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歯磨き後は何回すすぐ?1450ppmの歯磨き粉でも「何度もうがい」はもったいない|フッ素を残す水の量

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2026年9月04日

歯磨き後は何回すすぐ?1450ppmの歯磨き粉でも「何度もうがい」はもったいない|フッ素を残す水の量

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに|歯磨き後、泡がなくなるまで何回すすいでいますか?

メインテナンスのとき、患者さんに普段使っている歯磨き粉を聞くことがあります。

最近は、「フッ素1450ppmのものを使っています」と答えてくださる方も増えました。

ドラッグストアでも「高濃度フッ素1450ppm」と表示された製品を見かけますし、虫歯予防を考えてフッ化物濃度まで確認して選んでいる方もいらっしゃいます。

そこまでは、とても良い習慣です。

では、もう一つ質問です。

歯磨きが終わったあと、何回すすいでいますか?

「コップの水で2回くらい」

「泡がなくなるまで3回、4回」

「歯磨き粉の味が残るのが嫌なので、口の中がさっぱりするまでしっかりすすぎます」

こうした方は珍しくありません。

でも、フッ化物配合歯磨剤は「磨いている2分間だけ働けば終わり」というものではありません。磨き終わったあとにもフッ化物が唾液や歯面、プラーク周辺などに存在することで、主に歯の脱灰を抑え、再石灰化を促す方向に働きます。条件によっては、バイオフィルム中の細菌の酸産生にも影響します。

そのため、大量の水で何度もすすぐほど、歯磨き後に口の中へ残るフッ化物は少なくなりやすいことが分かっています。

ただし、「すすいだらフッ素が全部なくなる」という意味ではありません。

反対に、「すすがなければ1450ppmのままずっと残る」という意味でもありません。

今回は、1450ppmという数字の意味から、すすぐ「回数」と「水量」で何が変わるのか、そして毎日の歯磨きではどうすればよいのかまで、研究結果を交えて歯科衛生士の視点から整理します。

まず「1450ppm」とは何の数字?

歯磨き粉のパッケージに書かれている「1450ppmF」。

これは、その歯磨剤に配合されているフッ化物の濃度を表しています。

つまり、チューブの中の歯磨剤の濃度です。

1450ppmFの歯磨剤で磨いたからといって、歯磨き後の唾液が1450ppmになるわけではありませんし、その濃度が何時間も続くわけでもありません。

歯磨剤は口に入れた直後から唾液と混ざります。磨き終われば吐き出し、水ですすげばさらに薄まります。その後も唾液の流れや嚥下などによって、口腔内のフッ化物濃度は時間とともに変化します。

ですから、虫歯予防では「1450ppmを買ったかどうか」だけでなく、そのフッ化物をどのくらい口の中へ届け、磨いたあとにどう残すかまで含めて考える必要があります。

現在の日本では6歳以上に1400〜1500ppmFが推奨されています

日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会の4学会合同推奨では、6歳以上から成人・高齢者までについて、次の使い方が示されています。

  • フッ化物濃度:1400〜1500ppmF
  • 歯磨剤の量:歯ブラシ全体、1.5〜2cm程度
  • 回数:就寝前を含め1日2回
  • 磨いたあとは歯磨剤を軽く吐き出す
  • うがいをする場合は少量の水で1回のみ

今回とくに注目したいのが、最後の「少量の水で1回のみ」です。

なお、現在の4学会合同推奨は「必ず15mL」「必ず5秒」と具体的な水量や秒数まで指定しているわけではありません。

以前の国内マニュアルや研究では10〜15mL程度の水で1回すすぐ方法が使われてきましたが、現在の公式な表現はあくまで「少量の水で1回」です。

また、5歳以下では推奨される濃度や量が異なります。今回の中心は、1400〜1500ppmFが推奨される6歳以上の方のお話です。

なぜ歯磨き後にもフッ化物を残したいの?

歯の表面では、一日の中で「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。

食事や間食などによって歯面のバイオフィルム周囲が酸性へ傾くと、歯からカルシウムやリンなどのミネラルが失われる方向へ進みます。これが脱灰です。

その後、唾液などの働きによって環境が回復すると、ミネラルが歯へ戻る方向へ進みます。これが再石灰化です。

フッ化物はこのバランスに関わり、主に脱灰を抑え、再石灰化を促す方向へ働きます。

大切なのは、「一度だけ高濃度のフッ化物を歯へ当てれば終わり」ではなく、低濃度でもフッ化物が歯の周囲へ繰り返し存在する環境をつくることです。

このため、歯磨き直後に大量の水で何度も洗い流すことは、歯磨き後のフッ化物保持という点では不利になりやすいと考えられています。

「1回すすぐ」と「3回すすぐ」では、実際にどのくらい違う?

