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小学生の歯磨きはどこを見る?6歳臼歯と生え替わり期のチェックポイント

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2026年6月17日

小学生の歯磨きはどこを見る?6歳臼歯と生え替わり期のチェックポイント


(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに

小学生になると、「そろそろ自分で歯磨きできるかな」と思う保護者の方も多いと思います。もちろん、自分で磨く練習はとても大切です。

ただし、小学生の口の中は、乳歯と永久歯が入れ替わる途中で、段差やすき間が多く、磨き残しが出やすい時期でもあります。特に見てほしいのが、乳歯のさらに奥に生えてくる6歳臼歯です。仕上げ磨きを全部やるというより、「どこが危ないかを一緒に見る」ことが、この時期の大切なサポートになります。

小学生の歯磨きは「できているか」より「どこを見ているか」

診療室で小学生のお口を見ていると、前歯はきれいに磨けているのに、奥歯の溝や生えかけの歯の周りに汚れが残っていることがあります。本人は一生懸命磨いているので、「磨いていない」というより、「見えにくい場所に気づけていない」という方が近いかもしれません。

小学生になると、歯磨きを自分でやりたい気持ちも出てきます。そこを大切にしながら、保護者の方には「全部を毎回きれいに磨き直す」よりも、「虫歯になりやすい場所を最後に確認する」意識を持ってもらえるとよいと思います。

【子どもに歯磨きの習慣をつける方法】

6歳臼歯は、乳歯が抜けずに奥から生えてきます

6歳臼歯は、名前の通り6歳前後に生えてくることが多い永久歯です。ただし、乳歯が抜けた場所に出てくる歯ではありません。乳歯の一番奥の、さらに後ろから新しく生えてきます。

そのため、前歯が抜けた、生えてきた、という変化には気づきやすい一方で、奥の6歳臼歯は見落とされることがあります。お子さんが「奥が少し変な感じがする」「歯ぐきがむずむずする」と言って初めて気づくこともありますし、歯科検診で初めて「もう生えていますね」と言われることもあります。

6歳臼歯は、これから長く使う大切な永久歯です。噛み合わせの中心にもなりやすく、奥歯として食べ物をしっかり噛む役割もあります。だからこそ、生え始めの時期に虫歯にしないことがとても大切です。

【6歳臼歯について詳しく知りたい方はこちら】

生えかけの奥歯は「低くて、遠くて、溝が深い」

6歳臼歯が虫歯になりやすい理由は、単に奥にあるからだけではありません。生え始めの奥歯は、周りの歯より背が低く、歯ブラシを普通に横に動かしても毛先が届きにくいことがあります。さらに、歯ぐきが一部かぶっていたり、噛む面の溝が深かったりすると、食べかすや歯垢が残りやすくなります。

この時期は、歯ブラシを横から大きく動かすだけでは不十分なことがあります。奥から手前に小さく動かす、頬側から少し斜めに入れる、口を大きく開けすぎず少し閉じ気味にして奥まで入れるなど、その子の口の大きさや生え方に合わせた磨き方が必要です。

「奥歯まで磨いた?」と声をかけるだけではなく、実際に6歳臼歯の噛む面が見えているか、溝に白っぽい汚れが残っていないかを一緒に確認してみてください。鏡を使って、お子さん本人にも「ここが新しい大人の歯だよ」と見せてあげると、自分で守る意識が育ちやすくなります。

生え替わり期は、段差とすき間にも汚れが残ります

小学生の口の中では、乳歯と永久歯が混ざっています。小さめの乳歯、大きめの永久歯、グラグラしている歯、生えかけの歯が同時に並ぶため、歯並びが一時的にデコボコして見えることがあります。

この段差のある時期は、歯ブラシがまっすぐ当たりにくくなります。特に、抜けそうな乳歯の周り、前歯の裏側、生えたばかりの永久歯の根元、奥歯の溝、歯と歯の間は、磨き残しが出やすい場所です。

抜けかけの歯があると、お子さん自身も「そこを磨くと痛い」「血が出そうでこわい」と感じて避けてしまうことがあります。無理に強くこする必要はありませんが、周りに汚れがたまったままになると歯ぐきが腫れたり、口臭の原因になったりすることもあります。やわらかめの歯ブラシでそっと当てる、必要に応じて歯科医院で磨き方を確認する、という対応が安心です。

仕上げ磨きは「全部やる」から「最後に確認する」へ

小学生になると、保護者の方が毎回すべてを仕上げ磨きするのは難しくなってきます。お子さん自身の自立も大切ですし、「もう自分でできる」と感じる気持ちも尊重したいところです。

ただ、低学年のうちは、まだ手先の動きや見えにくい場所を把握する力が発達途中です。特に寝る前だけは、奥歯の溝や6歳臼歯の周りを保護者が確認してあげると安心です。高学年になっても、週に数回、染め出し液や鏡を使って「どこに残りやすいか」を一緒に見るだけで、本人の磨き方が変わることがあります。

仕上げ磨きは、いつまでも保護者が全部やり続けるという意味ではありません。小学生では、「本人が磨く」「保護者が危ない場所を確認する」「歯科医院で磨き方を調整する」という三段階で考えると続けやすくなります。

