湾のデータでも、

歯の生存93%

に対し、

根管治療の生存90%

でした。

この差には、

歯は残っているけれど、その途中で追加の歯内療法を受けた症例

が含まれています。

10年間歯が残ったAさんとBさんは、同じ「生存」でも経過が違う

仮想的な4人の患者さんを考えてみます。

Aさん

根管治療後10年間、一度も追加処置なし。

痛みもなく、画像上も良好。

Bさん

5年後に再根管治療。

その後は安定し、10年後も自分の歯で噛めている。

Cさん

7年後に歯根端切除術。

現在は無症状で、歯も残っている。

Dさん

8年後に抜歯。

「10年後に歯が残っているか」という評価なら、Aさん、Bさん、Cさんはすべて生存側です。

しかし、

「最初の根管治療から追加介入なし」

を評価するのであれば、BさんとCさんは途中で出来事が発生しています。

ここで重要になるのが、

何を「出来事」として数えたか

です。

クラウンは一度外れても「生存」に入ることがある

補綴分野でも同じことが起こります。

固定性補綴物を扱った系統的レビューでは、生存を、

合併症が起きていても、補綴物が口腔内に残り、機能している状態

として扱っています。

除去または交換されて初めて失敗としています。

たとえば、

クラウンが一度脱離した。

しかし再装着できた。

現在も普通に使えている。

患者さんの感覚では、

「一度トラブルがあった」

です。

しかし研究上は、現在も補綴物が機能しているため生存と数えられることがあります。

一部が欠けた。

修理した。

その後は使えている。

これも同じです。

つまり、

生存していることと、一度も問題が起きなかったことは違う

のです。

「5年生存95%」でも「95%がノートラブル」とは限らない

この違いを示す有名な例があります。

インプラント支持の固定性補綴物を扱った系統的レビューでは、

5年の補綴物生存率が約95%

と報告されています。

一方、

5年間を通して合併症を経験しなかった患者の割合は61.3%

でした。

ここで、非常に重要な注意があります。

この二つの数字は、分母が違います。

95%は、補綴物単位の生存率です。

一方61.3%は、患者単位で、何らかの合併症を経験しなかった割合です。

ですから、

「95%から61.3%を引けば、33.7%でトラブルが起きた」

という単純な計算はできません。

むしろ、今回の記事のテーマそのものです。

同じ論文の中に出てくる二つの%であっても、何を分母にした数字なのかを確認しなければならない。

そのうえで言えるのは、

高い生存率だけでは、治療後にどの程度の修理・調整・追加介入が必要だったかまでは分からない

ということです。

なお、この研究は2004年の報告であり、現在のインプラントや補綴材料・設計へ数値そのものを直接当てはめるべきではありません。

ここでは、あくまで「生存」と「合併症なし」が別の概念であることを理解する例として紹介しています。

同じ研究の中でも、評価項目を変えると印象が変わる

2026年には、進行した歯周病患者を対象に、歯周再生療法で天然歯を保存した場合と、抜歯後にインプラント治療を行った場合を比較した後ろ向き研究が報告されています。

平均6.4年間の追跡で、

生存

歯周再生療法を行った歯
87.5%

インプラント
96.6%

でした。

ここだけを見ると、

「96.6%のインプラントの方が良さそうだ」

と感じるかもしれません。

ところが同じ研究で「成功」と判定された割合は、

歯周再生療法
64.4%

インプラント
62.5%

でした。

しかし、ここにはもう一つ重要な点があります。

同じ論文の「成功」という言葉でも、成功条件そのものが違っていた

