2026年8月22日

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに
「最近、口が乾くのでキシリトールガムを噛んでいるんです。これって意味がありますか?」
メインテナンスの途中で、患者さんからこんな質問をいただくことがあります。
結論からいうと、ガムを噛むと唾液は増えます。
しかも、「キシリトールが入っているから唾液が出る」というより、まずはガムを噛むことそのものが唾液腺への刺激になります。そこに甘味や香りなどの味覚刺激も加わるため、口が乾きやすい方にとってシュガーレスガムは、手軽に取り入れやすい方法の一つです。
ただし、ここで知っておいてほしいことがあります。
「口が乾く=必ず唾液が少ない」とは限りません。
また、ガムを噛めば誰でも同じように口の乾きが改善するわけでもありません。薬、口呼吸、鼻づまり、脱水、唾液腺の病気など、口腔乾燥の背景は一人ひとり違います。
今回は歯科衛生士の視点から、ガムを噛むとなぜ唾液が増えるのか、シュガーレスガムやキシリトールガムの選び方、何分くらい噛めばよいのか、注意したい使い方、そして「ガムだけで様子を見続けないほうがよい口の乾き」まで整理します。
ガムを噛むと本当に唾液は増える?
はい。増えます。
唾液は、何も食べたり噛んだりしていないときにも少しずつ分泌されています。これを「安静時唾液」と呼びます。
一方、食事をしたり、何かを噛んだり、味を感じたりすると、唾液腺への刺激が強くなり、分泌量が増えます。これが「刺激唾液」です。
ガムを噛むと、主に次の刺激が加わります。
- 歯、歯ぐき、舌、頬などへの機械的な刺激
- 咀嚼運動による神経への刺激
- 甘味や香りなどによる味覚刺激
こうした刺激が唾液分泌を促します。
実際、唾液腺が刺激に対してどれくらい反応できるかを調べる検査として、ガムを噛んでもらい、一定時間に分泌された唾液量を測る「ガムテスト」が使われてきました。
つまり、「ガムを噛んだら唾液が出る」というのは単なる感覚的な話ではありません。唾液腺の機能を評価する検査にも利用されている生理的な反応なのです。

キシリトールが入っていなくても唾液は出ます
ここは意外と誤解されやすいところです。
「口が乾くならキシリトールガムがいい」と聞くと、キシリトールという成分そのものが唾液を大量に出しているように思えるかもしれません。
しかし、唾液を増やすうえで大きな役割を果たしているのは、まずガムを噛むという行為そのものです。
味のついていないガムを噛んでも、咀嚼による機械的な刺激によって唾液は分泌されます。
そのため、「唾液を出すためには必ずキシリトールガムでなければならない」というわけではありません。
一方、毎日のようにガムを利用するのであれば、糖類を含むタイプを頻繁に噛み続けるより、シュガーレスの製品を選ぶことが大切です。
特に口腔乾燥があり唾液の防御作用が弱くなっている方では、むし歯への配慮も必要です。
刺激唾液は「量が増える」だけではありません
ガムを噛むメリットは、単に口の中の水分量が増えることだけではありません。
刺激を受けて唾液分泌速度が上がると、唾液中の重炭酸イオンなどによる酸を中和する働きも強くなります。
私たちが食事をすると、歯垢の中の細菌は糖を利用して酸を作ります。また、飲み物や食べ物自体が酸性の場合もあります。
唾液には、こうした口腔環境に対して、
- 糖や酸を薄める
- 酸を中和する
- 糖や酸を口の中から流していく
- カルシウムやリン酸などを供給する
- 歯の再石灰化を助ける
といった重要な働きがあります。
そのため、食後にシュガーレスガムを噛むことは、単なる口臭対策ではなく、刺激唾液を利用して食後の口腔環境を整える補助的な方法としても意味があります。

では、キシリトールガムにはどんな意味がある?
