VELO・ZYN・NORDIC SPIRITで口の中はどう変わる?新型無煙タバコの白い粘膜と歯肉退縮を検証|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

〒730-0032 広島県広島市中区立町2-1 立町中央ビル4F

082-258-6411

ネット予約はこちらから
受付

VELO・ZYN・NORDIC SPIRITで口の中はどう変わる?新型無煙タバコの白い粘膜と歯肉退縮を検証

VELO・ZYN・NORDIC SPIRITで口の中はどう変わる?新型無煙タバコの白い粘膜と歯肉退縮を検証|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

2026年9月24日

VELO・ZYN・NORDIC SPIRITで口の中はどう変わる?新型無煙タバコの白い粘膜と歯肉退縮を検証

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに

こんにちは。ブランデンタルクリニックの歯科衛生士です。

メインテナンスのとき、患者さんに、

「タバコは吸われますか?」

とお聞きすることがあります。

紙巻きタバコや加熱式タバコの使用状況は、歯周病のリスクや口腔粘膜の状態を考えるうえでも大切な情報です。

でも最近は、この「吸いますか?」という質問だけでは拾いきれない製品が日本でも増えてきました。

VELO(ベロ)、ZYN(ジン)、NORDIC SPIRIT(ノルディックスピリット)。

火をつけるわけでも、たばこ葉を加熱するわけでもありません。

小さなパウチを上唇の裏などへ挟み、口腔粘膜や歯肉を介してニコチンを体内へ取り込むタイプの製品です。

煙を吸わないので、

「タバコは吸っていません」

という患者さんが、こうした製品を使っている可能性もあります。

そして歯科衛生士として特に気になるのは、これらが「口の中へ直接触れる製品」だということです。

メインテナンスで上唇をめくったとき、

いつもパウチを置いている場所だけ白っぽい。

あるいは、

そのすぐ下の歯ぐきだけ少し下がっている。

そんな変化があったら、パウチの使用と関係しているのでしょうか。

2026年8月31日、日本口腔衛生学会は「口腔内で使用する新型無煙タバコ VELO,ZYN,NORDIC SPIRIT に関する緊急提言」を発表しました。

提言では、2020年にVELO、2025年にZYN、2026年にNORDIC SPIRITが相次いで日本で展開され、2026年には販路の拡大も進んだことが背景として挙げられています。

また、これらが口唇の裏側などに置かれ、口腔粘膜や歯肉を介してニコチンを体内へ取り込む製品であることも説明されています。

では、実際に口の中では何が起きているのでしょうか。

2024年から2026年に発表されたヒト研究まで見ていくと、少なくとも海外では、パウチを習慣的に置いている場所に一致して、白色・角化性の変化や発赤がみられること、さらにその付近の歯肉退縮が報告され始めています。

ただし、

  • 白くなった=白板症
  • 歯ぐきが下がった=歯周炎
  • 発がん物質が検出された=その製品によって人で口腔がんが増えることが証明された

という意味ではありません。

今回は、「どこまで分かっていて、どこから先はまだ分からないのか」を分けながら見ていきます。

まず大前提――日本のVELO・ZYN・NORDIC SPIRITは中身まで同じではありません

3製品は、見た目や使用方法がよく似ています。

小さなパウチを口の中へ入れ、口腔粘膜を介してニコチンを取り込むという点も共通しています。

そのため、海外の記事や研究では「oral nicotine pouch」「nicotine pouch」などとして一括して語られることがあります。

ところが、日本で実際に販売されている3ブランドを各メーカーの一次資料まで確認すると、中身は同一ではありません。

日本版VELOは、たばこ葉を含む

BAT Japanは、日本で販売するVELOについて、たばこ葉のほか、水、植物由来成分、甘味料、アロマなどを含む製品と説明しています。

さらに、日本ではたばこ葉を含まないタイプではなく、たばこ葉を含むオーラル製品を販売していることも明記しています。

ここは、海外研究を読むうえでとても重要です。

海外には、たばこ葉を含まないVELOを対象とした研究があります。

つまり論文に「VELO」と書かれていても、その研究対象が日本で販売されているVELOと同じ処方とは限りません。

日本版ZYNも、たばこ葉を含む

ZYNも同様です。

Philip Morris Japanは、2025年7月25日の日本発売資料で、日本版ZYNについて、たばこ葉を刻んだ粉末に加え、たばこ葉から抽出されたニコチンを含むと説明しています。

