2026年9月19日

(歯科衛生士さんのある日の日誌)

はじめに
歯みがき剤の成分表示を見るのは、けっこう好きです。
フッ化ナトリウム、CPC、IPMP、グリチルリチン酸ジカリウム……。
そこへさらに「fTCP」という聞き慣れない名前まで登場すると、
「なんだか、かなりいろいろ入っているな」
と思います。
今回取り上げるクリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450も、そんな“全部入り感”のある歯みがき剤です。
現行のメーカー資料では、フッ素濃度1450 ppmに加えて、リン酸三カルシウムを利用したfTCP、CPC、IPMP、グリチルリチン酸ジカリウムを特徴としています。
ここまで読むと、
「フッ素1450 ppmにカルシウムとリン酸、殺菌成分、抗炎症系成分まで入っている。それなら普通の1450 ppmF歯みがき剤より強いのでは?」
と思いたくなります。
でも、ここで一度ブレーキをかけます。
成分が入っていること。
その成分に化学的な作用機序があること。
試験管の中で結果が出ること。
人の口の中でも働くこと。
実際の患者さんで臨床効果が確認されること。
そして、
普通の1450 ppmF歯みがき剤より優れていること。
これは全部、別の話です。
そこで今回は、クリンプロF1450をかなり本気で調べました。
- クリンプロでの配合目的
- 化学的作用機序
- 配合濃度
- メーカー基礎データ
- メーカー以外のin vitro
- in situ
- ヒトRCT
- SR/MA
- その研究は本当にクリンプロF1450なのか
- 利益相反
- 結局その成分について何まで言えるのか
この11段階です。
調べ終わってみると、一番どっしり座っていたのは、意外にも独自技術ではありませんでした。
1450 ppmのフッ素です。
でも、だからといってfTCPが「意味のない飾り」という話でもありません。
そのあたりを、順番に見ていきます。

まず、クリンプロF1450には何が入っている?
今回、主に追ったのは5系統です。
フッ化ナトリウム(NaF)
目的は、むし歯の発生・進行予防、歯質強化、脱灰抑制、再石灰化の促進です。
製品名の「F1450」は、フッ素濃度1450 ppmを示します。
fTCP
TCPはtricalcium phosphate、リン酸三カルシウムです。
メーカーはfTCPを、フッ化物の有効性を阻害しにくいよう有機物と組み合わせたβ-TCPとして説明しています。
狙いは、フッ素とカルシウム・リン酸を同じ歯みがき剤へ組み込み、使用時に歯面へ届けることです。
CPC
CPCは塩化セチルピリジニウム。
カチオン性の界面活性型殺菌成分です。
IPMP
IPMPはイソプロピルメチルフェノール。
フェノール系の抗菌成分です。
グリチルリチン酸ジカリウム
甘草由来のグリチルリチン酸のカリウム塩で、抗炎症系の薬用成分として使われます。
ここで一つ注意です。
グリチルリチン酸、グリチルリチン、グリチルレチン酸、β-グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムは同じものではありません。
論文を読むときに、全部を「甘草成分」で一括りにすると、違う分子の研究を混ぜることになります。

フッ素は「歯を全部フルオロアパタイトに変える」のではない
まずNaFからです。
フッ化ナトリウムは水分のある環境で、
NaF → Na⁺ + F⁻
と解離します。
実際に重要なのはF⁻、フッ化物イオンです。
以前は、
「フッ素が歯に入って、ハイドロキシアパタイトをフルオロアパタイトへ変えて歯を強くする」
と説明されることがよくありました。
完全な間違いではありませんが、現在のフッ化物歯みがき剤の説明としては、それだけでは少し単純すぎます。
口の中では、酸によってカルシウムやリン酸が歯から失われる脱灰と、カルシウムやリン酸が再び歯へ戻る再石灰化が繰り返されています。
そこに低濃度のF⁻が存在すると、
脱灰を抑え、再石灰化が起こりやすい方向へバランスを動かす
ことが重要です。
比較的高い局所濃度ではCaF₂様の沈着物も形成され、フッ化物を一時的に保持するリザーバーとして機能すると考えられています。
ですから、
「フッ素歯みがき剤は虫歯菌を殺す薬」
というより、
「酸攻撃が繰り返される歯面で、ミネラルの出入りを歯に有利な方向へ動かす」
と考える方が実態に近いです。
フッ化物歯みがき剤の使い方については、以前の「濡らす/乾いた歯ブラシ。フッ素歯磨き粉を使うとき、歯ブラシは水で濡らす?」でも扱っています。
fTCPはなぜ必要?――カルシウムとフッ素は、ただ混ぜればいいわけではない
次が今回の主役、fTCPです。
カルシウムとリン酸は歯のミネラルを考えるうえで重要です。
それなら、
「フッ素+カルシウム+リン酸を全部歯みがき剤に入れればいいのでは?」
となりそうです。
ところが、そう簡単ではありません。
カルシウムとフッ化物を同じ製剤へ無造作に入れると、保存中に相互作用してしまい、使う前に反応してしまう可能性があります。
そこで考えられたのが、β-TCPをそのまま入れるのではなく、その表面を機能化するfTCPです。
fTCPに関する基礎技術文献では、β-TCPを有機物とともに機械化学的に処理することで、反応性の高い部位を調整し、フッ化物との不要な反応を抑える設計が説明されています。