この研究では、歯周再生療法とインプラントで、まったく同じ成功条件を使っていたわけではありません。

歯周再生療法では、

  • 臨床的アタッチメントの2 mmを超える改善
  • 歯周ポケット4 mm以下
  • 5 mm以上の残存ポケットがないこと

などが成功条件とされました。

一方インプラントでは、

  • X線上の骨吸収が2 mmを超えないこと
  • 疼痛がないこと
  • 肉眼的な動揺がないこと
  • 排液・排膿がないこと

などが成功条件とされています。

つまり、

同じ論文の中で「成功」という同じ言葉を使っていても、天然歯とインプラントでは成功条件が同一ではありません。

これは今回のテーマを象徴する例だと思います。

数字だけを見ると、

64.4%対62.5%。

とても比較しやすそうです。

しかし研究方法まで読むと、

そもそも何を満たせば成功なのかが違う。

だから、

「64.4%だからこちらの方が上」

という単純な読み方はできません。

実際、この研究では合併症も、

歯周再生群9.1%、

インプラント群26.1%

と報告されていますが、これも治療構造や評価対象が異なるため、数字一つだけで治療法を順位付けするものではありません。

同じ「成功」という単語でも、同じ物差しとは限らない

この問題は一つの研究だけではありません。

論文Aに、

「インプラントの成功率95%」

と書いてある。

論文Bに、

「天然歯の成功率80%」

と書いてある。

数字だけ見れば95%が上です。

しかし、そこで一度止まらなければなりません。

両方の研究は本当に同じ「成功」を測っているのでしょうか。

歯内-歯周病変を扱った2025年のレビューでも、天然歯に対する厳格な成功評価と、インプラント文献で用いられる「成功」という言葉が、必ずしも同じ厳しさの評価ではないことが指摘されています。

同じ英単語。

同じ「success」。

だから同じ物差し。

とは限らないのです。

別々の論文から95%と90%を持ってきて比べるのも危ない

さらにありがちな比較があります。

論文Aでは治療Aの成功率95%。

論文Bでは治療Bの成功率90%。

だから、

「Aの方が成功率が高い」

と言いたくなる。

しかし別々の研究であれば、

  • 成功の定義
  • 患者の年齢
  • 病気の重症度
  • 歯種
  • 術者
  • 治療法
  • 診断方法
  • 観察期間
  • 追跡できなかった患者の数
  • 何を失敗としたか
  • 研究方法

これらが全部違う可能性があります。

軽症例中心に5年間追跡した95%と、難症例を含めて10年間追跡した90%。

これを数字だけで比較することはできません。

重要なのは、

同じ物差しで測った95対90なのか。

です。

成功率には必ず「時計」が付いている

成功率を見るとき、絶対に外せないものがあります。

時間です。

1年成功率90%。

5年成功率90%。

10年成功率90%。

同じ90%でも、意味はまったく違います。

歯科治療の失敗や合併症は、治療直後だけに起こるわけではありません。

  • 二次う蝕
  • 歯根破折
  • 補綴物の脱離
  • チッピング
  • 歯周病の進行
  • 根尖病変の再燃
  • インプラント周囲炎

時間とともに、さまざまな出来事が追加されます。

ですから、

「成功率○%」ではなく、「何年時点で○%」

と読まなければいけません。

実際に1年と3年で数字が大きく変わることがある

2026年のInternational Endodontic Journalには、深いう蝕に対する選択的う蝕除去と全部断髄法を3年間追跡した無作為化比較試験が報告されています。