今回のテーマにかなり直接的な研究があります。

Creethらは健康な成人42人を対象に、歯磨剤の量、フッ化物濃度、ブラッシング時間、すすぎ方などを変え、歯磨き後に口腔内へ残るフッ化物を調べました。

すすぎについては、1150ppmFの歯磨剤1.5gを使い60秒磨いた条件で、

  • 15mLの水で1回すすぐ
  • 15mLの水で3回すすぐ

という2つを比較しています。1回のすすぎ時間は10秒でした。

その結果、3回すすいだ場合は1回の場合と比べて、歯磨き後に保持された「総フッ化物」が42.5%少なくなりました。

さらに、口腔内に結合して残ったフッ化物も18.7%少なくなっています。

ここで重要なのは、この研究の歯磨剤は1450ppmFではなく1150ppmFだったことです。

したがって、「1450ppmの歯磨き粉を3回すすぐと42.5%減る」とそのまま置き換えることはできません。

また、42.5%という数字は虫歯が42.5%増える・減るという数字でもありません。

この研究で直接調べたのは、あくまで「歯磨き後に口の中へどのくらいフッ化物が残ったか」です。

それでも、「同じ量の水でも1回と3回ではフッ化物の残り方がかなり変わる」という点は、歯磨き後のすすぎ回数を考えるうえで重要です。

水の量も大切|20mLから10mLへ減らすだけでも差が出ました

すすぐ「回数」だけでなく、「水の量」も関係します。

石塚らは健康な8人を対象に、1500ppmFの歯磨剤を使って、

  • 歯磨剤の量:1cmまたは2cm
  • ブラッシング時間:1分または2分
  • すすぎ水:10mLまたは20mL

と条件を変え、歯磨き後60分まで歯間部のフッ化物濃度を調べています。

8種類の条件の中で最も高いフッ化物濃度を示したのは、

歯磨剤2cm+2分間ブラッシング+10mLの水ですすぐ

という条件でした。

反対に最も低かったのは、

歯磨剤1cm+1分間ブラッシング+20mLの水ですすぐ

という条件でした。

歯磨き後60分までのフッ化物濃度を時間とともに積み上げた値、いわゆるAUC(曲線下面積)を比較すると、この実験条件では、

  • 歯磨剤を1cmから2cmへ増やすと47.2%増加
  • ブラッシング時間を1分から2分へ増やすと26.8%増加
  • すすぐ水を20mLから10mLへ減らすと41.2%増加

しました。

さらに10mLから「すすぎなし」にすると、AUCはもう一段増加しています。

これも「水を半分にすると虫歯が41.2%減る」という意味ではありません。

ただ、歯磨き後に使う水の量だけでも、口の中に残るフッ化物環境が変わり得ることは分かります。

1450ppmそのものを使って「すすぐ・すすがない」を比べた日本の研究

1450ppmFの市販歯磨剤そのものを使った日本の研究もあります。

葛西らは男女10人、平均年齢41±15歳を対象に、1450ppmFと950ppmFの市販歯磨剤を使い、歯磨き後60分までの唾液中フッ化物濃度を測定しました。

この研究では、

  • 歯磨剤は約0.8g
  • 5分間ブラッシング
  • ブラッシング中は唾液を吐き出さない
  • 洗口する場合は25mLの超純水で30秒

という条件でした。

家庭で普段行う歯磨きとは条件がかなり違うので、この数字をそのまま日常のすすぎ方へ当てはめることはできません。

その前提で結果を見ると、1450ppmF歯磨剤を使った直後の唾液中フッ化物濃度は、

すすぎなし:平均73.2ppm

25mLで洗口:平均8.90ppm

でした。

かなり大きな差に見えます。

ただし、すすがなければ73.2ppmがずっと続くわけでもありません。

すすぎなしでも5分後には11.1ppm、10分後には6.40ppmへ急速に低下していました。

つまり、

「すすいだらフッ化物が全部なくなる」も違う。

「すすがなければ1450ppmがそのまま残る」も違う。

ということです。

「1450ppmと950ppmは5分後には同じ」ではありません

先ほどの日本の研究では、すすがなかった条件で1450ppmF歯磨剤と950ppmF歯磨剤を比較すると、1450ppmFの方が有意に高かったのはブラッシング直後でした。