海外、とくに米国で研究されているZYNには、たばこ葉そのものを使わないタイプがあります。

ですから、海外のZYN研究=日本版ZYNそのものの研究とは限りません。

ブランド名が同じでも、研究対象と日本販売品の中身が同じかどうかを確認する必要があります。

NORDIC SPIRITは、JTが「たばこ葉を使わない」製品として分類

NORDIC SPIRITは少し違います。

JTはNORDIC SPIRITを「Modern Oral」と位置づけ、植物由来の繊維をベースとした白いパウチを口に含んで使用する製品と説明しています。

またJTの資料では、Modern Oralを、たばこ葉を使用せず、ニコチンを含んだパウチと定義しています。

つまり、日本で同じような白い小袋として売られていても、

  • VELO・ZYN=たばこ葉を含む
  • NORDIC SPIRIT=JTの分類ではたばこ葉を使用しない

という違いがあります。

日本口腔衛生学会の緊急提言も、3製品を完全に同じ組成として扱っているわけではなく、「一部の製品にはタバコの葉の断片様のものが含まれる」と幅を持たせて説明しています。

当院では以前、IQOS(アイコス)などの加熱式タバコも口腔内に悪影響でも、加熱式タバコについて取り上げました。

加熱式タバコは、たばこ葉などを加熱して生じたエアロゾルを吸入する製品です。

今回扱うパウチ型製品は、製品そのものを口腔粘膜へ直接接触させるという点で、曝露の仕方が違います。

「Medium」「Strong」ならニコチン量も分かる?

製品には、Low、Medium、Strong、X-Strong、Intenseなどの表示があります。

一見すると「ニコチン量の段階」のようにも見えます。

しかし、少なくとも日本版ZYNやNORDIC SPIRITでは、Low・Medium・Strongなどは口腔内で感じる刺激の強さとして説明されており、ブランド共通のニコチンmg表示ではありません。

つまり、Strongだからニコチン○mgとは読めません。

まして、VELOのMedium=ZYNのMedium=NORDIC SPIRITのMediumという共通の物差しでもありません。

メーカー公開資料から、日本で販売されている3ブランドの各銘柄について、1パウチ当たりの正確な総ニコチン量、pH、遊離型ニコチンの割合、ニコチンの溶出速度を同じ形式で横並びにすることもできません。

だから、

  • 「このブランドが一番弱い」
  • 「このStrongなら紙巻き○本分」

と簡単に換算することはできません。

日本口腔衛生学会も、国内販売品の詳しい化学組成が十分に明らかではないことを問題点として挙げています。

2024年までは、口の中を調べたヒト研究そのものが少なかった

では、実際にパウチを使うと口腔粘膜はどうなるのでしょうか。

研究状況は、ここ数年でかなり変わってきました。

2024年に発表された系統的レビューでは、ニコチンパウチと口腔への影響について条件を満たしたヒト研究は、3研究・合計190人しかありませんでした。

しかも、3研究とも研究の偏りの危険性が高いと評価されました。

つまり数年前までは、

「毎日、口腔粘膜へ直接当てる製品なのに、人でどうなるかは意外なほど調べられていない」

という状況だったのです。

ところが2024年後半から2026年にかけて、病変を実際に生検した病理研究、ニコチン量を変えて口腔刺激を調べた試験、若年常用者を歯科診察した研究、歯肉退縮や歯周組織を調べた研究が相次いで発表されました。

2026年、126人の使用者を診察――パウチ常用部位に関連する口腔粘膜病変が79%

2026年、Daneshianらはスウェーデンの歯科医院で18~30歳を対象に、たばこ葉を含まないニコチンパウチ使用者126人、たばこ由来の口腔用パウチ使用者63人、非使用者83人を比較しました。

たばこ葉を含まないニコチンパウチ使用者126人では、パウチを習慣的に置く部位に関連した何らかの口腔粘膜病変が99人、79%に確認されました。

内訳では、

  • 過角化 65%
  • 発赤 44%
  • 浮腫 15%
  • 表面の傷害 8%
  • 潰瘍 2%

でした。

かなり大きな数字に見えます。

ただし、「ニコチンパウチを使えば、一般の人の79%に病気が起こる」と読み替えてはいけません。

この研究は18~30歳のスウェーデン人を対象とした横断研究です。

製品の種類、使用量、使用期間も均一ではありません。

また、研究対象のニコチンパウチは基本的にたばこ葉を含まない製品であり、日本版VELOやZYNそのものを調べた研究ではありません。

それでも重要なのは、病変が無関係な場所にランダムに出たのではなく、パウチを日常的に置いている場所を中心に確認されたということです。

「口全体が白くなる」という話ではありません。

毎日のように製品が触れている場所に、局所的な変化が起こっているのです。

歯科衛生士としては、ここがとても気になります。

「普段どこに入れていますか?」

と患者さんに場所を示してもらい、そこを見る意味があるからです。

白いだけではありません――赤くなる、腫れる、ヒリヒリすることも

パウチによる粘膜変化というと、「白く厚くなった粘膜」をイメージしやすいかもしれません。

でも2026年の研究では、発赤が44%に確認されました。

浮腫も15%、潰瘍も少数ながら2%にみられています。

一部では、ヒリヒリする、焼けるように感じる、痛いといった自覚症状も報告されています。

つまり、白くなるだけではありません。

白っぽい角化性変化、赤み、腫れ、表面の剥離、潰瘍。

使用者によって見え方には幅があります。

その白いところを生検すると何が起きていた?