【仕上げ磨きはいつまで続ける?詳しくはこちら】

6歳以降は、歯磨き粉の濃度や使い方も見直す時期です

6歳臼歯が生えてくる時期は、歯磨き粉の選び方も見直すタイミングです。6歳以上では、年齢に合ったフッ化物配合歯磨剤を使うことで、虫歯予防を助けることができます。

ただし、「フッ素入り」と書いてあれば何でも同じ、というわけではありません。フッ化物の濃度、使う量、うがいの仕方によって、口の中に残るフッ化物の量は変わります。強く何度もゆすぐと、せっかくのフッ化物が流れやすくなります。お子さんが飲み込まずに使えるか、年齢に合った量か、味が合って続けられるかも大切です。

歯磨き粉選びで迷う場合は、定期検診のときに今使っているものを持ってきていただいても構いません。お子さんの年齢、虫歯リスク、歯の生え方に合わせて、一緒に確認できます。

【フッ素の種類と効果について知ろう】

歯科医院では、6歳臼歯の溝や生え方も確認します

6歳臼歯の溝が深い場合や、歯ブラシが届きにくい場合には、歯科医院でシーラントを相談することがあります。シーラントは、奥歯の深い溝を歯科材料で封鎖し、汚れが入り込みにくくする予防処置です。

ただし、シーラントをすれば歯磨きが不要になるわけではありません。シーラントは奥歯の溝を守る選択肢の一つであり、歯と歯の間、歯ぐきの境目、シーラントの周囲は引き続き清掃が必要です。また、歯の生え方や唾液の入りやすさ、防湿のしやすさ、お子さんの協力度によって、処置のタイミングや材料を考えることがあります。

フッ素塗布とシーラントも、どちらか一方だけを選ぶというより、役割が少し違います。フッ素は歯質を守る全体的な予防として、シーラントは奥歯の溝に対する局所的な予防として、状態に合わせて考えていきます。

【シーラントで虫歯予防についてはこちら】

左右差や痛みがあるときは、一度確認しましょう

生え替わりには個人差があります。少し早い、少し遅いだけで、すぐに問題とは限りません。ただし、左右で生え方が大きく違う、片方だけ長く出てこない、奥歯が斜めに引っかかっているように見える、歯ぐきが腫れる、噛むと痛い、溝が黒く見える、といった場合は一度歯科医院で確認しておくと安心です。

特に6歳臼歯は、本人も保護者も気づきにくい場所にあります。痛みが出てからではなく、「生えてきたかもしれない」「奥歯が磨けているか心配」という段階で相談していただいて大丈夫です。

【正しい歯磨きのコツ!磨き残しをなくす方法】

よくある質問

Q1. 小学生になったら、仕上げ磨きはやめてもいいですか?

すぐに完全にやめる必要はありません。小学生では、自分で磨く練習を進めながら、保護者の方が6歳臼歯や生え替わり中の歯を最後に確認する方法がおすすめです。毎回完璧に仕上げるというより、寝る前に奥歯だけ見る、週に数回は鏡で確認する、という形でも意味があります。

Q2. 6歳臼歯はどこに生えますか?

乳歯が抜けた場所ではなく、乳歯の一番奥のさらに後ろに生えてきます。そのため、前歯の生え替わりに気を取られていると、奥で生えている6歳臼歯を見落とすことがあります。奥の歯ぐきの後ろに白い歯が見えてきたら、磨き方を少し変えるタイミングです。

Q3. 6歳以上なら大人用の歯磨き粉を使ってもいいですか?

6歳以上では、年齢に合った高濃度フッ化物配合歯磨剤を使える場合があります。ただし、飲み込みやすい子、味が苦手な子、うがいが苦手な子では使い方に注意が必要です。迷う場合は、歯科医院で今使っている歯磨き粉を確認してもらうと安心です。

Q4. シーラントをしたら、虫歯になりませんか?

シーラントは奥歯の溝を守るための有効な予防方法の一つですが、虫歯を完全に防ぐ魔法の処置ではありません。シーラントの周り、歯と歯の間、歯ぐきの境目には汚れが残ることがあります。処置後も歯磨きと定期検診は続けましょう。

Q5. 子どもの歯並びや生え替わりも、歯磨き相談のときに見てもらえますか?

はい、見られます。定期検診では、虫歯だけでなく、6歳臼歯の生え方、前歯の生え替わり、左右差、磨き残しやすい場所も確認します。気になるところがあれば、「ここが磨けているか見てほしい」「この歯がなかなか出てこない」と伝えてください。

小学生の歯磨きは、親子で少しずつ卒業していくものです

小学生の歯磨きは、幼児期のように保護者が全部仕上げる時期から、本人が自分の歯を守る力をつけていく時期へ変わっていきます。その途中で大切なのは、急に任せきりにしないことです。

6歳臼歯、生え替わり中の段差、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目。こうした場所を親子で一緒に確認できると、お子さん自身も「自分はどこが苦手なのか」に気づきやすくなります。

ブランデンタルクリニックでは、小学生のお子さんの歯磨き相談、6歳臼歯の確認、フッ素やシーラントの相談も行っています。広島市中区立町、紙屋町・八丁堀・袋町周辺で、お子さんの生え替わりや歯磨きが気になる方は、公式LINE、WEB予約、お電話からご相談ください。

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