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中学生・高校生の口臭と歯肉炎はなぜ増える?部活・間食・生活リズムと口腔ケア

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2026年6月17日

中学生・高校生の口臭と歯肉炎はなぜ増える?部活・間食・生活リズムと口腔ケア

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに

こんにちは。歯科衛生士です。
定期検診やクリーニングで中学生・高校生の患者さんをみていると、「最近、口臭が気になる」「歯みがきのときに血が出る」「部活で疲れて夜はそのまま寝てしまう」といった相談が少なくありません。小学生のころより大きくなっているのに、なぜこの時期にお口のトラブルが増えるのでしょうか。

実は中高生は、むし歯だけでなく、歯肉炎や口臭が目立ちやすい時期でもあります。思春期の体の変化に加えて、部活、塾、間食、スポーツドリンク、夜更かし、朝の忙しさなどが重なることで、歯ぐきの炎症や口の中の乾燥が起こりやすくなるからです。厚生労働省の歯科疾患実態調査でも、10代で歯ぐきの出血を認める人は珍しくなく、15〜19歳では4mm以上の歯周ポケットを持つ人も一定数みられています。つまり、「まだ若いから歯周病や口臭は関係ない」とは言い切れません。

【中高生のむし歯・歯肉炎・歯列の実態についてはこちら】

中高生で口臭や歯肉炎が増えやすい理由

まず大きいのは、思春期の歯ぐきは炎症に反応しやすいことです。歯そのものが急に弱くなるわけではありませんが、ホルモンバランスの変化により、同じくらいの磨き残しでも歯ぐきが赤く腫れたり、出血しやすくなったりすることがあります。とくに歯と歯ぐきの境目にプラークが残ると、歯肉炎が起こりやすくなります。

そこに生活の変化が重なります。中学生になると、仕上げ磨きから完全に卒業して自分で管理する比重が増えます。高校生になると、部活や塾で帰宅時間が遅くなり、夕方以降の間食も増えやすくなります。夜は疲れて歯みがきが雑になったり、スマートフォンを見ながら寝落ちしてしまったりすることもあります。朝は朝食や登校準備で慌ただしく、短時間で済ませた歯みがきだけで一日が始まることもあるでしょう。

さらに、口臭は歯ぐきだけの問題ではありません。若い年代の研究でも、舌の汚れ、口の乾燥、就寝時刻の遅さが口臭に関係していることが示されています。つまり、中高生の口臭は「歯みがきをしていないから」だけではなく、生活リズム全体の乱れが関わっていることが多いのです。

部活があると、なぜお口が荒れやすいの?

部活を頑張っている中高生ほど、お口のケアが難しくなることがあります。練習中は口呼吸になりやすく、汗もかくため、口の中が乾きやすくなります。唾液には汚れを流し、細菌の働きを抑える役目がありますが、その唾液が減ると、口臭やネバつき、歯ぐきの炎症が目立ちやすくなります。

また、部活の合間や帰宅後に、スポーツドリンクやジュース、ゼリー飲料、甘いお菓子でエネルギー補給をする機会も増えます。こうした補食そのものが悪いわけではありませんが、だらだら飲み・だらだら食べになると、口の中が長時間汚れやすい状態になります。帰宅後に疲れてそのまま横になってしまうと、歯と歯ぐきの境目に残った汚れが一晩中とどまり、朝には歯ぐきが腫れたり、口臭が強く感じられたりすることがあります。

間食や生活リズムは、思っている以上に影響します

中高生のお口の状態を左右するのは、歯ブラシの技術だけではありません。毎日の生活リズムもとても大切です。たとえば、夕方以降に何度もお菓子や甘い飲み物を口にする習慣があると、歯の表面だけでなく、歯ぐきの近くにもプラークが残りやすくなります。しかも、夜遅い時間の飲食は、そのまま就寝につながりやすいため、朝の不快感や口臭の原因にもなります。

また、夜更かしが続くと、体のリズムが崩れ、口の中の乾燥感や疲労感も強くなりやすくなります。若年層を対象にした研究でも、就寝時刻が遅いことと口臭の関連が示されており、「寝不足だから少しだるい」だけで終わらないことがあります。歯ぐきの炎症と口臭は、別々の問題のように見えて、実は同じ生活背景から同時に起こっていることが少なくありません。

口臭は「胃が悪いから」だけではありません

保護者の方から、「うちの子の口臭は胃が悪いのでしょうか」と聞かれることがあります。もちろん全身的な病気が関係することもゼロではありませんが、中高生ではまず、お口の中の原因を確認することが大切です。歯ぐきの炎症、磨き残し、舌の汚れ、口呼吸、口の乾燥、朝起きた直後の生理的なにおいなど、比較的よくみられる原因がいくつもあります。

とくに、舌の表面に白っぽい汚れがたまると、においの原因物質が増えやすくなります。ただし、強くこすりすぎるのは逆効果です。中高生に必要なのは、過度な口臭対策グッズをいくつも試すことではなく、基本的な歯みがき、必要に応じた歯間清掃、やさしい舌ケア、生活リズムの見直しです。