ここでもう一段深く見てみます。

2024年、Miluna-Meldereらは、ニコチンパウチを使用し、装着部位に白色病変があった5人について実際に組織を採取して調べました。

5人全員で、白色病変はパウチを置いていた場所に確認されています。

顕微鏡では、

  • 錯角化(parakeratosis)
  • 棘細胞層肥厚(acanthosis)
  • 上皮肥厚
  • 上皮内浮腫
  • 結合組織の浮腫
  • リンパ球やマクロファージを中心とした慢性炎症

などが確認されました。

少し難しい言葉ですが、簡単に言うと、見た目が白くなっているだけではなく、表面の角化の仕方や上皮の厚みに変化があり、その下では炎症反応も起こっていたということです。

毎日同じ場所にパウチを置き続けることで、粘膜が物理的・化学的な刺激を繰り返し受け、それに反応している可能性があります。

ここは絶対に区別したい――「白い」=「白板症」ではありません

「口の中が白くなっている」と聞くと、「白板症では?」「がんになるのでは?」と心配になる方もいると思います。

でも、ここは慎重に考える必要があります。

white lesion=白く見える病変という記述と、口腔白板症という診断は同じではありません。

さらに、過角化・錯角化と上皮異形成も別です。

そして、上皮異形成と口腔がんも同じではありません。

先ほどの5例の生検研究では、錯角化、上皮肥厚、慢性炎症などが確認されました。

一方で、この5例について上皮異形成が診断されたとは報告されていません。

ですから、

「パウチで白くなった粘膜は前がん病変です」

とは言えません。

逆に、

「パウチを使っているから刺激で白くなっただけでしょう」

と決めつけるのも危険です。

口腔内の白色病変には、摩擦などの反応性変化から、感染、炎症性疾患、口腔白板症などさまざまな原因があります。

詳しくは、当院の口腔内の前癌病変についてでも解説しています。

原因はニコチンだけ?――0mgのパウチでも刺激が起きた

ニコチン入り製品なので、「ニコチンが粘膜を刺激しているのでは?」と考えるのは自然です。

もちろん、ニコチンが影響している可能性はあります。

しかし、それだけでは説明できないようです。

2024年の15人を対象としたクロスオーバー試験では、ニコチン0mg、6mg、20mg、30mgのたばこ葉を含まないパウチを20分間使用し、紙巻きタバコとも比較しました。

使用後に軽度の発赤が確認されたのは、

  • 0mg 1/15人
  • 6mg 4/15人
  • 20mg 3/15人
  • 30mg 5/15人

でした。

6mgでは潰瘍が確認された人も1人いました。

自覚的な口腔刺激感もみられています。

ここで大事なのは、ニコチンを含まない0mgパウチでも、15人中1人とはいえ発赤がみられたことです。

ですから、「粘膜への影響=すべてニコチンだけ」とは考えにくい。

候補としては、パウチそのものによる圧迫や摩擦、pH、香料、メントールなどの冷感成分、甘味料、塩類、植物繊維などの基材、水分量、浸透圧、ニコチン濃度、同じ部位への繰り返し接触など、複数の要因が考えられます。

0mgで発赤がみられたのは1人だけですから、「ニコチンは関係ない」という意味でもありません。

むしろ、製品全体の組成と使用方法を見なければ説明できないと考える方が自然です。

海外44製品を測ると、ニコチン量は1.79~47.5mg/pouch

製品差を考えるうえで興味深いのが、ドイツ連邦リスク評価研究所などによる独立分析です。

たばこ葉を含まない44種類のニコチンパウチを分析したところ、1パウチ当たりのニコチン量は、1.79~47.5mgまで大きくばらついていました。

抽出液のpH中央値は8.8。

遊離型ニコチンの割合の中央値は86%でした。

さらに44製品中29製品では、ニコチン量の分かりやすい表示がなかったと報告されています。

遊離型ニコチンとは、口腔粘膜を通過しやすい形のニコチンです。

つまり同じ「○mg」だったとしても、pH、遊離型の割合、水分量、パウチからの溶出速度、接触時間が違えば、実際にどのくらい速く、どのくらい吸収されるかも変わり得ます。