この研究では、3年時点で一部の症例が追跡できなくなっていたため、欠測値を補う統計処理も行われました。

その欠測値を補完した解析では、全部断髄群の生存率は、

1年98.1% → 3年89.1%

へ低下。

選択的う蝕除去群では、

1年89.7% → 3年74.1%

へ低下しました。

つまり、

「1年で約90%」

という数字だけを見れば良好に見えても、3年後には結果が変わっていることがあります。

この研究の治療法の優劣をここで論じたいわけではありません。

重要なのは、

成功率や生存率には時間軸が不可欠

だということです。

「平均5年追跡」と「5年生存率」は同じではない

論文では、

「平均追跡期間5年」

と書かれていることがあります。

これを、

「全員を5年間追った」

と読むのは間違いです。

たとえば5人の患者さんを、

  • Aさん 1年
  • Bさん 2年
  • Cさん 5年
  • Dさん 7年
  • Eさん 10年

追跡したとします。

平均すると5年です。

しかし全員を5年間観察したわけではありません。

したがって、

平均追跡期間5年

と、

5年生存率

は別の情報です。

この違いは、長期予後を扱う論文では特に重要になります。

「10年生存率95%」は、100本を10年間追った単純な割合とは限らない

長期臨床研究では、すべての患者さんを同じ期間だけ観察するのは困難です。

そこでよく使われるのが、

Kaplan–Meier法

です。

難しい数式を覚える必要はありません。

考え方としては、

「何が、いつ起きたのか」という時間情報を使って、生存確率を推定する方法

です。

たとえば、抜歯を出来事とすれば、

「歯が抜歯されずに残る確率」

を時間とともに推定できます。

再治療を出来事とすれば、

「再治療を受けずに維持される確率」

を推定できます。

ですから、

「10年生存率95%」

という数字が、

「100本を10年間ずっと観察したら95本残っていた」

という単純な割合とは限りません。

Kaplan–Meier曲線の「+」は成功マークではない

先ほど紹介した2026年の研究にも、Kaplan–Meier曲線が掲載されています。

曲線上に小さな「+」記号があります。

これは成功を意味するプラスではありません。

打ち切り

を示しています。

さらに図の下には、それぞれの時点でまだ評価対象となっている歯の数、いわゆる「観察対象数」も表示されています。

長期の生存曲線を見る場合、この観察対象数は非常に重要です。

研究開始時に100本あっても、10年後に残っている評価対象が10本しかなければ、10年付近の曲線は開始直後より不確実になります。

曲線だけを見ず、

その時点で何本がまだ観察されているのか

も見る必要があります。

「打ち切り」は成功ではない。しかし失敗とも言えない

では、打ち切りとは何でしょう。

たとえば、

  • 患者さんが転居した
  • 研究期間が終了した
  • 通院しなくなった
  • 他院へ移った
  • その時点まで失敗は確認されていない

こうした場合、少なくとも観察できていたところまでは情報があります。

しかし、その後どうなったかは分かりません。

抜歯になったかもしれない。

何も問題なく残っているかもしれない。

だから、失敗と決めつけることはできない。

同時に、最後まで成功したと確認できたわけでもない。

この中間状態を統計上扱うために、打ち切りという考え方があります。

打ち切りは「失敗を確認していない」のであって、「最後まで成功したことを確認した」という意味ではありません。

来なくなった患者さんが多ければ、長期成績は慎重に読む

この問題と関連するのが、

追跡不能

です。

10年追跡研究で、最初に500人いた。

しかし10年後まで確認できたのは100人だけだった。

残った100人の結果が非常に良くても、残り400人がどうなったかは十分には分かりません。

研究ではこの問題に対してさまざまな統計処理を行います。

しかし、

追跡できなくなった人がどの程度いるのか

は、長期成績を読むうえで大切な情報です。

