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パノラマ写真は目的の歯だけ見ればいい?25研究・6万6882人で分かった「偶発所見」

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2026年9月26日

パノラマ写真は目的の歯だけ見ればいい?25研究・6万6882人で分かった「偶発所見」

(歯科助手さんの治療見学ノート)

はじめに

親知らずの抜歯前などに、口の中全体が横長に写ったレントゲン写真を見ることがあります。

歯科でいう「パノラマX線写真」です。

治療を見学していると、ときどき不思議に思うことがあります。

たとえば、下の親知らずを確認するためにパノラマを開いたはずなのに、先生の目は親知らずだけで止まりません。

親知らずと、その隣の第二大臼歯を見ます。反対側へ移動します。上の奥歯を見ます。そのさらに上にある上顎洞のあたりにも目を向けます。左右の顎関節付近を確認し、画像の周辺まで見ています。

「親知らずを見るための写真じゃなかったっけ?」

以前はそんなふうに思っていました。

ところが2026年9月24日、まさにこの疑問と関係する研究が医学誌Clinical Oral Investigationsに公開されました。[1]

25研究、合計66,882人のパノラマX線写真に報告された「偶発所見」をまとめた系統的レビュー・メタ解析です。

偶発所見とは、簡単にいえば、その画像を撮った本来の目的とは別に、偶然見つかった画像上の所見です。

今回の研究を読むと、パノラマに「目的とは違うもの」が写ること自体は、決して珍しい出来事ではないことが分かります。

ただし、この論文を、

「6万6882人の36.7%に病気が見つかった」

と一言でまとめるのは正確ではありません。

むしろ面白いのは、その36.7%という数字をどう読むのか。そして、なぜ先生は「目的だった歯だけ」で画像を見るのを終わらせないのか、という部分です。

今回は、パノラマに何が見つかったのかだけではなく、一枚のパノラマをどう読むのかまで追いかけてみます。

25研究・66,882人をまとめた2026年の研究

今回の研究では、2026年1月までに発表された文献を検索し、最終的に25研究が採用されました。[1]

対象になった患者さんは一種類ではありません。

  • 矯正治療を受ける患者さん
  • 一般歯科を受診した患者さん
  • 小児歯科の患者さん
  • 放射線診断部門へ紹介された患者さん
  • 親知らずの評価・抜歯を目的とした患者さん
  • 顎関節症状がある患者さん

など、パノラマを撮影した理由はさまざまでした。

25研究は15か国で行われ、すべて横断研究でした。22研究、つまり88%は大学施設からの報告です。日本からの研究は含まれていません。[1]

そのため、これは「同じ条件の66,882人を、一つの施設で一斉に調べた研究」ではありません。

もともと別々に行われた25研究を集め、結果をまとめ直した研究です。

この違いを覚えておくと、あとで出てくる数字がかなり理解しやすくなります。

そもそも「偶発所見」とは?

今回の研究でいう偶発所見は、画像を撮影した本来の目的とは関係なく、予期せず認められた画像上の所見です。[1]

たとえば、こんな場合です。

  • 親知らずの位置を見るために撮ったら、別の場所に埋伏歯があった
  • 矯正治療前のパノラマで、上顎洞にも所見があった
  • 歯列を確認していたら、顎骨の中に白く見える像があった
  • 歯とは別の場所に石灰化を疑う像が写っていた

今回のレビューでは、歯の発育・形態異常、歯の根の周囲や顎骨の病変、軟組織の石灰化、上顎洞、鼻腔、顎関節など、かなり幅広い所見が対象になっていました。[1]

ここで非常に大切なのが、

偶発所見=病気

ではないことです。

解剖学的な個人差もあります。

臨床的にはほとんど問題にならない所見もあります。

一方で、歯科治療計画を変える可能性があるもの、追加の画像検査を考えるもの、さらに一部では医科での評価を考えるきっかけになるものもあります。[1]

つまり「偶然何か写っていた」という大きな箱の中に、重要度のまったく違う所見が一緒に入っています。

ちなみに今回の「偶発所見」は、治療中に予期しない出来事が起こる「偶発症」とは別の言葉です。

66,882人と61,627人――ここは分けて読まないといけない

今回の論文で目立つ数字の一つが、

36.7%

です。

ただし、この36.7%の分母は66,882人ではありません。

25研究全体の患者数は、

66,882人。

一方、

「少なくとも一つの偶発所見がある患者さんは何%か」

を統合した主解析に使われたのは、パノラマを包括的に評価していた19研究・61,627人でした。[1]

その統合推定値が、

36.70%

95%信頼区間は、

22.90〜53.08%

でした。[1]

したがって、

「66,882人の36.7%に偶発所見があった」

とは書けません。

36.7%は、19研究・61,627人をまとめた解析から推定された数字です。

36.7%より気になる「2.88〜91.88%」

36.7%だけを見ると、

「だいたい3人に1人以上なんだ」

と覚えたくなります。

でも、この研究では、そこだけを切り取らない方がよさそうです。

元になった研究ごとの偶発所見頻度は、

5.2〜88.1%。

さらに主解析では、研究間のばらつきの大きさを示すI²が、

100%

でした。

95%予測区間は、

2.88〜91.88%。

非常に広い範囲です。[1]