ここでは、「ガムを噛む効果」と「キシリトールそのものに期待される効果」を分けて考える必要があります。
キシリトールは糖アルコールの一種です。砂糖とは異なり、むし歯に関係する細菌が酸を作る材料として利用しにくいという特徴があります。
さらに、2025年に報告された系統的レビューでは、キシリトールガムとソルビトールなどを使ったガムを直接比較した研究を整理したところ、キシリトールガムのほうがミュータンスレンサ球菌やプラークを減少させた研究が多く認められました。
一方、むし歯そのものをどこまで減らせるのかについては、すべての研究で同じ結果が出ているわけではありません。
そのため、「キシリトールガムを噛んでいればむし歯にならない」という理解は正しくありません。
患者さんへ説明するとすれば、
「口を潤す目的では、まずシュガーレスガムを噛むこと自体に意味があります。キシリトール入りなら、そこに細菌やプラークに対する追加のメリットも期待できます」
くらいに考えるのがよいでしょう。

「シュガーレス」と「キシリトール入り」は同じ意味ではありません
市販されているシュガーレスガムには、キシリトールだけでなく、ソルビトール、マルチトール、マンニトールなど、さまざまな糖アルコールが使われています。
つまり、シュガーレスガム=すべてキシリトールガムではありません。
また、日本の食品表示で「シュガーレス」「糖類ゼロ」などと表示されていても、それは主に「糖類」についての表示です。糖アルコールや炭水化物、エネルギーまで必ずゼロという意味ではありません。
口の乾燥対策として日常的に使う場合は、まず「シュガーレス」「糖類ゼロ」などの表示を確認すること。そのうえでキシリトール配合の製品を選ぶ、という考え方で十分です。
何分くらいガムを噛めばいい?
これも非常によく聞かれる質問です。
ただし、「口が乾く人は必ず○分噛めばよい」という共通の時間は決まっていません。
ガムを使った研究には、3分、10分、15分、20分などさまざまな条件があります。
むし歯予防については、食後にシュガーレスガムを20分程度噛む方法を調べた研究がありますが、これは「ドライマウスなら必ず20分噛むべき」という意味ではありません。
また、キシリトールはガムを噛み始めた比較的早い段階で唾液中へ溶け出します。長時間噛めば噛むほど、キシリトールそのものの効果が比例して大きくなるわけでもありません。
つまり、
- 口の乾燥感を和らげたい
- 食後の酸を中和したい
- キシリトールを利用したい
- むし歯リスクを下げる補助として使いたい
では、研究上の「噛む時間」の意味が少しずつ違います。
口を潤すことが主な目的なら、乾燥を感じたときや食後などに、顎が疲れない範囲で無理なく利用することを基本に考えてください。
「1日何個」「キシリトール何g」を細かく追いすぎなくても大丈夫です
キシリトールを調べた研究の中には、1日数回に分けて一定量を摂取するなど、かなり具体的な条件を設定したものがあります。
しかし、そこで主に調べられているのは、ミュータンスレンサ球菌、プラーク、むし歯などへの影響です。
それらの数字をそのまま「口腔乾燥症に必要なキシリトール量」として使うことはできません。
市販のガムを使う患者さんが、毎日キシリトールの摂取量を細かく計算する必要は通常ありません。
まずは砂糖や糖類を含むガムを長時間だらだら食べ続けるのではなく、必要に応じてシュガーレスガムを利用する、というところから考えるほうが実用的です。
「口が乾く」と「唾液が少ない」は同じではありません
ここは今回、特に知ってほしいところです。
ドライマウス外来を受診した2,269人を調べた報告では、安静時唾液と、ガムを噛んだときの刺激唾液を測定しています。
その結果、口腔乾燥を訴えて専門外来を受診しているにもかかわらず、安静時唾液も刺激唾液も検査上低下していなかった人が32.1%いました。
つまり、「口が乾く」という自覚症状と、「実際に測定した唾液分泌量」は必ずしも一致しません。
現在の口腔乾燥症の考え方でも、唾液の量的な減少だけでなく、唾液の質的変化や、明らかな唾液腺機能低下がないタイプの口腔乾燥まで含めて考えます。
「乾くのだから唾液が少ないはず」と一つに決めつけないことが大切です。

唾液量が正常でも口が乾くのはなぜ?