同じ2024年の急性試験では、30mgのパウチ使用後の最高血中ニコチン濃度は29.4ng/mLで、比較された紙巻きタバコの15.2ng/mLを上回りました。

ですから、煙が出ない、小さな袋だからといって、ニコチン曝露まで必ず少ないとは限りません。

ただし、これらは海外のたばこ葉を含まない製品の研究です。

この1.79~47.5mgという数字を、日本版VELO・ZYN・NORDIC SPIRITの各銘柄へ当てはめることはできません。

そして気になるのが、「歯ぐきが下がる」という変化

粘膜の白い変化と同じくらい気になるのが、歯肉退縮です。

歯肉退縮とは、歯ぐきの縁が歯の根の方向へ移動し、以前より根面が露出してくる状態です。

2026年の126人のニコチンパウチ使用者では、何らかの歯肉退縮が45%にみられました。

さらに重要なのは、パウチをいつも置く場所に隣接した歯の歯肉退縮が44%にみられたことです。

比較された非使用者では、対応する部位の歯肉退縮は0%でした。

退縮量は、

  • 1~3mm 40%
  • 4~6mm 4%

でした。

つまり、

「使用者では何となく歯ぐきが下がっていた」

というだけではありません。

いつもパウチを置く場所と、歯肉退縮がみられる場所が重なっていたという局所性がポイントです。

でも「44%が歯周炎」ではありません

ここは、とても大切です。

歯肉退縮と歯周炎は同じものではありません。

歯周炎では、歯周ポケット、臨床的アタッチメントレベル、プロービング時出血、歯槽骨の状態などを組み合わせて評価します。

一方、局所的な圧迫や機械刺激などによって歯肉の縁そのものが根の方向へ下がれば、深い歯周ポケットがなくても根面は露出します。

2026年研究では、パウチ装着部付近で4mm以上の歯周ポケットがあったのは11%でした。

多くでは、装着部の歯周ポケットは4mm未満でした。

また、この研究では装着部位に明らかな骨欠損は確認されませんでした。

ただし、全員に研究用の統一したX線撮影を行ったわけではありません。歯肉退縮と歯周炎を区別する必要がある場合などに、既存のX線画像を補助的に使用した評価です。

したがって、「ニコチンパウチでは骨吸収が起こらないことが証明された」という意味ではありません。

研究者らも、装着位置と歯周ポケット形成との明確な関連は認めていません。

論文では「6年以下の使用範囲で、う蝕や歯周病の増加は観察されなかった」と報告されています。

ただし、これは横断研究です。

「6年間使っても将来の歯周病リスクは上がらないことが証明された」という意味ではありません。

長期間追跡して発症率を比べた研究ではないからです。

現時点で比較的はっきりしてきたのは、使用部位に一致した局所的な歯肉退縮です。

歯肉退縮については、強いブラッシング、歯肉や骨の厚み、歯の位置、矯正治療、歯周病など、ほかの原因もあります。

そのため、「パウチを使っているから、この退縮は絶対にパウチが原因」とも決めつけられません。

歯肉退縮そのものについては、当院の歯磨きのしすぎで歯ぐきが下がる?歯肉退縮と知覚過敏を防ぐ歯ブラシの力・硬さ・動かし方でも解説しています。

また、紙巻きタバコでは「炎症があっても出血が少なく見える」ことがあります。これは今回のパウチによる局所退縮とは別の話で、詳しくは喫煙していると歯ぐきから血が出にくいのはなぜ?をご覧ください。

2026年には、歯周組織全体についての小さな研究も出ています

2026年には、米国の男性消防士26人を対象とした小規模な研究も報告されました。

ニコチンパウチ使用者12人と非使用者14人を比べると、使用者では4mm以上の歯周ポケット部位、3mm以上の臨床的アタッチメント喪失部位、歯肉退縮部位、プロービング時出血が、数値上は多い方向でした。