欠測値をどう扱うかでも数字は変わる

先ほど紹介した2026年の無作為化比較試験は、この問題を理解するのにも適しています。

3年時点では、

選択的う蝕除去群58歯のうち44歯、

全部断髄群55歯のうち37歯

が実際に再評価されていました。

そこで研究者らは、3年時点で欠けている結果について、多重代入法という統計処理を行いました。

実際、完全に追跡できた症例だけを使った解析と、欠測値を補完した解析では、3年時点の数字が少し変わります。

欠測値を補完した解析では、

全部断髄群89.1%、

選択的う蝕除去群74.1%。

一方、実際に3年時点で観察できた症例だけを見ると、

全部断髄群89.2%、

選択的う蝕除去群70.5%

でした。

大きく結論が逆転するほどの違いではありませんが、

「観察できなかった症例をどう扱うかでも数字は動く」

ということが分かります。

データがないことは、成功でも、失敗でもありません。

だから研究では、その不確実性をどう扱うかが重要になります。

生存曲線を見るなら「何が起きると線が下がるのか」を先に見る

Kaplan–Meier曲線を見ると、つい曲線の高さに目が行きます。

しかし私は、その前に、

何を出来事として定義したのか

を確認します。

抜歯だけを出来事にする

歯の生存率になります。

再根管治療・歯根端切除・抜歯を出来事にする

最初の歯内療法が追加処置なしで維持された割合に近くなります。

脱離・破折・修理・交換まで出来事にする

合併症なしで維持された割合を評価できます。

同じ患者群を追っていても、

何を出来事に設定するかで生存曲線は変わります。

ですから、

曲線の高さを見る前に、「何が起きたらこの線が下がるのか」を読む。

これが、生存曲線を見るときの基本です。

分母は「患者」なのか「歯」なのか「インプラント」なのか

もう一つ、数字の意味を大きく変えるのが、

解析単位

です。

歯科研究では、

  • 患者
  • 歯
  • 歯根
  • インプラント
  • クラウン
  • ブリッジ
  • 修復物

など、さまざまな単位が使われます。

たとえば1人の患者さんに4本のインプラントが入っていたとします。

そのうち1本だけ失敗した。

インプラント単位なら、4本中3本は生存しています。

しかし患者単位で、

「1本でも失敗が起きた患者」

を数えるのであれば、その患者さんは失敗側へ入ります。

だから、

インプラント生存率95%

と、

95%の患者さんで一本も問題が起きなかった

は同じ意味ではありません。

先ほどの、補綴物単位95%と患者単位61.3%も、まさにこの問題でした。

根管治療では「歯」と「歯根」でも結果が変わる

多根歯ではさらに複雑です。

一本の大臼歯には複数の歯根があります。

ある根では病変が消えた。

別の根では病変が残った。

この場合、

歯全体を一単位として評価するのか。

それぞれの歯根を一単位として評価するのか。

で結果が変わります。

先ほどのCBCTメタ解析でも、歯単位と歯根単位は別々に扱われています。

論文の分母は、

「何人」

だけではありません。

何歯なのか。何根なのか。

ここまで確認する必要があります。

100歯を調べたからといって「100人分」とは限らない

さらに統計的な話を少しだけ。

100本の歯を調べた研究があったとします。

100人から1本ずつ集めた100歯なら、患者背景は比較的独立しています。

しかし50人から2本ずつ集めた100歯ならどうでしょう。

同じ患者さんの歯は、

  • 喫煙
  • 糖尿病
  • プラークコントロール
  • ブラキシズム
  • 咬合
  • 受診行動
  • メインテナンス状況

などを共有します。

つまり、完全に独立した100例とは言えません。

Class IIの分岐部病変を長期間追った研究では、一人の患者さんから複数歯が解析に入る構造を考慮した統計解析が行われています。

その研究では222人・543歯を平均約9年間追跡し、83%の歯が維持されましたが、不規則なメインテナンス、小臼歯、根管充填歯、複数のClass II分岐部病変などが長期予後と関連していました。