一方で、本人が口臭をとても強く気にしていて、人と話すことがつらくなっていたり、学校生活に影響が出ていたりする場合には、単なる「気にしすぎ」で片づけないことも大切です。まずは歯科で口の中を確認し、本当に炎症や汚れが強いのかを見極め、そのうえで必要なサポートを考えていきます。

中高生におすすめしたい口腔ケアの見直し方

では、実際にどこから見直せばよいのでしょうか。まず大切なのは、歯みがきの場所を変えることです。歯の表面だけを大きくこするのではなく、毛先を歯と歯ぐきの境目にやさしく当て、小刻みに動かします。奥歯の外側、前歯の裏側、歯と歯の間は磨き残しが多いポイントです。

次に、歯ブラシだけで終わらせず、必要に応じてフロスや歯間ブラシも取り入れると、歯ぐきの出血が改善しやすくなります。中高生であっても、歯並びや磨き残しの傾向によっては、歯ブラシだけでは不十分なことがあります。歯科医院で自分に合った補助清掃用具を確認してもらうと安心です。日々使う歯みがき剤についても、年齢や状態に合わせて選ぶとケアの質が上がります。

【歯磨き剤の選び方も見直したい方はこちら】

そして、夜のルーティンも重要です。帰宅後にまず一度うがいをする、間食後はお茶や水を飲む、寝る前だけは鏡を見ながら丁寧に磨く、スマートフォンを見る前に歯みがきを済ませる、といった小さな工夫で、歯ぐきの状態はかなり変わります。平日は忙しくても、定期的にお口の状態を確認しておくと悪化を防ぎやすくなります。

【定期検診や予防ケアについて詳しくはこちら】

保護者の方が気づきたいサイン

中高生になると、保護者の方が毎日口の中を確認する機会は減ります。それでも、受診のきっかけになるサインはいくつかあります。たとえば、朝だけでなく日中も口臭が気になる、歯みがきのたびに出血する、歯ぐきが赤い・腫れている、前より口の中がネバつく、部活のあとに口が乾きやすい、という変化です。

また、「最近あまり笑わなくなった」「近くで話すのを避ける」「口元を気にする」「人と話すときに手やマスクで口を隠す」といった様子がある場合は、単に反抗期や性格の問題と決めつけず、口臭や見た目への不安が背景にないかも考えてみてください。特に受診前の伝え方に迷うときは、予約時に年齢、症状、本人の不安の強さを受付へ伝えておくと、相談しやすい導線が作りやすくなります。

【受診前に何を伝えればよいか迷う方はこちら】

こんなときは歯科医院に相談を

歯ぐきの出血が数日でおさまらず続くとき、歯ぐきの腫れが目立つとき、口臭が長く気になるときは、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。中高生の歯肉炎は、早めに原因がわかれば改善しやすいことが多いですし、磨き方の調整だけでかなり良くなるケースもあります。逆に、自己流で強く磨きすぎると歯ぐきを傷めることもあるため、正しいケアを早めに知ることが大切です。

ブランデンタルクリニックでは、部活や学校で忙しい中高生の方でも相談しやすいよう、LINE・WEB・お電話でご予約いただけます。日曜日も診療していますので、平日に受診しづらい方もご相談ください。

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FAQ

中学生の口臭はよくあることですか?

朝起きた直後や、口が乾いているときに一時的な口臭が出ることは珍しくありません。ただし、日中も続く口臭や、歯ぐきの出血・腫れを伴う場合は、歯肉炎や磨き残し、舌の汚れなどが関係していることがあります。

高校生で歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?

高校生で多いのは、まず歯肉炎です。プラークが歯と歯ぐきの境目に残ることで起こりやすく、思春期には炎症が目立ちやすくなります。放置せず、早めにケアを見直すことが大切です。

部活中のスポーツドリンクはやめたほうがいいですか?

完全にやめる必要があるわけではありません。大切なのは、だらだら飲みを避けること、飲んだあとに水やお茶を口にすること、帰宅後や就寝前の歯みがきを丁寧にすることです。

舌みがきは毎日したほうがいいですか?

舌の汚れが強い方には役立つことがありますが、強くこすりすぎるのはおすすめできません。やさしく短時間で行い、自分に必要かどうかは歯科医院で相談すると安心です。

口臭を本人が気にしすぎているように見えるときはどうしたらいいですか?

まずは「気にしすぎ」と決めつけず、実際に歯ぐきの炎症や舌の汚れ、乾燥がないかを確認することが大切です。口の中に原因がある場合もありますし、不安が強くなっている場合もあります。まず歯科で相談し、必要に応じて次の対応を考えていきましょう。

まとめ

中学生・高校生の口臭や歯肉炎が増えやすいのは、本人の努力不足だけが原因ではありません。思春期の体の変化に、部活、間食、夜更かし、口の乾燥、セルフケアの乱れが重なって起こりやすくなるからです。だからこそ、責めるよりも、生活の流れに合わせたケアの工夫が大切です。

「最近、歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「部活が忙しくてケアが雑になっているかも」と感じたら、早めに相談してみてください。中高生の時期にお口の管理のコツをつかんでおくことは、この先の予防にもつながります。

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