ただし、統計学的に明確な差が出たのは「3mm以上の臨床的アタッチメント喪失部位」でした。

ここでも注意が必要です。

臨床的アタッチメントレベルは、深い歯周ポケットだけでなく、歯肉退縮があっても増えます。

ですから、「アタッチメント喪失が多かった=歯周炎が増えた」と単純に読むことはできません。

しかも研究対象はわずか26人。

全員男性の消防士です。

著者自身も、今後の研究仮説を作るための予備的研究という位置づけにしています。

歯周炎との関係は、まだ「可能性を調べ始めた段階」と考えるのがよさそうです。

下がった歯ぐきは、白い粘膜とは少し意味が違う

粘膜の角化性変化の中には、刺激がなくなることで改善する可能性があるものもあります。

一方、一度数mm下がった歯肉は事情が違います。

パウチを中止したからといって、数週間で歯ぐきが元の位置まで自然に戻るとは限りません。

歯肉退縮が残ると、冷たいものがしみる知覚過敏、根面う蝕、清掃の難しさ、見た目の変化などにつながることがあります。

特に若い年齢から局所的な退縮がある場合には、その歯を今後何十年使うかという視点も必要になります。

発がん物質が検出された研究もあります

日本口腔衛生学会の提言では、新型無煙タバコに類似した製品から発がん物質が検出されていることにも触れています。

先ほど紹介した海外44製品の独立分析では、44製品中26製品から、たばこ特異的ニトロソアミンと呼ばれる物質が検出されました。

代表的なのが、NNNとNNKです。

これらは発がん性のある物質として知られています。

最高値はNNNで約13ng/pouchでした。

ただし、26製品から検出された=26製品に大量に入っていたという意味ではありません。

多くは低濃度で、検出限界・定量限界に近い測定値も含まれています。

また、メーカー側の研究では、一部製品でTSNAが定量限界未満だったという報告もあります。

つまり、すべてのパウチに同じ量の発がん物質が含まれるわけではありません。

原料ニコチンの精製度、処方、製造方法、製品ロット、分析法などによって違う可能性があります。

「発がん物質がある」ことと「口腔がんになる」ことは別

ここも重要です。

ある製品からNNNやNNKが検出されたことと、その製品を使った人で口腔がんが増えることが証明されたことは、同じではありません。

人のニコチンパウチ病変で、現時点まで比較的よく確認されているのは、白色病変、過角化、錯角化、上皮肥厚、発赤、慢性炎症などです。

先ほど紹介した5人の生検研究でも、上皮異形成が診断されたとは報告されていません。

そして、ニコチンパウチ使用者を10年、20年、30年と追跡し、「非使用者より口腔がんが何倍増えた」と評価できる長期疫学研究は、まだありません。

製品が新しいためです。

だから、「白くなったから、将来がんになる」とは言えません。

一方で、「まだ長期疫学でがんが増えていないから、安全性が証明された」とも言えません。

口腔がんのように長い時間をかけて発症する病気を、数年間の市場歴だけで判断することには限界があります。

白色・赤色病変、治りにくい潰瘍など口腔がんの早期発見については、当院の口腔がんの早期発見の重要性でも詳しく解説しています。

紙巻きタバコより害が少ないなら、禁煙に使えるのでしょうか?

ここも少し複雑です。

紙巻きタバコは燃焼によって非常に多くの有害物質を発生させます。

そのため、紙巻きタバコを完全にやめて、たばこ葉を含まないニコチンパウチへ完全に切り替えた場合、複数の有害物質への曝露が大きく低下した研究があります。

7日間の管理された試験では、紙巻き継続群と比べて、ニコチン以外の多数の有害物質曝露指標が低下しました。

これは、紙巻きタバコを吸い続けることと比べれば、完全切替によって燃焼由来の曝露を減らせる可能性を示すデータです。

ただし、この研究はたばこ企業Altriaの資金で実施され、主要著者も同社に所属しています。

利益相反があるから結果が自動的に誤りになるわけではありません。

でも、誰が資金を提供し、誰が研究したかは、研究を読むときに確認しておきたい情報です。

そして、もう一つ重要なのは、

「紙巻きより有害物質曝露が少ない」ことと、「禁煙治療として有効」であることは別問題だということです。

Cochraneでも「禁煙補助として有効」とまでは言えていません

2025年のCochraneの系統的レビューでは、レビュー全体で4研究・284人が対象となり、最長の追跡でも8週間でした。

現在のところ、ニコチンパウチを使うことで禁煙成功率が確実に上がるとは判断できないとされています。

つまり、

  • 紙巻きを20本から10本に減らし、残りをパウチにした
  • 紙巻きを完全に0本にしてパウチだけにした
  • 紙巻きもパウチもやめ、ニコチン自体から離脱した

この3つは同じではありません。

「タバコはやめました」と患者さんが話していても、何をやめたのかを分けて確認する必要があります。

紙巻きタバコだけをやめたのか。

加熱式に変えたのか。

パウチに変えたのか。

すべてのニコチン製品をやめたのか。

口腔内の状態を考えるうえでも、ここは大切です。

米FDAが認めたZYNの表示も、日本版ZYNへそのまま当てはめない

米FDAは2026年6月、米国の特定20製品のZYNについて、紙巻きタバコの代わりにZYNを使用すると、口腔がんなど複数の疾患のリスクが低くなるというmodified-risk表示を認めました。