予測区間は少し難しい言葉ですが、ここでは、

「別の臨床現場で同じような研究を行ったとき、結果がかなり違っていても不思議ではない」

くらいに考えると分かりやすいと思います。

患者さんが違う。

撮影目的が違う。

何を偶発所見として数えるかが違う。

画像の条件が違う。

読影する人も違う。

こうした違いが積み重なっています。

だから36.7%は、

「誰がどこでパノラマを撮っても、36.7%の確率で何か見つかる」

という数字ではありません。

むしろ、

「撮影目的とは別の所見がパノラマに現れること自体は、珍しい例外ではない」

という大きな傾向を示す数字として読む方が適切です。

小児歯科、矯正、一般歯科、親知らず――患者さんが違えば数字も変わる

研究では、患者さんがどこから集められたかによる違いも調べています。[1]

統合値は、

  • 小児歯科を受診した患者さん:16.8%
  • 矯正治療を受ける患者さん:39.0%
  • 一般歯科を受診した患者さん:50.4%
  • 第三大臼歯の抜歯目的の患者さん:53.7%

でした。

ただし、これも、

「親知らず患者さんが一番多い」

という順位表として読むものではありません。

それぞれ元になった研究数や患者数が違うからです。

年齢についても追加解析が行われましたが、今回のデータから、

「年齢が上がるほど偶発所見が必ず増える」

とまでは言えませんでした。[1]

研究によって「何を偶発所見とするか」まで違った

結果が大きくばらついた理由は、患者さんだけではありません。

25研究のうち9研究では、特定の所見を最初から「偶発所見」として数えていませんでした。

特によく除外されていたのが、第三大臼歯、つまり親知らずの位置です。[1]

たとえば、親知らずを抜くために撮ったパノラマなら、親知らずそのものは撮影目的です。

一方、別の目的で撮影したパノラマに、予想していなかった親知らずの位置異常が見つかれば、研究によっては偶発所見として扱われる可能性があります。

同じような画像でも、

研究Aでは数える。

研究Bでは数えない。

ということが起こります。

これも36.7%を「絶対的な数字」として扱えない理由です。

では、実際には何が見つかっていた?

今回のレビューでは、パノラマで報告された所見を61種類に分け、それを大きく6群に整理しています。[1]

  • 歯の発育・形態に関する所見
  • 歯の根や顎骨に関する所見
  • 石灰化・軟組織に関する所見
  • 上顎洞・鼻腔・気道に関する所見
  • 顎関節に関する所見
  • 脊椎などその他の所見

ここからは、パノラマの中を端から端まで眺めるように見てみます。

まずは歯――「まだ生えていない歯」も一緒に写る

歯の発育・形態に関する所見では、たとえば、

  • 歯の位置異常をまとめた統合値:11.68%
  • 埋伏歯:10.53%
  • 歯数異常をまとめた統合値:6.13%
  • 先天欠如:4.45%
  • 歯の形態異常をまとめた統合値:2.85%

などが報告されています。[1]

パノラマの面白いところは、口を開けたときに見えている歯だけを見る写真ではないことです。

まだ骨の中にいる永久歯。

完全には生えていない歯。

横を向いている歯。

通常とは違う位置にある歯。

歯の本数の多い・少ない。

そうした情報も一枚の中に入ります。

この「別の目的で撮ったX線写真から、歯の萌出異常が見つかる」という現象は最近突然知られたものではありません。

2000年の小児歯科の総説でも、う蝕などのために撮影したX線写真、特にパノラマ写真から、萌出障害が発見されやすくなったことが述べられています。[8]

つまり、

「目的とは別の歯の異常が、画像から見つかる」

こと自体は、以前から臨床で経験されてきました。

症状がなくても、画像で初めて気づく歯の形態異常もある

歯の形態異常の中には、口の中を見ただけでは分かりにくいものもあります。

たとえば「陥入歯」と呼ばれる歯の形態異常です。

2024年の日本の症例報告では、陥入歯は異常な症状がないため見落とされることがあり、X線画像をきっかけに見つかることがあると説明されています。[9]

もちろん、

「無症状でも何かあるかもしれないから全員撮影しましょう」

という話ではありません。

ここでも大切なのは、

別の正当な理由で撮った画像に写っている情報を、撮影目的と違うからと無視しない

ということです。

根の先や顎骨にも「黒い影」「白い影」がある

歯だけではありません。

今回のレビューで報告された主な統合値を見ると、

  • X線不透過像:7.14%
  • 根尖部病変:5.32%
  • 残根:5.27%
  • 緻密骨島・骨硬化像:3.91%
  • X線透過像:3.65%

などがありました。[1]