唾液分泌量が大きく低下していなくても、口の乾きを感じる理由はいくつもあります。
- 鼻づまりがあり、口呼吸になっている
- 寝ている間に口が開いている
- 口腔内の水分が蒸発しやすい
- 口腔粘膜の感覚が変化している
- ストレスや緊張が強い
- 服用している薬の影響がある
特に「朝起きたときだけ口がカラカラ」という場合は、唾液腺そのものの問題だけでなく、夜間の口呼吸や鼻閉、睡眠中の開口なども確認する必要があります。
夜間の乾燥については、寝ている間に口が乾くのはなぜ?口呼吸・いびき・朝のネバつきと口腔ケアでも詳しく解説しています。
なお、寝ている間にガムを噛むことは避けてください。眠っているときのガムは誤嚥や窒息につながる危険があるため、就寝中の使用はしません。
口の「潤い」は唾液の総量だけでは決まりません
もう少しだけ詳しく見てみましょう。
唾液の大部分は、耳下腺、顎下腺、舌下腺という大きな唾液腺から分泌されています。
一方、唇、頬、口蓋、舌などの粘膜にも「小唾液腺」と呼ばれる小さな唾液腺が広く分布しています。
小唾液腺から出る唾液は総量としては少ないものの、ムチンやIgAなどを含み、口腔粘膜の保湿や防御に重要な役割を持つと考えられています。
近年は、総唾液量だけでは乾燥感を完全に説明できない理由の一つとして、小唾液腺の働きも研究されています。
そのため、患者さんが「乾く」と訴えているのに、唾液量の検査値だけを見て「正常だから問題ありません」と片づけるのではなく、粘膜の状態や口呼吸、薬、症状の出る時間帯なども一緒に考えることが重要です。
薬を飲み始めてから口が乾くようになった人もいます
口腔乾燥の原因として、とても重要なのが薬剤です。
例えば、
- 一部の降圧薬
- 抗ヒスタミン薬
- 抗うつ薬
- 向精神薬
- 抗コリン作用を持つ薬
- 利尿薬
- 一部のオピオイド系鎮痛薬
などでは、唾液分泌低下や口腔乾燥が問題になることがあります。
実際、ドライマウス専門外来の報告でも、複数の薬を服用している患者さんが多くみられます。
そのため、診療室では、
「最近、お薬が増えていませんか?」
「薬を飲み始めた時期と、口が乾き始めた時期は近くありませんか?」
と確認することがあります。
ただし、口が乾くからといって処方薬を自己判断で中止してはいけません。
薬剤性口腔乾燥が疑われる場合でも、必要に応じて処方した医師や薬剤師と連携しながら考えます。

更年期の口の乾きでは、ガムだけで決めつけないことも大切です
更年期前後に「以前より口が乾く」「舌がヒリヒリする」と感じる方もいます。
ただし、更年期の時期だからといって、すべてをホルモン変化だけで説明できるわけではありません。薬剤、口呼吸、粘膜の変化、全身疾患などが重なっている可能性もあります。
詳しくは更年期に口が乾く・舌がヒリヒリする方へ|ドライマウスと毎日のやさしいケアでも解説しています。
ガムを噛んでもあまり唾液が出ない人もいます
シュガーレスガムは便利ですが、万能ではありません。
例えば、
- Sjögren病(シェーグレン病)
- 頭頸部への放射線治療後
- 唾液腺そのものの病気
- 高度な唾液腺機能低下
などでは、ガムで刺激しても十分に唾液が増えない場合があります。
唾液腺に刺激へ反応できる機能が残っている人ではシュガーレスガムなどの非薬物的な刺激が利用しやすい一方、機能低下が強い場合には、刺激だけを繰り返しても十分な効果が得られないことがあります。
そのような場合には、
- 口腔保湿ジェル
- 保湿スプレー
- 人工唾液
- 唾液腺マッサージ
- 原因疾患への対応
- 必要に応じた唾液分泌促進薬
などを検討します。
「ガムで出る人にはガムを利用する。ガムでほとんど出ない人には別の方法も考える」という視点が大切です。
ガム以外にできる口の乾燥対策は?