考え方としては、
チューブの中ではCaとFが不用意に反応しにくくする
↓
ブラッシングして唾液と接触する
↓
Ca・リン酸・Fが歯面で利用できる状態になる
というものです。
化学的な設計思想としては、とても分かりやすいです。
ただし大事なのはここからです。
「その仕組みは理屈としてあり得る」ことと、「実際のクリンプロF1450で臨床的な上乗せ効果がある」ことは別です。
ここから先は実験を見なければ分かりません。
CPCは細菌膜を狙う――でも完成製剤では“CPCだけ”を見られない
CPCは第四級アンモニウム型のカチオン性界面活性剤です。
細菌表面には負に帯電した構造が多く、そこへ正電荷を持つCPCが吸着します。
さらに疎水性部分が細胞膜へ入り込み、膜透過性を乱し、イオンや細胞内容物の漏出を起こし、高濃度では細胞死につながります。
ここだけ聞くと、とても分かりやすい殺菌成分です。
ただし、完成した歯みがき剤ではCPCだけが単独で存在しているわけではありません。
クリンプロF1450のSDSでは、SLSやポリオキシエチレン水添ヒマシ油など、複数の界面活性・可溶化関連成分も確認できます。
CPCについては、同じような配合濃度でも製剤条件によってbioavailabilityや抗菌活性が変わり得ることが報告されています。
つまり、
CPCという成分単独の研究結果
と、
クリンプロF1450という完成製剤の中でCPCがどの程度働くか
は、分けて考える必要があります。
そのため、CPC洗口液の研究結果をそのままF1450へ移すこともできません。
IPMPはCPCとは少し違う
IPMPはフェノール系抗菌成分です。
CPCのように強い正電荷によって細菌表面へ吸着するタイプとは異なり、比較的疎水性で、細胞膜への作用が中心と考えられています。
さらにS. mutansを使った研究では、IPMPによって、
- gtfB
- gtfC
- gtfD
など、グルカン形成に関係する遺伝子発現が低下したという報告もあります。
Gtfは、S. mutansがスクロースから粘着性のあるグルカンを作り、バイオフィルムを形成するうえで重要な酵素です。
ですからIPMPは、
細菌を直接傷害する
だけでなく、
バイオフィルムを作る仕組みに影響する可能性
も研究されています。
もちろん、これもIPMP単体・特定濃度の研究結果であり、そのままF1450完成品の臨床効果を意味するわけではありません。
グリチルリチン酸ジカリウムは「炎症を抑える成分」で終わらない?
グリチルリチン酸系では、NF-κBなどの炎症シグナルや、IL-6、IL-8、COX-2などに関連する基礎研究があります。
一方、2024年にはグリチルリチン酸ジカリウムそのものを用いた多菌種バイオフィルム研究で、Porphyromonasなど歯周病関連菌の構成や病原性指標へ影響したという報告も出ました。
ただし、この研究には重要な背景があります。
著者の多くがLion Corporation所属で、大学研究者もLionから共同研究費を受け取っていました。
これは論文自身がCOIとして開示しています。
ですから、
「GK2は歯周病菌を選択的に減らすことが証明された」
と勢いよく進むのではなく、
興味深い基礎研究がある。独立した再現研究もさらに見たい。
くらいで止めておくのが適切だと思います。
では、実際に何%入っている?
ここまで成分の話をしてきました。
次に、
「では、それぞれクリンプロF1450に何%入っているの?」
を調べました。
当然、全部分かると思っていました。
ところが、思ったほど分かりません。
NaFだけはかなりきれい
公式SDSでは、
フッ化ナトリウム0.32重量%
と記載されています。
NaFの分子量のうちフッ素が占める割合は約45.2%です。
したがって、
0.32% × 約0.452 ≒ 0.145%F
となります。
ppmへ直せば約1450 ppm。
メーカー表示ときれいに一致します。
つまり、
「1450 ppmのNaFが入っている」のではありません。
約0.32%のNaFが配合され、そこに含まれるフッ素として約1450 ppmです。
fTCP、CPC、IPMP、GK2の実配合濃度は?
一方、
- fTCP
- CPC
- IPMP
- グリチルリチン酸ジカリウム
については、今回確認できた一般公開資料から、クリンプロF1450固有の重量%を確定できませんでした。
SDSは完全な処方表ではありません。
例えばSDSにはNaF 0.32%、SLS 1.0%未満、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油1.5%未満などが掲載されていますが、製品表示で存在が確認できる成分すべてが濃度付きで公開されているわけではありません。
ここが、後の論文評価で大事になります。
別の歯みがき剤で、
IPMP 0.05%
に臨床効果があったとしても、クリンプロF1450も0.05%とは言えません。
「再石灰化が約2倍」――いったい何が2倍?
ここからメーカー試験へ進みます。
2018年、日本歯科保存学会で3M Japanの技術部が、1450 ppmF+fTCPを含む実験歯みがき剤を使ったin vitro試験を発表しています。
人工的に脱灰させた牛歯エナメル質を、
- 950 ppmF
- 1450 ppmF
- 1450 ppmF+fTCP
- 2000 ppmF
の4条件で比較しました。
重要なのは、抄録で各歯みがき剤について、
「となるよう常法により調製した」
と記載されている点です。
つまり、少なくとも公開抄録からは、市販F1450のチューブをそのまま使用した試験とは確認できません。
評価したのは、pHサイクル前後のビッカース表面硬さの変化量です。
結果は、1450 ppmF+fTCP群が950 ppmF群、1450 ppmF群より有意に大きな硬さ回復を示しました。
2000 ppmF群との間には統計学的有意差が認められませんでした。
これはfTCPにとって、かなり分かりやすいプラスデータです。
でも「人の虫歯予防が2倍」ではない