ここで、言葉を少し整理しておきます。

X線不透過像は、周囲より白っぽく見える像。

X線透過像は、周囲より黒っぽく見える像。

です。

これは病名ではありません。

「白いから石灰化」

「黒いから嚢胞」

と、その場で診断名が決まるわけではありません。

どこにあるのか。

形はどうか。

境界はどうか。

歯の根とどう関係しているか。

以前の画像と変わっているか。

症状があるか。

こうした情報を合わせて考えます。

根の先の黒い影については、以前の「根管治療後も根尖性歯周炎が治らない理由」でも詳しく紹介しています。

画像上の「黒い」「白い」は、診断そのものではなく、診断へ向かう手掛かりです。

歯を撮ったのに、上顎洞まで写っている

上の奥歯のすぐ上には、上顎洞という空洞があります。

そのためパノラマでは、歯列だけでなく上顎洞の一部も一緒に写ります。

今回のレビューでは、上顎洞関連所見をまとめた統合値が8.22%、気道関連所見をまとめた統合値が30.86%でした。[1]

ただし、

「30.9%に気道の病気があった」

という意味ではありません。

気道関連所見30.86%は3研究・3,120人をまとめた数字ですが、95%信頼区間は2.16〜90.03%、I²は100%でした。

非常に大きなばらつきがあります。

また、上顎洞の含気化は50%を超える高い値でしたが、今回の研究者らは、解剖学的な個人差と病的な所見を各研究がどう分類したかが、この高い数字に影響している可能性を指摘しています。[1]

つまり、

「上顎洞に何か写った」=「副鼻腔の病気」

ではありません。

パノラマは上顎洞の「入口」にはなっても、すべてを詳しく見る検査ではない

歯と上顎洞の関係を考える分かりやすい日本の症例があります。

乳歯の根の先の炎症から歯性上顎洞炎を起こした6歳児の報告です。[10]

パノラマでは、上顎洞に不透過像が見え、同時に原因となった乳臼歯の根の周囲にも透過像が認められました。

その後CTを撮影すると、上顎洞の粘膜が厚くなっていることに加え、歯根付近の上顎洞底の骨の連続性が途切れていることまで確認されました。

パノラマで、

「何かありそう」

と気づく。

そのうえで、必要なら三次元的な画像で、

「どこに、どのようにあるのか」

を詳しく見る。

そんな使い分けが分かりやすい症例です。

2023年に発表された系統的レビュー・メタ解析でも、上顎洞の病的変化を評価する能力は、パノラマよりCT・CBCTの方が高いと報告されています。[6]

歯が原因になる上顎洞炎については、「歯が原因で副鼻腔炎の蓄膿:歯性上顎洞炎について」でも詳しく紹介しています。

でも「歯の近くに上顎洞の変化がある」だけでは原因とは決められない

画像の読み方では、もう一つ気をつけたいことがあります。

歯の根のすぐ近くに上顎洞粘膜の変化が見えても、

「歯の近くにある」=「その歯が原因」

とは限りません。

画像では位置関係を見ることができます。

しかし、位置が近いことと因果関係があることは同じではありません。

口腔内の状態、症状、歯髄や歯周組織の検査、鼻症状、過去画像なども合わせて判断する必要があります。

これは偶発所見全体にも共通する考え方です。

歯以外にも「白いもの」が写る――軟組織の石灰化

今回のレビューでは、軟組織の石灰化をまとめた統合値は、

9.41%

でした。[1]

原研究で使われた分類名ごとに見ると、

  • 茎突舌骨靱帯の石灰化・延長:7.12%
  • 血管周囲の石灰化として分類された所見:3.65%
  • 歯髄石灰化:3.24%
  • 扁桃結石:2.68%
  • 頸動脈石灰化:1.00%

などが報告されています。[1]

ただし、これらは全部が同じ患者集団から出た数字ではありません。

分類も研究ごとに違います。

ですから、互いに完全に独立した割合として足し算することはできません。

ここで分かるのは、

「歯のレントゲンなのに、歯以外の場所にある石灰化が画像へ入ることがある」

ということです。

頸動脈石灰化――「見えることがある」と「血管の病気を診断できる」は別

今回のレビューでは、頸動脈石灰化は2研究・1,558人をまとめて、

1.00%

95%信頼区間は、

0.18〜5.48%

でした。[1]

歯科のパノラマで、首の血管付近の石灰化まで見えることがある。

これはかなり意外に感じます。

ただし、ここから、

「パノラマで動脈硬化を診断できる」

とは言えません。

今回の原著も、パノラマでは頸動脈がどの程度狭くなっているかを判断することはできず、血管疾患を診断するための検査として使うべきではないとしています。[1]

一方、疑わしい石灰化像が偶然見つかった場合、患者さんによっては医科での評価を考えるきっかけになる可能性があります。

頸動脈石灰化と将来の脳・心血管イベントとの関連を調べた系統的レビューでも、関連を示す研究はあるものの結果にはばらつきがあり、予測価値は確定的ではないとされています。[7]