ただし、これはZYNというカテゴリー全体に対する認定ではなく、米国の特定20製品に対する判断です。

また、「ZYNが禁煙薬として承認された」という意味でもありません。

さらに、米国で評価されたZYNは、現在日本で販売されている「刻んだたばこ葉を含む日本版ZYN」と同一製品ではありません。

ですから、「FDAがZYNを低リスクと認めたから、日本のZYNも同じ」と単純には言えません。

ここでも、ブランド名ではなく研究対象そのものを見る必要があります。

若い人の使用――まだ低率ですが、毎日使う人もいます

日本口腔衛生学会は、ミント、コーラ、フルーツ系のフレーバー、小型のパッケージなどが、若年者やタバコ未使用者の関心につながる可能性を懸念しています。

米国の2025年全国調査では、中高生のニコチンパウチ現在使用率は1.7%、推計約46万人でした。

全体としてはまだ低い数字です。

2024年から2025年にかけて大きく増えたという結果でもありません。

一方、現在使用している若年者を見ると、

  • 17.6%が毎日使用
  • 26.3%が月20日以上使用
  • 90.8%がフレーバー付き製品を使用

していました。

ですから、「若者全体で爆発的に広がっている」と表現するのは適切ではありません。

しかし、試しただけではなく、頻回に使う若年者がすでに存在することも事実です。

また、若年使用者では電子タバコや紙巻きタバコなど、ほかのニコチン製品との併用も多くみられます。

そのため、ニコチン未使用者がパウチから大量に依存へ入っていることが証明されたとまで言うこともできません。

13歳・15歳で、急性ニコチン中毒も報告されています

若年者については、将来の依存だけでなく、急性中毒も考える必要があります。

2026年には、ニコチンパウチ使用後に急性ニコチン中毒を起こした13歳と15歳の症例が報告されました。

15歳の男子では、使用後に、めまい、悪心、嘔吐、下痢、振戦が出現し、血清ニコチン濃度は134ng/mLでした。

13歳の女子では、めまい、回転性めまい、頭痛、約5分間の意識消失がみられ、血清ニコチン濃度は266ng/mLでした。

2人とも支持療法で改善しています。

症例報告は2人だけですので、「若年者では頻繁に重い中毒が起こる」とまでは言えません。

ただし、煙を吸わない製品だから、急性ニコチン中毒は起こらないとは言えないことが分かります。

小さなパウチだからこそ、乳幼児の誤飲にも注意

もう一つ、日本口腔衛生学会が懸念しているのが子どもの誤飲・誤食です。

2025年の米国毒物センターデータでは、2010~2023年に6歳未満の子どもに起きた意図しない単一ニコチン製品の誤飲134,663件が解析されました。

その中でニコチンパウチが占めた割合は、全ニコチン誤飲の1.4%でした。

ですから、乳幼児のニコチン誤飲の大部分がパウチだったわけではありません。

一方で、ニコチンパウチによる誤飲率は、2020年から2023年に763.1%増加していました。

また、ほかのニコチン製剤をまとめた群と比較して、

  • 重い医学的転帰のオッズ1.53倍
  • 入院のオッズ2.03倍

という結果も出ています。

ここで注意したいのが、この研究全体では死亡例も報告されていますが、その死亡例がニコチンパウチによるものだと示されたわけではありません。

「ニコチンパウチ誤飲で子どもが死亡した研究」と読み替えてはいけません。

日本では、VELO・ZYN・NORDIC SPIRITだけを分けて集計した乳幼児誤飲の公開統計は、現時点では十分ありません。

ただ、小さなお子さんがいる家庭では、未使用品だけでなく、使用済みパウチも手の届かない場所で管理することが大切です。

では、私たち歯科衛生士は何を見ればいいのでしょうか

ここまでいろいろな研究を見てきました。

長期的な全身への影響については、まだ分からないことがたくさんあります。

でも、歯科には大きな特徴があります。

製品が実際に接触している場所を直接見ることができます。

これは紙巻きタバコとは大きく違います。

「タバコを吸いますか?」だけではなくなるかもしれません

これからは、

「タバコは吸いますか?」

だけではなく、

「VELOやZYN、NORDIC SPIRITのような、口に挟むタイプのたばこ・ニコチン製品は使いますか?」

という聞き方も必要になってくるかもしれません。

使用している場合には、

  • 製品名
  • フレーバー
  • 強度表示
  • いつから使っているか
  • 1日何個くらいか
  • 1個を何分くらい入れているか
  • いつもどこへ置くか
  • 同じ場所か、左右を変えるか
  • 紙巻きタバコや加熱式タバコを併用しているか