ここは今回の記事で、とても大切なところです。
メーカー資料で紹介された「約2倍」という表現は、牛歯を人工的に脱灰し、pHサイクルを行ったあとに測定したビッカース表面硬さの変化に由来します。
測ったのは、人が何人虫歯になったかではありません。
まして、普通の歯みがき剤より人の虫歯が半分になったという研究でもありません。
「2倍」という数字だけ一人歩きすると、
牛歯のビッカース硬さが、いつの間にか人の虫歯予防率へ変身してしまいます。
そこは分ける必要があります。
以前の「チョコの成分がフッ素より歯の硬さを保った?テオブロミン研究」でも、微小硬さ(歯の表面付近の硬さ)が高かったことと、人の虫歯予防で優れていることは同じではないと扱いました。
今回も同じです。
硬さは大切な指標。
でも硬さ=人の虫歯発生率ではありません。
「2000 ppmFと差がなかった」も、同じだったとは限らない
もう一つ注意です。
1450 ppmF+fTCP群と2000 ppmF群に統計学的有意差がなかった。
これは、「1450 ppmF+fTCPは2000 ppmFと同等」を証明したわけではありません。
通常の差の検定で有意差が出なかったことと、最初から同等性マージンを設定した同等性試験は別物です。
有意差なし=同等ではありません。
では、メーカーを一度退場させてみる
ここまでがメーカー側の基礎研究です。
では、3Mとは別の研究者が市販F1450を調べるとどうなるのでしょうか。
ここで重要なことが分かりました。
日本の市販クリンプロF1450そのものを用いた、大学研究者によるin vitro研究があります。
日本のF1450は、1450 ppmF・fTCPなし歯みがき剤と直接比較されていた
2019年、日本大学歯学部保存学教室の研究では、
- クリンプロ歯磨きペーストF1450
- Check-Up Rootcare
- Check-Up Standard
を比較しています。
3製品はいずれも、フッ素濃度1450 ppmFの歯みがき剤として比較されています。
クリンプロにはfTCP、RootcareにはPCAが配合された製品として記載されています。
牛歯根面象牙質モデルを使った試験で、頻回処理ではいずれの歯みがき剤でも石灰化を反映する指標が上昇しましたが、その程度はClinproとRootcareで大きく、Clinproでは象牙質表面の析出物や象牙細管閉鎖も観察されました。
2020年にも同じ日本大学グループが、OCTやヌープ硬さなどを使って各種歯みがき剤を比較し、ClinproとRootcareでは脱灰抑制を示す変化が目立ったと報告しています。
そして、この研究系統は2021年にActa Odontologica Scandinavicaの査読付き原著論文として報告されました。
Wakamatsuらは、
- Clinpro Toothpaste 1450+fTCP
- Check-Up Standard 1450 ppmF・fTCPなし
- 38%silver diamine fluoride(SDF)
を牛歯根面象牙質で28日間比較しています。
頻回使用条件では、fTCP入りClinpro群で、fTCPなし1450 ppmF群よりultrasonic velocityが高く、象牙細管閉鎖や結晶析出も多く観察されました。
一方、28日後のKnoop硬さは、fTCPあり群43.3±1.0、fTCPなし群42.9±2.1であり、すべての評価指標で大差がついたわけではありません。
つまり、
「日本F1450そのものについて、メーカー以外の研究は学会発表しかない」
ではありません。
査読付き原著まであります。
さらにこの論文では、著者らは利益相反なしと申告し、研究費としてJSPS科研費、日本大学歯学部Dental Research Centre、Nakao Foundationなどが記載されています。
3Mからの研究資金は記載されていません。
これはF1450にとって重要なプラス材料です。
ただし、ここでも忘れてはいけません。
これは牛歯を用いたin vitro研究です。
人の虫歯発生率を比較した臨床試験ではありません。