シュガーレスガムだけが口腔乾燥対策ではありません。
症状や原因に応じて、次のような方法を組み合わせます。
- こまめに水分をとる
- 口腔保湿ジェルや保湿スプレーを使う
- 室内が乾燥している場合は加湿を検討する
- 必要に応じて唾液腺マッサージを行う
- アルコールによる刺激や乾燥が気になる場合は、アルコールを含まない洗口剤を検討する
- 過度の飲酒やカフェイン摂取を見直す
- 鼻づまりや口呼吸が続く場合は、その原因も確認する
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分摂取量を医師から制限されている方は、自己判断で水分量を増やさず主治医の指示を優先してください。

シュガーレスでも「酸っぱいガム」には注意
「シュガーレスなら歯には何でも安全」というわけではありません。
特に注意したいのが、酸味の強い製品です。
砂糖や糖類をほとんど含まなくても、酸味を出すために酸性成分が多く含まれていれば、頻繁に口へ入れることで歯の酸蝕に影響する可能性があります。
「口を潤したいから、酸っぱいシュガーレスガムを朝から晩まで噛み続ける」という使い方はおすすめしません。
乾燥対策として選ぶのであれば、強い酸味を目的にしたものより、刺激の強すぎない製品のほうが使いやすいでしょう。
キシリトールや糖アルコールでお腹がゆるくなることもあります
キシリトール、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコールは、一度に多く摂取すると、人によっては、
- お腹が張る
- ガスが増える
- 軟便
- 下痢
などが起こることがあります。
ガムを使った臨床研究で重い有害事象が多数報告されているわけではありませんが、もともと糖アルコールでお腹がゆるくなりやすい方は、口が乾くたびに何個も追加するような使い方は避けたほうがよいでしょう。
商品の注意表示も確認してください。
顎が痛い人は無理に長時間ガムを噛まない
ガムを噛むこと自体が直ちに顎関節症を起こす、という意味ではありません。
ただし、
- すでに顎関節が痛い
- 咀嚼筋が疲れやすい
- 口を開けると痛い
- ガムを噛むと顎がだるくなる
といった方が、口腔乾燥対策のために無理して長時間噛み続ける必要はありません。
顎の状態に合わせて、保湿ジェルやスプレーなどガム以外の方法も検討できます。
むせやすい・ガムをうまく噛めない人は自己判断で使わない
ガムによる唾液刺激は、そもそも安全にガムを噛めることが前提です。
次のような方では注意が必要です。
- 食事や飲み物でむせることが多い
- 飲み込みに不安がある
- ガムを十分に噛むことが難しい
- 義歯が不安定でガムが噛みにくい
- 顎や口の運動に大きな制限がある
こうした場合は、無理にガムを口腔乾燥対策として使わず、歯科で相談してください。
むし歯予防はシュガーレスガムだけでは完結しません
口が乾く人では、唾液による洗浄、酸の中和、再石灰化といった防御作用が弱くなるため、むし歯リスクが高くなることがあります。
特に歯ぐきが下がって歯根面が露出している方では、「根面う蝕」に注意が必要です。
そのため、
- フッ化物配合歯磨剤を適切に使う
- 歯ブラシでプラークを除去する
- フロスや歯間ブラシを使う
- 糖を含む飲食物を頻繁に摂り続けない
- 歯科で定期的にむし歯・歯周病リスクを確認する
ことが基本です。
シュガーレスガムやキシリトールガムは、これらに追加する補助的な方法です。
「ガムを噛んだから今日は歯磨きをしなくてもいい」にはなりません。
口腔乾燥がある方のフッ化物ケアについては、口が乾く人はフッ素ケアを強めたほうがいい?口腔乾燥で虫歯・根面う蝕が増える理由と正しい使い方でも詳しく解説しています。
口の乾燥を放置すると、むし歯以外にも影響します
唾液は単なる「口の中の水分」ではありません。
唾液には、
- 口腔粘膜を潤滑する
- 食べ物をまとめて食塊を作る
- 飲み込みを助ける
- 味を感じるのを助ける