などを確認すると、口腔内所見との関係を考えやすくなります。

「いつもどこに置きますか?」と場所を確認する

とても重要なのが、パウチを置く場所です。

患者さんに、「いつもどこへ入れていますか?」と実際に指で示してもらいます。

その部位と、反対側の同じような場所を比べます。

見るのは、

  • 白色変化
  • 角化
  • 発赤
  • 浮腫
  • 剥離
  • びらん
  • 潰瘍
  • 灼熱感
  • 痛み

などです。

そして、粘膜だけではなく、そのすぐ下の歯肉も確認します。

歯肉は「下がっているか」だけでなく、数値で見る

歯肉退縮がある場合には、

  • セメントエナメル境から歯肉縁まで
  • 歯周ポケット
  • 臨床的アタッチメントレベル
  • プロービング時出血
  • プラーク

などを確認します。

そして、

  • その一部分だけ下がっているのか
  • ほかの部位にも退縮があるのか
  • 全顎的な歯周炎があるのか
  • 強いブラッシングなど別の要因がありそうなのか

を分けて考えます。

可能であれば、患者さんの同意を得て口腔内写真を残すことも役立ちます。

「白いところがあった」だけではなく、どの歯の付近なのか、普段パウチを置いている場所と一致しているかを記録しておけば、次回来院時に同じ場所を比較できます。

「パウチを使っています」だけで診断を決めない

ここも非常に重要です。

例えば、パウチを使っている場所に白色病変があったとしても、「これはパウチ病変です」と歯科衛生士だけで決めることはできません。

口腔粘膜が白くなる原因には、摩擦などによる反応性変化、カンジダなどの感染、扁平苔癬などの炎症性疾患、白板症、その他の粘膜疾患などがあります。

同じように、歯肉退縮もパウチだけが原因ではありません。

ですから、パウチを使っているという情報は、診断そのものではなく重要な曝露情報の一つとして扱う必要があります。

特に、

  • 白色または赤色の病変が続いている
  • 潰瘍が治らない
  • 硬い部分がある
  • 腫瘤状に盛り上がっている
  • 原因不明の出血がある
  • 知覚異常がある

といった場合には、パウチ使用歴にかかわらず歯科医師による診察が必要です。

必要に応じて口腔外科などへ紹介することもあります。

「ここにパウチを置いているから刺激でしょう」だけで終わらせるべきではありません。

「左右を交互にすれば大丈夫ですか?」には、まだ答えがありません

患者さんから、

  • 「同じ場所じゃなくて左右を変えればいいですか?」
  • 「1回10分だけなら大丈夫ですか?」
  • 「Mediumなら安全ですか?」

と聞かれるかもしれません。

でも現在、

  • 何分以内なら安全
  • 1日何個までなら安全
  • どの位置なら安全
  • 左右を変えれば歯肉退縮を防げる

という臨床基準は確立していません。

ですから歯科側から、「ここへ置けば大丈夫ですよ」「この時間なら安全です」という使い方を案内することはできません。

現時点でかなり分かってきたこと

  • パウチをいつも置く部位に、白色・角化性変化や発赤が起こることがある
  • 生検すると、錯角化、上皮肥厚、浮腫、慢性炎症などが確認されることがある
  • 使用部位に一致した局所的な歯肉退縮が報告されている
  • ニコチンだけでなく、pH、香料、基材、物理的刺激なども関与する可能性がある
  • 高用量製品では、紙巻きタバコを上回る血中ニコチン濃度になる場合もある
  • 若年者では頻回使用者が存在し、急性ニコチン中毒の症例も報告されている
  • 乳幼児の誤飲も実際に増加している

まだ分からないことも多くあります

  • ニコチンパウチ使用者で歯周炎の発症率が上がるのか
  • パウチによる白色病変が上皮異形成へ進みやすいのか
  • 長期使用者で口腔がんが増えるのか
  • 日本版VELO・ZYN・NORDIC SPIRIT各銘柄の正確なニコチン量
  • 日本版各製品のpHや遊離型ニコチン割合
  • NNN・NNKなどのたばこ特異的ニトロソアミン量
  • 金属や香料・冷感成分の詳細
  • 複数ロット間の差
  • 使用済みパウチに残るニコチン量

これらを、日本で実際に販売されている3製品について、同一の独立研究機関が同じ方法で横並びに測定した詳しいデータは不足しています。

日本口腔衛生学会が、国内販売品について独立研究機関による化学組成や口腔がんを含む健康影響の科学的知見を蓄積するよう求めているのも、このためです。

煙が出ない製品だからこそ、歯科で見えることがあります

紙巻きタバコを吸ったとき、私たち歯科衛生士が肺の中を直接見ることはできません。

でも、口に挟むパウチなら、患者さんが実際にどこへ置いているかを聞くことができます。

その場所の粘膜を見ることができます。

反対側と比べられます。

その下の歯肉を測れます。

写真を残して、次回来院時に同じ場所を比較することもできます。

これは歯科だからこそできることです。

大切なのは、煙がないから安全と決めつけることでも、白くなったから、がんになると怖がらせることでもありません。

今、人の研究で何が確認されているのか。

どこから先はまだ分かっていないのか。

そして目の前の患者さんの口の中で、実際に何が起きているのか。

その3つを分けて考えることが大切です。

これからメインテナンスで上唇や頬の裏を見るとき、

「この辺りに、普段何か挟んでいませんか?」

という一言が、今まで以上に重要になるのかもしれません。

よくある質問

Q1.VELO・ZYN・NORDIC SPIRITは全部同じ「ニコチンパウチ」ですか?

見た目と使い方は似ていますが、日本販売品の中身は同じではありません。

BATは日本版VELOをたばこ葉入り製品として説明しています。

Philip Morris Japanも、日本版ZYNについて、刻んだたばこ葉粉末に加え、たばこ葉から抽出したニコチンを含むと説明しています。

一方、JTはNORDIC SPIRITを、たばこ葉を使わないModern Oralとして分類しています。

そのため、海外の同じブランド名の研究結果を、日本販売品へそのまま当てはめられない場合があります。

Q2.パウチを置いていた場所が白いと、口腔がんなのでしょうか?