患者さんが統計モデルまで理解する必要はありません。

ただ、

100歯=100人ではない。

という感覚は大切です。

成功率90%の横にある「95%信頼区間」を捨てない

論文では、

成功率90%
95%信頼区間88〜92%

のように書かれます。

この95%信頼区間は、推定値の不確実性や精密さを見るための重要な情報です。

同じ90%でも、

90%、95%信頼区間88〜92%

と、

90%、95%信頼区間60〜99%

では、数字の精密さが違います。

後者の方がかなり幅広い。

症例数が少なかったり、出来事が少なかったりすれば、

成功率100%

と報告されていても、不確実性が大きい場合があります。

つまり、

100%という点推定値が出たから、絶対に失敗しない

とは言えません。

数字は一点だけではなく、その周囲にある幅と一緒に読む必要があります。

メタ解析の平均値だけでは分からないこともある

複数の研究をまとめたメタ解析では、

「統合成功率90%」

といった数字が出てきます。

しかし、それは世界中のどの医院でも、どの患者さんでも90%になるという意味ではありません。

  • 患者背景
  • 術者
  • 歯種
  • 材料
  • 医療制度
  • 治療手順
  • 診断方法
  • 観察期間

研究ごとに条件は異なります。

そこで研究によっては、

予測区間

という指標を示します。

95%信頼区間と予測区間は、どちらが上という話ではありません。

答えようとしている質問が違います。

信頼区間は主として、

「統合した平均的な推定値がどの程度不確かなのか」

を見るもの。

予測区間は、

「別の新しい研究・環境では、結果がどの程度まで動き得るのか」

を見るものです。

つまり、

平均では90%

と、

次に別の医院で治療しても90%前後になる

は同じ主張ではありません。

どんな患者さんを研究したのかで、90%の意味は変わる

これも非常に重要です。

健康な若年者中心の90%。

高齢者を多数含む90%。

初回治療の90%。

再治療症例の90%。

軽度病変の90%。

保存困難歯を多く含む90%。

同じ90%でも意味が違います。

先ほど紹介したClass II分岐部病変の研究でも、543歯全体では83%が維持されていました。

しかし全員・全歯が同じ条件ではありません。

  • 病変の状態
  • 歯種
  • 根管治療歴
  • メインテナンス状況

などによって、予後は変わりました。

ですから、

「この治療の生存率83%」

だけではなく、

「どんな歯を含んだ83%なのか」

を見る必要があります。

研究の90%を「あなたは90%成功します」と言い換えてはいけない

患者さんへの説明でも、ここは特に注意したいところです。

研究の90%は、

一定の条件を満たした集団全体の結果

です。

その数字をそのまま、

「あなたの場合も成功率90%です」

と個人へ置き換えることはできません。

個々の歯には、

  • 歯種
  • 残存歯質
  • 破折の有無
  • 歯周支持
  • 根尖病変
  • 分岐部病変
  • 咬合
  • ブラキシズム
  • 清掃状態
  • 喫煙
  • 全身状態
  • メインテナンス
  • 過去の治療歴

などがあります。

つまり、

集団の予後

と、

目の前の患者さん一人の予後

は違います。

研究の数字は個別予後を考えるための重要な材料ですが、そのまま個人の未来を言い当てる数字ではありません。

無作為化比較試験の90%と、少数症例の90%も同じ強さではない

成功率を見るときは、

その数字がどんな研究から出たのか

も重要です。

  • 症例報告
  • 症例集積
  • 後ろ向きコホート
  • 前向きコホート
  • 無作為化比較試験
  • 系統的レビュー
  • メタ解析

同じ90%でも、その背景は違います。

ただし、

「無作為化比較試験なら何でも最高」

と単純化するのも正確ではありません。

10年、20年という長期の生存を調べる場合、大規模な診療記録や保険データを使った研究だからこそ分かることもあります。

重要なのは、

数字だけを切り取らず、その数字がどういう研究方法から生まれたのかを見ること

です。

「成功率80%」なら、20%が全部抜歯になったのか

ここまで読むと、

「成功率80%なら、20%は失敗したということですね」

と思うかもしれません。

しかし、これも単純ではありません。

厳格な成功基準を使った研究なら、残り20%の中には、

  • 病変が完全には消えていないが小さくなっている
  • 小さな異常が残っている
  • 一度修理を受けた
  • 再治療後に安定している
  • X線上だけ異常がある
  • 経過観察されている

といった症例が含まれる可能性があります。

つまり、

成功率80%

から、

20%が抜歯になった

とは言えません。

この記事のタイトルは、

「成功率90%でも安心できない」

ですが、逆方向も同じです。

80%だから20%がすべて深刻な失敗という意味でもありません。

数字を過大評価するのも危険。

過小評価するのも危険。

だから定義を見る必要があります。

歯科臨床では「成功」と「失敗」の間に巨大なグレーゾーンがある

現実の臨床は、成功か失敗か、の二択ではありません。

  • 完全に治癒した
  • 問題なく機能している
  • 少し異常があるが安定している
  • 経過観察している
  • 一度修理して維持している
  • 再治療して維持している
  • 症状がある
  • 病変が進行している
  • 抜歯した
  • 撤去した