つまり、

画像上のサインを見つけることと、血管疾患を診断することは別です。

しかも、重要な血管病変でもパノラマで分からないことがある

2025年の「顎関節症と鑑別を要する疾患」という日本の総説には、興味深い症例が紹介されています。[11]

78歳女性。

右下顎部の自発痛があり、当初は顎関節症として治療を受けていました。

しかし症状が改善しません。

この症例では、

パノラマX線画像には明らかな異常所見が認められませんでした。

その後CTを撮影すると、右内頸動脈の蛇行と石灰化が認められ、超音波検査では狭窄率74.7%でした。[11]

もちろん、これは「パノラマで頸動脈石灰化をどの程度見逃すか」を調べた研究ではありません。

一症例です。

ですから、この症例を使ってパノラマの見逃し率を計算することはできません。

それでも、

「パノラマに異常が見えない」ことだけで、血管病変まで否定できるわけではない

ことは分かります。

パノラマは血管疾患のスクリーニング検査ではありません。

顎関節所見1.8%=「顎関節症が1.8%」ではない

パノラマの左右上方には、下顎頭など顎関節の骨性構造も写ります。

今回のレビューでは、顎関節関連所見をまとめた統合値は、

1.77%

でした。[1]

ただし、

「顎関節症の有病率が1.8%」

という意味ではありません。

パノラマ上で報告された顎関節関連の画像所見です。

顎関節症は、痛み、開口量、顎運動、関節雑音、触診なども合わせて評価します。

画像上に形態変化があることと、症状を伴う顎関節症であることは同義ではありません。

顎関節の診察については、「顎関節症の診察で先生が耳の前を触るのはなぜ?」でも紹介しています。

さらに椎骨まで――パノラマは本当に「歯だけの写真」ではない

今回のレビューでは、椎骨関連所見をまとめた統合値も報告されており、

7.41%

でした。[1]

ただし、これは2研究・1,364人からの統合です。

95%信頼区間は0.34〜65.11%、I²は99%と、非常に大きなばらつきがあります。

したがって、

「7.4%の人に脊椎疾患がある」

などとは言えません。

この数字で注目したいのは、病気の頻度というより、

パノラマという画像の撮影範囲が、そもそも歯だけで終わっていない

ことです。

30.9+12.2+9.4+7.4……と足してはいけない

今回の論文の概要には、

  • 気道関連所見:30.9%
  • 歯に関する所見:12.2%
  • 軟組織の石灰化:9.4%
  • 椎骨関連所見:7.4%
  • X線不透過像:7.1%
  • 顎関節関連所見:1.8%

という数字が並びます。[1]

つい足したくなります。

でも、これはできません。

理由は二つあります。

一つ目は、これらがすべて同じ階層の分類ではないこと。

たとえば「軟組織の石灰化9.41%」や「顎関節関連所見1.77%」は、複数の所見をまとめた統合値です。

一方、「X線不透過像7.14%」は一つの個別所見です。

二つ目は、元になった研究数と患者数が違うこと。

たとえば、

  • 歯に関する所見12.19%:5研究・9,642人
  • 軟組織の石灰化9.41%:3研究・3,070人
  • 気道関連所見30.86%:3研究・3,120人
  • 顎関節関連所見1.77%:6研究・4,876人

です。[1]

しかも、同じ患者さんに複数の所見が存在することもあります。

ですから、これらを全部足して、

「○%の人に何か見つかった」

と計算することはできません。

そして36.7%=「36.7%に病気」でもない

もう一度、ここを整理します。

36.7%は、

少なくとも一つの偶発所見が画像上に記録された患者さんの統合推定値

です。

36.7%が病気だった。

36.7%に治療が必要だった。

36.7%がCT撮影になった。

36.7%が大学病院へ紹介された。

36.7%が医科受診になった。

という意味ではありません。

原著自身も、多くの偶発所見は臨床的に重要ではない一方、一部には歯科治療計画や患者管理に重要な意味を持つものがあるとしています。[1]

頻度と重要性は別です。

よく見つかるけれど問題にならないもの。

珍しいけれど確認しておきたいもの。

それらが同じ「偶発所見」という大きな箱に入っています。

では「本当に治療や紹介につながった人」は何%?

ここまで読むと、次に気になるのは、

「その中で、本当に重要だったのは何%なの?」

ということではないでしょうか。

ところが、今回の系統的レビューからは、そこまでは分かりません。

今回の中心は、偶発所見がどのくらいの頻度で報告されているかです。

偶発所見が見つかったあと、

  • 最終的に何と診断されたのか
  • 追加画像が必要になったのか
  • 治療計画が変わったのか
  • 歯科の専門医へ紹介されたのか
  • 医科へ紹介されたのか
  • その後の患者さんの経過がどうなったのか
  • 偶発所見を管理することにどの程度の費用がかかったのか

こうしたところまでは、今回の研究だけでは十分に答えられません。

研究者らも、今後は偶発所見の臨床的な意味、紹介後の経過、費用対効果などを調べる長期的な研究が必要だとしています。[1]