5分以降の安静時唾液中フッ化物濃度では、両者に統計学的な有意差が認められませんでした。

ここだけを見ると、

「では1450ppmと950ppmは、5分たてば同じなの?」

と思うかもしれません。

しかし、この研究は10人を対象に、歯磨き後60分間の唾液中フッ化物濃度を調べた小規模な実験です。

1450ppmFと950ppmFの長期的な虫歯予防効果が同じことを示した研究ではありません。

フッ化物配合歯磨剤は濃度によって虫歯予防効果が変わることが多数の研究で示されています。

ここから読み取るべきなのは、「1450ppmを選んでいれば、使い方はどうでもいい」ということではなく、適切な濃度を選び、そのうえで使い方も整えることが大切という点です。

すすぎだけではありません|フッ化物を残すうえで大切な4つの要素

ここまで読むと、「とにかくすすがなければいい」と感じるかもしれません。

でも、すすぎだけを極端に重視するのも違います。

Creethらの研究では、調べた範囲で口腔内のフッ化物保持へ与える影響の大きさは、

歯磨剤のフッ化物濃度 > 歯磨剤の使用量 > すすぎ方 > ブラッシング時間

という順でした。

つまり、

  • 年齢に合ったフッ化物濃度を選ぶ
  • 適切な量を使う
  • 就寝前を含め1日2回使う
  • 最後に大量の水で何度も流さない

という一連の使い方で考えることが大切です。

「1450ppmだから、ほんの少しでいい」でもありません

歯磨剤の使用量も、口腔内へ届けられるフッ化物量に影響します。

DenBestenとKoが未就学児を対象に行った研究では、0.25gの歯磨剤を使用した場合、1.0gを使用した場合と比べて、ブラッシング後の唾液中フッ化物濃度がおよそ3分の1でした。

ここで注意したいのは、この研究が未就学児を対象とした研究であることです。

この一つの研究から、成人の使用量をそのまま決めるものではありません。

6歳以上で1.5〜2cm程度という現在の使用量は、4学会合同推奨に沿って考えます。

つまり、「1450ppmは高濃度だから、歯ブラシの先にほんの少しだけ付ければいい」という使い方ではありません。

「2分磨く」にも、フッ化物を届ける意味があります

歯磨き時間についても考えてみましょう。

「2分くらい磨きましょう」と聞くと、単に汚れを落とす時間だと思うかもしれません。

もちろんプラーク除去は重要ですが、フッ化物を口腔内へ届けるという視点でもブラッシング時間は関係します。

短時間で歯磨きを終えると、歯ブラシの毛の間にまだ歯磨剤が残っていることがあります。

研究では、120秒のブラッシングは45秒と比べてエナメル質の再石灰化やフッ化物取り込みが増えたことや、30秒より120秒の方がバイオフィルム中のフッ化物濃度が高かったことが報告されています。

ですから、「2分磨く」はプラークを落とす時間であると同時に、歯磨剤を口腔内へ行き渡らせる時間でもあると考えることができます。

「少量の水で1回」は、実際にやるとかなり少なく感じます

患者さんへ「すすぎは少量の水で1回にしてみましょう」とお話しすると、

「そんなに少なくて大丈夫なんですか?」

と驚かれることがあります。

実は、この違和感は患者さんだけのものではありません。

歯科衛生学生116人を対象にした日本の調査では、歯磨き後のすすぎ回数は、

  • 1回:17.2%
  • 2回:51.7%
  • 3回以上:31.0%
  • すすがない:0%

でした。

この集団では、82.7%が2回以上すすいでいたことになります。

さらに1回あたりの水量は、

  • 10〜15mL:2.6%
  • 約30mL:71.6%
  • 約50mL:25.9%

でした。

これは一つの大学の歯科衛生学生を対象にした調査なので、「日本人の82.7%が2回以上すすぐ」という意味ではありません。

それでも、フッ化物について学ぶ歯科衛生学生であっても、少量の水で1回という方法は必ずしも習慣化していなかったことが分かります。

知っていても、長年の「すすぎ習慣」は変えにくい

同じ調査では、フッ化物配合歯磨剤について授業を受けた「知識のある群」でも、「1回だけすすぐ」と答えた人は21.0%、「10〜15mLの水を使う」と答えた人は3.2%でした。

さらに、調査後に学生へ15mLの水を実際に計量して1回だけうがいしてもらうと、水量の少なさに驚き、1回だけでは物足りない様子だったと報告されています。

これ、患者さんだけの問題ではないんです。

子どもの頃から「歯磨き粉はきれいに洗い流すもの」「味が残っていたらすすぎ足りない」という感覚で磨いてきた方にとって、少量の水で1回へ変えるのは意外と違和感があります。

だから、最初から完璧でなくても構いません。

3回すすいでいるなら、まず2回へ。そこから1回へ。

コップいっぱい使っているなら、まず水量を減らしてみる。

毎日続けられる形へ少しずつ変えていく方が現実的です。

では「少量の水」とは15mLなの?