実際には連続した状態があります。

しかし研究で統計を取るためには、どこかに線を引かなければなりません。

ここまでを成功。

ここからを失敗。

ここまでは生存。

ここで出来事発生。

というルールを決めます。

自然界に「成功率」という数字が最初から存在しているわけではありません。

人が評価項目と境界線を決め、その定義に従って数えた結果として成功率が生まれます。

本稿では治療成績を便宜的に6つの軸へ分けて考えてみる

ここからは、理解しやすくするために、本稿独自の便宜的な整理として治療成績を6つの軸に分けてみます。

国際的に正式な「6分類」が存在するという意味ではありません。

複雑な治療成績を一つの「成功率」に押し込まないための整理です。

1.歯・インプラント・補綴物の生存

そもそも残っているか。

2.追加介入なしの生存

再治療、修理、外科処置などを受けずに維持できたか。

3.生物学的な成功

感染、炎症、病変などが改善・治癒しているか。

4.技術的な成功

脱離、破折、チッピング、スクリュー緩みなどが起きていないか。

5.機能的な成功

痛まず、噛めて、日常生活で機能しているか。

6.患者報告アウトカム

患者さん本人が、

  • 痛み
  • 噛みやすさ
  • 見た目
  • 生活の質
  • 治療負担
  • 満足度

などをどう感じているか。

これらは上下関係ではありません。

「6番が一番偉い」という意味でもありません。

それぞれ別の評価軸です。

一人の患者さんでも、

  • 歯は残っている
  • 途中で再治療した
  • 画像上は治癒している
  • 補綴物は一度修理した
  • 現在は普通に噛める
  • 本人は満足している

という組み合わせがあり得ます。

これが、

治療成績を一つの%だけでは表現しきれない理由

です。

患者さんが「成功」と感じても、歯科医師の評価では完全成功ではないことがある

患者さんが治療に求めるものは、X線写真上の病変が完全にゼロになることだけではありません。

  • 痛くない
  • 噛める
  • 見た目が気にならない
  • 何度も治療へ通わなくてよい
  • 費用負担が許容できる
  • 日常生活で困らない

こうしたことも重要です。

一方で歯科医師は、

  • X線所見
  • 歯周ポケット
  • 出血
  • 骨吸収
  • 動揺
  • 根尖病変
  • 補綴物破折

などを評価します。

患者さんは、

「何も困っていません」

と言っている。

しかしレントゲンには病変が残っている。

逆に、画像所見はきれいでも、患者さんが噛みにくさや違和感を感じている。

どちらもあり得ます。

だから現在の臨床研究では、

患者報告アウトカム

も大切にされています。

「90%成功」と「10%で成功条件を満たさなかった」は同じ数字でも印象が違う

人間の数字の受け取り方には、もう一つ特徴があります。

「成功率90%」

と、

「10%で成功条件を満たさなかった」

は数学的には同じです。

さらに、

「100人なら約10人」

と書けば、また印象が変わります。

これは数字の見せ方、つまりフレーミングの問題です。

医療の数字を見るときは、成功側だけ、失敗側だけ、のどちらかに偏らず、両方を見ることが大切です。