パノラマの最大の長所と弱点は、表裏一体

ここまで、

「パノラマにはいろいろなものが写る」

と書いてきました。

なぜでしょう。

パノラマは、歯や顎、その周囲を広い範囲で一枚に表示する画像です。

そのため、

一枚で広く見渡せる。

これが大きな長所です。

一方で、

三次元の構造を二次元の画像として表現している。

これが限界にもなります。

日本の「薬剤関連顎骨壊死ポジションペーパー2023」でも、パノラマX線画像は下顎管や上顎洞底などの広い範囲を評価できる一方、障害陰影や拡大率の不均一があり、頬側・舌側方向の情報はCTより劣ると整理されています。[12]

つまり、

広く見えることと、細部まで立体的に分かることは別です。

パノラマ、デンタル、歯科用CTの違いについては、「歯科用CTと普通のレントゲンは何が違う?デンタル・パノラマとの見え方、被ばく、使い分ける理由」で詳しく紹介しています。

親知らずの隣の歯根吸収――同じ歯でもパノラマとCBCTで違って見える

パノラマの二次元性を考えるうえで、分かりやすい研究があります。

66人・188本の埋伏した親知らずについて、隣接する第二大臼歯の外部歯根吸収を、パノラマとCBCTで比較した研究です。[5]

外部歯根吸収が確認された割合は、

パノラマ:5.31%

CBCT:22.88%

でした。[5]

これは、今回の2026年の系統的レビューでいう「偶発所見36.7%」を直接検証した研究ではありません。

それでも、

二次元のパノラマだけでは、三次元的な変化を十分に把握できない場合がある

ことを理解するには分かりやすい例です。

この研究については、「親知らずで隣の歯の根が『溶けた』――抜歯後は進む?神経は取る?65歯を歯科用CTで追跡」で詳しく検証しています。

「白い影がある」だけでは、正体までは決まらない

パノラマには、ときどき周囲より白く見えるものがあります。

でも、

白い=病名

ではありません。

骨が硬くなっている部分かもしれない。

石灰化かもしれない。

正常な解剖構造が重なって見えているかもしれない。

異物かもしれない。

黒い像でも同じです。

画像からまず分かるのは、

「ここに周囲と違う像がある」

ということです。

その次に、

「何なのか」

を考えます。

存在に気づく段階と、正体を特定する段階は別です。

「パノラマに何もない」も、100%の否定ではない

逆方向も同じです。

先ほど紹介した内頸動脈の症例では、パノラマでは明らかな異常を確認できず、その後のCTや超音波検査で血管病変が分かりました。[11]

親知らずに伴う第二大臼歯の外部歯根吸収も、CBCTではパノラマより多く検出されています。[5]

つまり、

何か写っている=診断確定

でも、

何も写っていない=あらゆる異常を否定

でもありません。

症状。

口腔内の診察。

病歴。

過去画像。

必要に応じた追加検査。

これらを合わせて考えます。

画像はとても大切ですが、画像だけが診療のすべてではありません。

先生は、なぜ一つ見つけても画像を見るのをやめない?

ここで少し、「人が画像を見る」という行為そのものの研究を見てみます。

2026年、60人の歯学生を対象に、パノラマ読影中の視線を計測した研究が発表されました。[2]

小さなう蝕や根尖部の透過像だけを含む画像と、同じ画像に目立つ大きな嚢胞様病変を加えた条件を比較しています。

すると、目立つ大きな病変が加わった条件では、小さなう蝕や根尖部透過像を見る回数・時間が減りました。

画像全体を見る平均時間も、

37.51秒から19.07秒

へ短くなりました。[2]

研究者らは、目立つものを一つ見つけたあとに他の場所を探す行動が弱くなる、いわゆる「探索満足」と呼ばれる現象との関係を検討しています。

もちろん対象は歯学生です。

この数字を、そのまま経験豊富な歯科医師に当てはめることはできません。

それでも、

「大きな所見を一つ見つけたから、もう全部見終わった」

としないことに意味があることは分かります。

「歯の外」は、さらに意識して見ないと見落としやすい可能性がある

Wiechensらの研究では、134人の矯正歯科医師が、矯正診療で用いるX線画像を評価しました。[4]

研究で用意された偶発所見のうち検出された割合は、全体で39.1%。

領域別では、

歯科領域:57.9%

歯科領域外:20.3%

でした。[4]

これも、

「矯正歯科医師は歯科外の所見を20.3%しか見つけられない」

という一般化はできません。

特定の研究条件、特定の画像で得られた結果です。

ただ、

人は最初から探している対象へ注意を向けやすい

という読影上の問題を考える材料にはなります。

親知らずを調べるなら親知らず。

矯正なら歯列。

目的があるからこそ、そこへ目が向きます。

だから、目的部位を確認したあとに、画像全体へ視線を戻す意味があります。

「なんとなく全部見る」のではなく、順番を決めて見る

さらに2026年には、40人の歯学生にパノラマの系統的な読影方法を教え、視線の変化を測定した研究も発表されました。[3]