過去の国内マニュアルや研究では、成人などを対象に10〜15mL程度の水で1回すすぐ方法が紹介されてきました。

そのため、「少量=10〜15mLくらい」と説明されることがあります。

ただし、現在の4学会合同推奨は水量を「15mL」と固定していません。

現在の表現は、「うがいをする場合は少量の水で1回のみ」です。

ですから、毎日メスシリンダーや計量カップで15mLぴったり測る必要はありません。

まず意識してほしいのは、

  • 口いっぱいに水を含まない
  • 泡が完全になくなるまで何回もすすがない
  • 「少量の水で1回」を目標にする

ということです。

「すすがない」と「少量の水で1回」、どちらが正しい?

海外の歯磨き情報を見ると、「Spit, don’t rinse(吐き出して、すすがない)」という表現を見かけることがあります。

英国NHSも、フッ化物配合歯磨剤で磨いたあとは余分な歯磨剤を吐き出し、直後に水ですすがないよう案内しています。水ですすぐと、残った歯磨剤中のフッ化物が薄まるためです。

研究上も、すすがない方が歯磨き後のフッ化物を多く保持しやすいことは示されています。

では、日本でも全員が絶対にすすいではいけないのでしょうか。

現在の日本の4学会合同推奨は、「軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみ」です。

したがって、患者さん向けには、

  • すすがない:フッ化物をより残しやすい
  • 少量の水で1回:現在の日本の推奨に沿った方法
  • 大量の水で何度もすすぐ:フッ化物保持の面では不利になりやすい

と整理すると分かりやすいでしょう。

歯磨き粉が残る感じがどうしても苦手なら?

「理屈は分かるけれど、歯磨き粉が口に残る感じがどうしても苦手です」

という方もいらっしゃいます。

毎日行うセルフケアですから、理論上良くても気持ち悪くて続けられなければ意味がありません。

ダブルブラッシングという考え方もあります

フッ化物を口腔内へ残す方法の一つとして「ダブルブラッシング」が紹介されています。

1回目はプラークなどを除去することを目的に磨き、ここではしっかりすすぎます。

その後、2回目にフッ化物配合歯磨剤を使ってフッ化物を口腔内へ届け、最後は水ですすがず、たまった唾液や歯磨剤を吐き出す方法です。

これは現在の4学会合同推奨そのものではなく、フッ化物を残すことを目的として提案されている一つの方法です。

全員が2回磨く必要はありませんが、「汚れは一度しっかり流したい」という方には歯科医院で相談できる選択肢の一つです。

フッ化物洗口を追加する前にも、まず歯磨剤の使い方を確認します

虫歯リスクが高い方では、1450ppmF歯磨剤にフッ化物洗口を追加することがあります。

ただし、「虫歯になりやすいから、とりあえずフッ素をもう一つ足す」という順番ではありません。

まず、今使っている歯磨剤の濃度、量、回数、すすぎ方、プラークの残り方、食生活、唾液、これまでの虫歯経験などを確認します。

1450ppmF歯磨剤とフッ化物洗口の併用やタイミングについては、1450ppmの歯磨き粉を使っていてもフッ素洗口は必要?併用・タイミング・濃度で詳しく解説しています。

虫歯を繰り返す人は「すすぎ方だけ」で解決しないこともあります

フッ化物配合歯磨剤はとても大切ですが、虫歯のなりやすさは歯磨き粉だけでは決まりません。

たとえば、糖を含む飲食物を頻繁に口にする、歯と歯の間などにプラークが残っている、唾液が少ない、歯肉退縮によって根面が露出している、矯正装置や多数の修復物があるといった条件でも虫歯リスクは変わります。

「毎日磨いているのに虫歯になる」という方は、虫歯になりやすいのはどんな人?歯磨きしているのに虫歯ができる原因・体質・唾液・食生活と予防法も参考にしてください。

また、口が乾く方では唾液による洗浄・緩衝・再石灰化を支える働きが低下していることがあります。口腔乾燥が気になる場合は、口腔乾燥症(ドライマウス)の原因、症状、対策もあわせてご覧ください。