ただし、

「10%が失敗」

という言葉にも注意が必要です。

その10%が、

  • 全部抜歯なのか
  • 再治療なのか
  • 修理なのか
  • X線上の基準だけ満たさなかったのか

内容によって意味はまったく違います。

「成功率90%」を見たら確認したい10項目

ここまでの話を、実際に使える形にまとめてみます。

① 何を測った数字なのか

成功か。

生存か。

治癒か。

合併症なしなのか。

患者報告アウトカムなのか。

② 成功と失敗を何と定義したのか

病変の完全消失が必要なのか。

縮小でも良いのか。

抜歯だけを失敗としたのか。

再治療も含むのか。

③ 何年後なのか

1年。

3年。

5年。

10年。

同じ90%でも期間が違えば意味は違います。

④ 何を一単位として数えたのか

患者。

歯。

歯根。

インプラント。

クラウン。

ブリッジ。

⑤ 何が起きたら「出来事発生」としたのか

抜歯。

再治療。

修理。

脱離。

破折。

何を数えたのか。

⑥ 何を使って判定したのか

症状。

臨床診査。

デンタルX線。

CBCT。

歯周検査。

患者アンケート。

⑦ 追跡できなくなった症例をどう扱ったのか

転居。

通院中断。

研究離脱。

未回答。

こうした症例をどう処理したか。

⑧ どんな患者・どんな歯を対象にしたのか

初回治療か。

再治療か。

軽症か。

難症例か。

前歯か。

大臼歯か。

⑨ どんな研究方法なのか

無作為化比較試験か。

前向き研究か。

後ろ向き研究か。

大規模診療データか。

症例集積か。

⑩ 数字にどの程度の不確実性があるのか

95%信頼区間は狭いか。

広いか。

症例数は十分か。

研究間のばらつきは大きくないか。

この10項目を確認するだけでも、

「90%だから良い」

「80%だから悪い」

という読み方からかなり離れることができます。

患者さんへ成功率を説明するとき、「95%です」だけでは足りない

では臨床では、どう説明するのがよいでしょう。

たとえば、

「この治療の5年生存率は95%でした」

という研究があったとします。

私は可能であれば、

「この95%は、5年後にも歯や補綴物が残っていた割合です」

と意味を加えたい。

さらに必要なら、

「途中で修理や追加治療を受けたものまで含まれている可能性があります」

と説明する。

根管治療なら、

「歯が残る割合と、根の先が完全に治癒する割合は同じではありません」

という説明もできます。

そして、

「これは研究に参加した集団全体の数字で、あなた個人の予後は歯の状態によって変わります」

と続ける。

この方が、

「成功率95%だからほぼ絶対大丈夫」

にも、

「5%は必ず失敗する」

にもなりません。

成功率が高ければ「必ず優れた治療」なのか

治療を選ぶとき、成功率はもちろん重要です。

しかし、それだけで決めるものでもありません。

  • 治療の侵襲
  • 治療期間
  • 費用
  • 再治療可能性
  • 将来の選択肢
  • 天然歯を残せるか
  • 起こり得る合併症
  • メインテナンスの負担
  • 患者さん自身の希望