訓練後は、特に歯以外の領域を見る回数と時間が大きく増えました。

歯科領域外では、見る回数・見る時間が訓練前のおよそ5倍に増えています。[3]

これも歯学生を対象とした教育研究なので、直接、臨床での診断精度を証明したものではありません。

それでも、

「画像全体を見る」と決めるだけではなく、領域ごとに順番を決めて確認する

ことには理由があると分かります。

今回の2026年の系統的レビューも、パノラマを撮影した本来の理由だけに限定せず、画像に写っている解剖学的構造を系統的・包括的に評価する必要性を強調しています。[1]

将来、人工知能(AI)が「第二の目」になる?

今回の系統的レビューでは、今後の課題として人工知能(AI)にも触れています。[1]

画像上の所見を自動的に拾い上げる仕組みが発達すれば、人による読影のばらつきを減らしたり、確認作業を補助したりできる可能性があります。

ただし、現時点では、

「AIが見たから大丈夫」

という段階ではありません。

どこまで正確なのか。

どの患者さんに使えるのか。

見落としや誤検出をどう扱うのか。

実際の診療へどう組み込むのか。

まだ検証が必要です。

今のところは、歯科医師の読影を置き換えるというより、将来的な読影支援の一つとして研究されている段階と考えるのがよさそうです。

偶発所見が多いなら、全員パノラマを撮ればいい?

ここは、今回の研究から絶対に誤解したくないところです。

「そんなにいろいろ見つかるなら、健康診断のように全員パノラマを撮ればいいのでは?」

とはなりません。

今回の原著の結論には、重要な前提があります。

歯科診療上、そのパノラマを撮影すること自体が正当化されている場合。

です。[1]

偶発所見が見つかる可能性があることと、

偶発所見を探すことだけを目的に必要性のないX線撮影を増やすことは、まったく別です。

今回の研究が言っているのは、

必要があって撮影したなら、撮影目的だった場所だけで画像の確認を終わらせない。

ということです。

そもそも歯科でレントゲン撮影を考える理由については、「歯医者の初診でレントゲンを撮るのはなぜ?」でも詳しく紹介しています。

何か見つかったら、全員CTになるわけでもない

パノラマで本来の目的とは別の像に気づいた。

だからといって、その場で全員CT撮影になるわけではありません。

まず、

  • 本当に異常を疑う像なのか
  • 正常な解剖構造や画像の重なりではないか
  • 症状があるか
  • 口腔内の診察結果と一致するか
  • 以前の画像と変わっているか
  • 経過観察でよいか
  • 別方向のデンタルX線写真などで確認できるか
  • 三次元的な位置関係を知る必要があるか
  • 歯科の専門領域へ紹介した方がよいか
  • 医科での評価を考えるべきか

といったことを考えていきます。

偶発所見=CT

ではありません。

偶発所見=治療

でもありません。

偶発所見=紹介

でもありません。

歯科用CTを撮影したあと、なぜ同じ場所を複数方向の断面から確認するのかについては、「歯医者のCTはなぜ3方向を見る?十字線で同じ歯を断面から追う理由」でも紹介しています。

今回の系統的レビューにも、かなり大きな限界がある

25研究・66,882人。

数字だけ見ると、かなり確定的な結論のように感じるかもしれません。

でも、研究者ら自身が、元になった研究の問題点をかなり詳しく検討しています。[1]

まず、25研究はすべて横断研究でした。

偶発所見を見つけたあと、患者さんが何年後にどうなったかを追跡する研究ではありません。

さらに、

  • パノラマの撮影条件・技術的な情報の報告が不十分な研究
  • どのような患者さんを選んだのか十分に説明されていない研究
  • 読影者が撮影理由を知った状態で評価していた研究
  • 読影者の訓練・評価方法が十分に報告されていない研究
  • 一人の患者さんに複数所見があった場合の報告方法が不十分な研究

などがありました。[1]

読影者が事前に訓練・校正されていたと報告した研究は7研究。

口腔顎顔面放射線の専門家が評価に関与していた研究も半数未満でした。[1]

こうした方法の違いも、研究間の大きなばらつきへ影響した可能性があります。

「一人に何個見つかったか」も、きれいには分からない

一人の患者さんに、

埋伏歯もある。

上顎洞にも所見がある。

軟組織の石灰化もある。

ということはあり得ます。

ところが今回採用された研究の多くでは、

「所見を持つ患者さんの人数」と「画像上にあった所見の総数」

が十分に分けて報告されていませんでした。[1]

そのため、

「偶発所見を持つ患者さんが何%か」

はある程度まとめられても、

「一人あたり平均何個の偶発所見があったのか」

をきれいに統合することは困難です。

これも、各所見の割合を単純に足せない理由の一つです。

大きな研究ほど、偶発所見率が低い傾向もあった

研究者らは、研究規模による影響も調べています。

すると、サンプルサイズが大きい研究ほど偶発所見率が低くなる傾向がみられました。[1]