すすぎ方を見直すことは大切ですが、それだけで現在ある活動性の虫歯を自己判断で治療不要にできるわけではありません。虫歯を繰り返している場合や、歯の表面が白く濁る・茶色くなる・穴が開く・痛むなどの変化がある場合は、歯科医院で状態を確認しましょう。

今日から変えるなら、この4つを確認してみてください

研究の数字をたくさん紹介しましたが、毎日の歯磨きで覚えることを増やしすぎる必要はありません。

6歳以上の方なら、まず現在の日本の推奨に沿って次の4つを確認してみましょう。

  1. 1400〜1500ppmFの歯磨剤を選ぶ
    「フッ素配合」という文字だけでなく、可能であればパッケージの濃度を確認します。
  2. 1.5〜2cm程度使う
    高濃度だからほんの少しでいい、というわけではありません。
  3. 就寝前を含め1日2回使う
    特に夜の歯磨きを習慣にしましょう。
  4. 磨いたあとは軽く吐き出し、すすぐなら少量の水で1回
    歯磨き粉の味が完全になくなるまで何度も流す必要はありません。

歯科衛生士さんからひとこと|見直すのは「最後の10秒」かもしれません

1450ppmの歯磨き粉を選んでいる。

1日2回きちんと磨いている。

虫歯にならないように気をつけている。

そこまでできている方なら、新しい歯磨き粉へ買い替える前に、一度だけ、

「私は歯磨きのあと、何回すすいでいるかな?」

と思い出してみてください。

せっかく口の中へ届けたフッ化物を、泡が完全になくなるまで大きなコップの水で何度も洗い流しているかもしれません。

歯科衛生学生でも少量1回のすすぎに違和感を覚えたという調査があります。

ですから、長年の習慣を今日一日ですべて変えられなくても大丈夫です。

まず水を少し減らしてみる。

3回すすいでいたなら回数を減らしてみる。

そして、現在の日本の推奨である「少量の水で1回」を目標にしてみてください。

広島市中区立町のブランデンタルクリニックでは、患者さんが普段使っている歯磨剤の濃度・量・使い方、磨き残し、虫歯経験、食生活、口腔乾燥などを確認しながら、その方に合ったセルフケアを歯科衛生士と一緒に考えることができます。

「1450ppmを使っているけれど、この量で合っている?」「すすぎはこれくらいでいい?」「フッ化物洗口も必要?」という場合は、普段使っている歯磨剤をそのまま持参していただいても構いません。

当院は立町駅徒歩1分、立町中央ビル4階です。エレベーターをご利用いただけます。通常のご相談はWEB・LINE・電話からご予約いただけます。

急な歯痛や腫れ、詰め物が外れたなどの症状がある場合は、当日電話受付可・急患同日可です。予約状況によってお待ちいただく場合がありますので、急な症状ではまずお電話でご相談ください。

よくある質問

歯磨き後は何回すすぐのがいいですか?

現在の日本の4学会合同推奨では、6歳以上は歯磨剤を軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとされています。何度も大量の水ですすぐほど、歯磨き後に口腔内へ残るフッ化物は少なくなりやすいことが研究で示されています。

まったく水ですすがない方がいいのでしょうか?

すすがない方がフッ化物は残りやすく、英国NHSなどでは「吐き出して水ですすがない」という方法が案内されています。一方、日本の現在の推奨は「うがいをする場合は少量の水で1回」です。無理にすすぎゼロへする必要はなく、まず日本の推奨に沿った方法を基本にするとよいでしょう。

毎回15mLを量らないといけませんか?

いいえ。過去の国内マニュアルや研究では10〜15mL程度という具体的な量が使われていますが、現在の4学会合同推奨は「少量の水」としており、15mLと固定していません。口いっぱいの水を使わず、少量で1回にすることを意識してください。

子どもも1450ppmの歯磨き粉を使いますか?

日本の現在の推奨では、6歳以上は1400〜1500ppmFが推奨範囲です。一方、歯が生えてから5歳までは900〜1000ppmFが推奨され、使用量も年齢によって異なります。小さなお子さんは歯磨剤を飲み込みやすいため、年齢に合った濃度と量を守り、保護者が管理してください。

フッ化物洗口は歯磨き直後に使ってもいいですか?

歯磨き直後に別の洗口液を使うと、歯磨剤由来の比較的高い濃度のフッ化物を洗い流す可能性があるため、フッ化物洗口を別の時間帯に分ける考え方があります。実際の使い方は製品の説明書や歯科医院からの指示を優先してください。詳しくは1450ppmの歯磨き粉とフッ化物洗口の併用・タイミングで解説しています。

参考文献

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