白く見えるだけでは判断できません。

ニコチンパウチ使用者の生検研究では、錯角化、上皮肥厚、慢性炎症などが確認されていますが、その5例で上皮異形成が診断されたとは報告されていません。

ですから、「白い=がん」ではありません。

反対に、「パウチの刺激だから大丈夫」とも見た目だけでは判断できません。

変化が持続する場合、赤みや潰瘍、硬結などを伴う場合には歯科医師による診察が必要です。

Q3.パウチを左右交互に使えば、歯ぐきが下がるのを防げますか?

その方法で歯肉退縮を防げることを示した十分な臨床研究はありません。

「左右を変えれば安全」「○分以内なら安全」という基準も現在は確立していません。

Q4.StrongならMediumよりニコチン量が多いのですか?

少なくとも日本版ZYNやNORDIC SPIRITでは、Low・Medium・Strongなどは口腔内で感じる刺激の強さとして説明されており、ブランド共通のニコチンmg表示ではありません。

各日本製品の正確なmg/pouchを、メーカー公開資料だけから3ブランド横並びに比較することもできません。

Q5.紙巻きタバコの代わりに使えば禁煙できますか?

紙巻きタバコから、たばこ葉を含まないニコチンパウチへ完全に切り替えることで、一部の有害物質への曝露が大幅に低下した研究はあります。

ただし、その中にはたばこ産業が資金提供した研究もあります。

一方、ニコチンパウチを禁煙補助として使えば禁煙成功率が上がるかについては、Cochraneの系統的レビューでもまだ十分な証拠がありません。

紙巻きタバコをやめることと、ニコチンそのものから離脱することは別です。

禁煙を希望する場合には、医療として確立された禁煙支援も含めて考えることが大切です。

Q6.子どもが誤ってパウチを口に入れたらどうすればいいですか?

製品名、何個くらい口に入れた可能性があるか、いつ頃かを確認し、自己判断で「1個だから大丈夫」と決めず、医療機関や中毒情報の相談窓口へ確認してください。

未使用品だけでなく、使用済みパウチも子どもの手の届かない場所で管理することが大切です。

主な参考資料・研究

  • 日本口腔衛生学会.「口腔内で使用する新型無煙タバコ VELO,ZYN,NORDIC SPIRIT に関する緊急提言」.2026年8月31日.
  • Rungraungrayabkul D, et al. What is the impact of nicotine pouches on oral health: a systematic review. BMC Oral Health. 2024.
  • Miluna-Meldere S, et al. Oral mucosal changes caused by nicotine pouches: case series. Diagnostic Pathology. 2024.
  • Daneshian M, Fredriksson L, Skott P, Garming Legert K. Oral Lesions and Dental Status in Individuals Using Oral Tobacco-Free Nicotine Pouches. Oral Diseases. 2026.
  • Mallock N, et al. Levels of nicotine and tobacco-specific nitrosamines in oral nicotine pouches. Tobacco Control. 2024.
  • Mallock-Ohnesorg N, et al. Small pouches, but high nicotine doses—nicotine delivery and acute effects after use of tobacco-free nicotine pouches. Frontiers in Pharmacology. 2024.
  • Rinaldi S, et al. Oral nicotine pouches with an aftertaste? Part 2: in vitro toxicity in human gingival fibroblasts. Archives of Toxicology. 2023.
  • Alkhatib A, et al. Localized gingival recession and leukoplakia associated with nicotine pouch use: a report of two cases. BMC Oral Health. 2025.
  • Chaffee BW, et al. Oral Nicotine Pouch Use and Associations with Periodontal Status and Salivary Microbiome Dysbiosis. JDR Clinical & Translational Research. 2026.
  • Hartmann-Boyce J, et al. Oral nicotine pouches for cessation or reduction of use of other tobacco or nicotine products. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2025.
  • Rensch J, et al. Biomarkers of exposure following switching from combustible cigarettes to oral nicotine pouches. Journal of Clinical Pharmacology. 2023.
  • Gketsi V, et al. Acute nicotine intoxication following oral nicotine pouch use in adolescents: two case reports. 2026.
  • Olivas M, et al. Nicotine Ingestions Among Young Children: 2010–2023. Pediatrics. 2025.
  • U.S. Food and Drug Administration. Results from the 2025 National Youth Tobacco Survey.
  • U.S. Food and Drug Administration. FDA Authorizes 20 ZYN Nicotine Pouches to Be Marketed with a Specific Modified Risk Claim. 2026.
  • 日本口腔衛生学会.「日常の歯科臨床における簡易禁煙支援のための手引書」.2024.

TOP