一方で、出版されやすさなどによる偏りを調べた解析では、明確な偏りが確認されたわけではありません。

したがって、

「小さな研究が大げさな結果を出していただけ」

と片づけることもできません。

それでも、

36.7%という一点だけを「真の割合」として固定して考えない方がよい

ことは分かります。

複数研究をまとめた解析でも、数字がそのまま全患者さんに当てはまるわけではない

今回の研究では、エビデンスの確実性について正式な評価は行われていません。

研究者らは、頻度を調べる研究をまとめた系統的レビューについて、確立した評価方法がないためと説明しています。[1]

つまり、

複数研究を統合したメタ解析だからといって、統合された数字がそのまますべての患者さんへ当てはまるわけではありません。

元になった研究の質や、研究同士の違いまで一緒に読む必要があります。

それでも、この研究が示したことはかなり重要

ここまで限界を書いてくると、

「では結局、何が分かったの?」

と思います。

今回の研究で重要なのは、

36.7%という数字だけではありません。

5.2%の研究もあった。

88.1%の研究もあった。

何を偶発所見と数えるかも違った。

読影者も画像条件も違った。

それでも25研究をまとめると、

パノラマに、本来の撮影目的とは別の所見が現れること自体は、珍しい例外ではない。

ということは見えてきます。

そして原著の結論は、そこから先です。

パノラマ撮影を行う理由があるなら、撮影目的だった一部分だけを見るのではなく、

画像に写っている解剖学的構造を系統的に評価する。

その必要性を研究者らは強調しています。[1]

さらに原著では、撮影されたパノラマは、口腔顎顔面放射線の専門家、または適切な訓練と経験を持つ歯科医師によって、偶発所見も含めて十分に評価されるべきと結論づけています。[1]

「目的の歯を見る写真」ではなく、「写った一枚を一枚分読む」

最初の場面に戻ります。

親知らずを見るためにパノラマを開く。

まず親知らずを見る。

その隣の第二大臼歯を見る。

反対側を見る。

上顎を見る。

上顎洞を見る。

顎関節付近を見る。

画像の周辺まで確認する。

以前は、

「親知らずと関係ないところまで見ている」

ようにも見えました。

でも今回の研究を読むと、少し違って見えます。

関係のないところを見ているのではなく、撮影された一枚を、一枚分きちんと見ている。

ということなのだと思います。

ただし、「全部見る」と「全部パノラマで診断できる」は違う

ここもセットです。

画像全体を見る。

だからといって、パノラマ一枚ですべての病気を診断できるわけではありません。

白い影の正体が分からないこともある。

黒い影を追加評価することもある。

上顎洞に変化が見えても、その原因までは確定しないこともある。

頸動脈付近の石灰化が見えることはあっても、血管が何%狭くなっているかは分からない。

逆に、重要な病変がパノラマでは明らかにならないこともあります。

だから、

「全部見る」ことと「パノラマを万能視する」ことは正反対です。

画像の限界まで理解したうえで全体を見る。

必要なら、次の画像検査や専門的な評価へつなぐ。

そこまで含めて、画像を診療に生かすということなのだと思います。

今回の論文で一番印象に残ったのは、36.7%ではなかった

最初にこの論文を見たときは、

「25研究・66,882人をまとめたら、かなり多くの偶発所見が報告されていた」

というところが一番面白いと思いました。

でも詳しく読んでいくと、36.7%以上に重要なのは、その数字の読み方でした。

偶発所見を探すためにパノラマを撮るわけではない。

必要があって撮ったなら、目的だった歯だけで終わらせない。

何か写っていても、すぐ病名にはしない。

何も見えなくても、あらゆる病気を否定できるわけではない。

この4つを一緒に考える必要があります。

親知らずのパノラマを見ながら、先生の目が画像の端まで動いていく理由。

今回の研究を読んで、その意味がかなり分かってきました。

よくある質問

パノラマで偶発所見が見つかったら、病気ということですか?

いいえ。偶発所見には病的なものだけでなく、解剖学的な個人差や、臨床的にはほとんど問題にならない所見も含まれます。「画像上で何か見えた」と「病気と診断された」は別です。

36.7%ということは、3人に1人以上に病気があるのですか?

違います。36.7%は、包括的な評価を行っていた19研究・61,627人から算出された「少なくとも一つの偶発所見がある患者さん」の統合推定値です。しかも研究間のばらつきは非常に大きく、一人ひとりの患者さんへそのまま当てはめる数字ではありません。[1]

そんなに見つかるなら、全員定期的にパノラマを撮った方がいいですか?

今回の研究は、そのような結論ではありません。パノラマ撮影そのものに歯科診療上の理由がある場合に、その画像全体を適切に評価するという考え方です。偶発所見を探すことだけを理由に、必要性のない撮影を増やすという意味ではありません。[1]

パノラマで何か見つかったら、必ずCTを撮りますか?