これらも治療選択には関係します。

95%の治療と90%の治療があったとしても、その5ポイントだけで治療選択が決まるとは限りません。

成功率は意思決定の重要な材料ですが、意思決定そのものではありません。

ブランデンタルクリニックの過去の記事でも、この違いは何度も登場してきた

これまで当院のコラムでも、

  • CAD/CAM冠
  • ベニア
  • 接着修復
  • 深在性う蝕
  • 根管治療
  • 保存困難歯

などの記事の中で、

成功と生存は同じではない

という話を何度も扱ってきました。

それぞれの治療法を調べるたび、

「また、この問題が出てきたな」

と思います。

逆に言えば、それだけ歯科研究では普遍的な問題なのです。

今回の記事では、それぞれの治療方法を詳しく解説するのではなく、各分野に共通する、

数字そのものの読み方

をまとめました。

私が論文の「90%」を見るとき、最初に確認するところ

論文の抄録に、

「成功率92%」

と書かれている。

私は、その92%だけを覚えることはほとんどありません。

まず研究方法を見ます。

そして、

「成功をどのように定義したか」

を探します。

何を成功としたのか。

次に、

  • 何年追跡したのか
  • 何を出来事としたのか
  • 歯単位か患者単位か
  • 途中でどれくらい症例が減ったのか
  • 95%信頼区間はどのくらいか

を確認します。

そうした条件を見てから、92%という数字を見る。

すると、

「92%も成功した」

という読み方ではなく、

「この条件、この定義、この期間で測った場合に92%だった」

と読めるようになります。

たったこれだけですが、論文の数字の見え方はかなり変わります。

まとめ——90%は「答え」ではなく、質問の始まり

「成功率90%」

という数字そのものが間違っているわけではありません。

成功率も大切です。

生存率も大切です。

治癒率も大切です。

合併症の少なさも大切です。

患者さんの満足度も大切です。

ただ、それぞれは違うものを測っています。

だから90%という数字を見たら、

  • 何の90%なのか
  • 何年後なのか
  • 何を成功としたのか
  • 何が起きたら失敗としたのか
  • 患者を数えたのか、歯を数えたのか
  • 途中で再治療された症例はどう扱ったのか
  • 追跡できなくなった患者さんはどうしたのか
  • どんな患者・どんな歯を対象にしたのか
  • どの程度の不確実性があるのか

そこまで見て初めて、その数字の意味が見えてきます。

歯科臨床では、

  • 「残っている」
  • 「治っている」
  • 「追加治療を受けていない」
  • 「トラブルを起こしていない」
  • 「普通に噛めている」
  • 「患者さんが満足している」

は、似ているようで別々の結果です。

ですから私は、

「成功率90%」

という数字を見たとき、最初にこう考えます。

その90%は、何を成功と数えた90%なのだろう。

90%という数字は、答えではありません。

むしろ、そこから論文を読み始めるための質問なのです。

参考文献

  1. Brochado Martins JF, Georgiou AC, et al. CBCT-Assessed Outcomes and Prognostic Factors of Primary Endodontic Treatment and Retreatment: A Systematic Review and Meta-Analysis. Journal of Endodontics. 2025;51:687–706. doi:10.1016/j.joen.2025.03.004.
  2. Fransson H, Dawson V. Tooth survival after endodontic treatment. International Endodontic Journal. 2023;56(Suppl 2):140–153. doi:10.1111/iej.13835.
  3. Hawthan M, Larsson C, Chrcanovic BR. Survival of fixed prosthetic restorations on vital and nonvital teeth: A systematic review. Journal of Prosthodontics. 2024;33:110–122. doi:10.1111/jopr.13735.
  4. Amrou YT, Alrmali AE, Almashni H, Galindo-Fernandez P, Wang HL, Saleh MHA. Cost-effectiveness and long-term outcomes of periodontal regeneration versus dental implants: A retrospective study. Journal of Periodontology. 2026;97:1098–1115. doi:10.1002/jper.70023.
  5. Eickholz P, Cordis T, Dannewitz B, et al. Long-Term Prognosis of Teeth With Class II Furcation Involvement: A Retrospective Cohort Study. Journal of Clinical Periodontology. 2025;52:1298–1305. doi:10.1111/jcpe.14186.
  6. Chew JJR, Tan SHX, Chua SKX, Lui JN, Sim YF, Yu VSH. Three-Year Clinical and Economic Evaluation of Selective Caries Removal and Full Pulpotomy for Extensive Caries: An Exploratory Randomised Controlled Trial. International Endodontic Journal. 2026;59:439–453. doi:10.1111/iej.70068.
  7. Pjetursson BE, Tan K, Lang NP, Brägger U, Egger M, Zwahlen M. A systematic review of the survival and complication rates of fixed partial dentures after an observation period of at least 5 years: I. Implant-supported FPDs. Clinical Oral Implants Research. 2004;15(6):625–642. doi:10.1111/j.1600-0501.2004.01117.x.
  8. Al-Sibassi A, Niazi SA, Clarke P, Adeyemi A. Management of the endodontic-periodontal lesion. British Dental Journal. 2025;238:536–544. doi:10.1038/s41415-025-8327-x.
  9. Schwendicke F, Kosan E, Banerjee A, et al. Deep Caries Management: EFCD-ESE-ORCA S3-Level Clinical Practice Guideline. International Endodontic Journal. 2026;59(7):1298–1315. doi:10.1111/iej.70132.

※治療成績は対象患者、疾患の重症度、評価基準、観察期間、研究方法などによって異なります。本稿で紹介した数値は、特定の患者さん個人の治療結果を保証したり、そのまま個別の成功確率として予測したりするものではありません。

TOP