- 細菌や食べかすを洗い流す
- 粘膜を保護する
など多くの役割があります。
唾液が大きく減ったり、口腔乾燥が強くなったりすると、
- 食事がしにくい
- パサパサした食品を水なしで飲み込みにくい
- 会話しにくい
- 舌や粘膜がヒリヒリする
- 口臭が気になる
- 味が分かりにくい
- 口腔カンジダ症を繰り返す
- むし歯が急に増える
といった問題につながることがあります。
「たかが口の乾き」とは言い切れません。
味が分かりにくくなったときも、唾液との関係を見ることがあります
唾液は、味物質を溶かして味蕾へ届ける働きにも関係しています。
そのため、口腔乾燥が強い方では、「以前より味が分かりにくい」「食べ物がおいしく感じにくい」といった訴えがみられることがあります。
もちろん、味覚障害の原因は唾液だけではありません。亜鉛、薬剤、舌や粘膜の病気、感染症、神経系の問題など、さまざまな原因があります。
ただ、「口が乾くうえに味も変わってきた」という場合は、一度相談してほしいサインの一つです。
こんな口の乾きは、ガムだけで様子を見続けないでください
シュガーレスガムを噛むと一時的に楽になる程度の軽い乾燥であれば、日常のセルフケアとして利用できます。
一方、次のような場合は一度、歯科や医科で原因を確認することをおすすめします。
- 口の乾燥が何か月も続いている
- ガムを噛んでもほとんど唾液が出ない
- 食事を飲み込むために毎回水が必要になる
- 夜中に口が乾いて何度も水を飲む
- むし歯が急に増えた
- 舌や口腔粘膜がヒリヒリする、痛い
- 味が分かりにくくなった
- 口腔カンジダ症を繰り返す
- 目の乾燥も強い
- 耳の前や顎の下の唾液腺が繰り返し腫れる
特に、強い口腔乾燥に目の乾燥、唾液腺の腫れなどが重なる場合には、Sjögren病(シェーグレン病)など全身疾患の確認が必要になることもあります。

歯科衛生士として伝えたいシュガーレスガムの使い方
患者さんから、
「口が乾くからガムを噛んでもいいですか?」
と聞かれたら、私はまず、
「はい。安全にガムを噛める方であれば、シュガーレスガムは口を潤す方法の一つとして使えます」
とお答えします。
そのうえで、次の点も一緒に確認します。
- 日常的に使うなら「シュガーレス」「糖類ゼロ」などの表示を確認する
- キシリトール入りは選択肢の一つだが、キシリトールだけが唾液を出すわけではない
- 酸味の強いガムを一日中噛み続けない
- 顎が痛い場合は無理に長時間噛まない
- 糖アルコールでお腹がゆるくなる方は量を増やしすぎない
- むせや飲み込みに不安がある場合は自己判断で使わない
- 就寝中にはガムを噛まない
- ガムを歯磨きの代わりにしない
そして、何より大切なのは、「なぜ口が乾いているのか」も一緒に考えることです。
薬なのか、口呼吸なのか、鼻づまりなのか、脱水なのか、唾液腺の機能低下なのか。
同じ「口が乾く」という症状でも、原因も必要な対策も一人ひとり違います。
まとめ|ガムは唾液を増やす。でも「口が乾く原因」まで治すものではありません
ガムを噛むと、咀嚼による機械的刺激や味覚刺激によって唾液分泌が促されます。
そのため、シュガーレスガムは口が乾きやすい方にとって、取り入れやすいセルフケアの一つです。
ただし、キシリトールだけが唾液を出しているわけではありません。
キシリトールには、ミュータンスレンサ球菌やプラークに対する追加効果が期待されていますが、むし歯予防の基本は、フッ化物配合歯磨剤による歯磨き、歯間清掃、食習慣、そして歯科での定期管理です。
また、「口が乾く」という感覚は、必ずしも唾液分泌量だけでは説明できません。
ガムを噛めば楽になる方もいれば、口呼吸や薬剤が原因の方、唾液腺の機能低下が強く保湿剤や医療的な対応が必要な方もいます。
ガムを上手に味方にしながら、「なぜ乾いているのか」まで確認する。
それが、口腔乾燥と長く付き合ううえで大切なポイントです。
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