必ずではありません。所見の種類、症状、診察結果、過去画像、治療計画への影響などを考え、必要な場合に追加撮影や専門的な評価を検討します。

パノラマで頸動脈の病気まで分かりますか?

頸動脈付近の石灰化を疑う像が偶然写ることはあります。ただし、パノラマだけで頸動脈狭窄の有無や程度を診断することはできず、血管疾患を診断するための検査でもありません。[1][7]

顎関節所見1.8%ということは、顎関節症が1.8%という意味ですか?

違います。今回の1.77%は、パノラマ上に報告された顎関節関連所見をまとめた統合値です。顎関節症は症状、触診、顎運動、開口量なども合わせて評価します。

パノラマに何も写っていなければ「異常なし」ですか?

パノラマは広い範囲を見ることに優れていますが、三次元構造を二次元へ投影するため限界があります。症状や診察結果によっては、デンタルX線写真、CBCT、CTなど別の画像検査が必要になることがあります。

先生はパノラマのどこからどこまで見るのですか?

一般には、撮影目的の部位だけでなく、画像に写っている歯、顎骨、上顎洞、顎関節、周辺構造などを系統的に確認することが重要とされています。ただし、具体的な読影順序は画像や診療内容、歯科医師の訓練・経験などによって異なります。

参考文献

  1. Imboden-Ilia A, Awaad H, Inglezos E, Eliades T, Papageorgiou SN. Incidental findings from panoramic radiographs: A systematic review with meta-analysis. Clinical Oral Investigations. 2026;30:464. doi:10.1007/s00784-026-07148-4.
  2. Ozbey F, Ozuturk Tokman O, Sadik E. Attention capture and satisfaction of search in dental radiography: an eye-tracking study on the impact of dominant pathologies on visual search behavior among dental students. Head & Face Medicine. 2026;22:63. doi:10.1186/s13005-026-00641-x.
  3. Ozbey F, Ozuturk Tokman O. Effects of Structured Panoramic Radiograph Interpretation Training on Dental Students’ Visual Attention: A Pre-Post Eye Tracking Study. Journal of Imaging Informatics in Medicine. Published online August 26, 2026. doi:10.1007/s10278-026-02233-2.
  4. Wiechens B, Klenke D, Quast A, Santander P, Skorna I, Meyer-Marcotty P. Radiodiagnostics of standard orthodontic radiographs—dental and extradental incidental findings: Do we see everything we should see? Journal of Orofacial Orthopedics. 2024;85(Suppl 2):1-11. doi:10.1007/s00056-023-00483-1.
  5. Oenning ACC, Neves FS, Alencar PNB, Prado RF, Groppo FC, Haiter-Neto F. External Root Resorption of the Second Molar Associated With Third Molar Impaction: Comparison of Panoramic Radiography and Cone Beam Computed Tomography. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 2014;72(8):1444-1455. doi:10.1016/j.joms.2014.03.023.
  6. Fischborn AR, Andreis JD, Wambier LM, et al. Performance of panoramic radiography compared with computed tomography in the evaluation of pathological changes in the maxillary sinuses: a systematic review and meta-analysis. Dentomaxillofacial Radiology. 2023;52(5):20230067. doi:10.1259/dmfr.20230067.
  7. Lim LZ, Koh PSF, Cao S, Wong RCW. Can carotid artery calcifications on dental radiographs predict adverse vascular events? A systematic review. Clinical Oral Investigations. 2021;25(1):37-53. doi:10.1007/s00784-020-03696-5.
  8. 野田 忠. 萌出障害の咬合誘導. 新潟歯学会誌. 2000;30(1):1-13.
  9. 三好弥恵, 森川雅己, 岩﨑拓也, 水谷莉紗, 北澤富美, 増田宜子. Oehlers Type IIIを伴う陥入歯の陥入周囲歯周炎に対し歯髄温存療法が成功した一症例. 日本歯内療法学会雑誌. 2024;45(1):47-56.
  10. 荒井 亮, 有泉由紀子, 秋元佐和子, 高野紗弥佳, 辻野啓一郎, 新谷誠康. 乳歯根尖性歯周炎に起因する歯性上顎洞炎の1例―CT画像の三次元的解析による検討―. 小児歯科学雑誌. 2018;56(3):390-395.
  11. 青木隆幸, 佐々木剛史, 鈴木崇嗣. 顎関節症と鑑別を要する疾患. 日本口腔外科学会雑誌. 2025;71(9):390-397.
  12. 顎骨壊死検討委員会(岸本裕充, 萩野浩, 北川善政, 野村武史, 新井さやか, 栗田浩, ほか). 薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023. 2023.

※本記事は、パノラマX線写真における偶発所見に関する研究を患者さん向けに分かりやすく整理したものです。画像上の所見だけで診断が決まるわけではなく、実際の診療では症状、診察所見、既往歴、過去画像、必要に応じた追加検査などを総合して歯科医師が判断します。

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