でも、この研究でも「fTCPだけが効いた」とは言い切れない
日本大学研究では、
完成したクリンプロF1450
と、
完成した別メーカーの1450 ppmF歯みがき剤
を比べています。
違うのはfTCPの有無だけではありません。
研磨剤、界面活性剤、粘結剤、水分、pH、そのほかの処方も異なります。
したがって、
「クリンプロ群が良かった」
から、
「その差はfTCPだけによる」
まで一直線には進めません。
fTCP単独の上乗せをきれいに見るなら、基材を同じにしてfTCPあり/なしだけを変える必要があります。
それに近いのが3Mの2018年実験処方ですが、今度はメーカー社員による研究です。
科学というのは、なかなか一発で全部は片付きません。
メーカー以外の研究では「普通のフッ素とほぼ同じ」も出ている
2019年のJADAに掲載されたLippertらのin vitro研究では、人工初期う蝕を作った牛歯エナメル質を使い、複数のカルシウム配合フッ化物歯みがき剤を比較しました。
surface microhardness recovery(歯の表面の硬さがどれだけ回復したか)は、
Clinpro:26.5%
に対して、カルシウムを追加していない通常のフッ化物歯みがき剤Crestが、
26.2%
でした。
エナメル質へのフッ素取り込みでもClinproが通常F製品を上回らず、著者らはカルシウム配合製品による明確な追加利益を示せなかったと結論しています。
この試験のClinproは海外の950 ppmF版で、日本F1450そのものではありません。
それでも、
fTCP入りClinproなら、どんな実験条件でも普通のフッ素歯みがき剤より上になる
という単純な話ではないことが分かります。
試験管から人の口へ――in situではどうだった?
in vitroより一段臨床に近い研究が、in situです。
人工初期う蝕を作ったエナメル片などを口腔内装置に取り付け、被験者の口の中へ入れて調べます。
本物の唾液、ペリクル、温度、口腔内pHなどの影響を受けるので、試験管内より実生活に近くなります。
ただし、患者さん自身の虫歯が治ったかを見るRCTではありません。
Clinpro 950 ppmは1000 ppmFと同程度だった
2011年のShenらの二重盲検ランダム化クロスオーバーin situ試験では、placebo、1000 ppmF、5000 ppmF、Tooth Mousse、Tooth Mousse Plus、Clinpro 950 ppmFなどを比較しました。
結果は、
placebo
<1000 ppmF=Clinpro
<5000 ppmF
<Tooth Mousse
<Tooth Mousse Plus
という並びでした。
Clinproは再石灰化しましたが、通常1000 ppmF歯みがき剤より有意に優れてはいませんでした。
なお、この研究で使われたClinproは950 ppmF版です。
日本F1450ではありません。
さらに、この研究の著者には比較対象となったCPP-ACP技術の発明者が含まれており、利益相反の観点でも背景を確認しておく必要があります。
別のin situでもClinproは「同程度」
2013年のVanichvatanaらの二重盲検クロスオーバーin situ試験では、9人の被験者が口蓋装置を装着し、通常フッ化物歯みがき剤、Clinpro Tooth Crème、フッ化物歯みがき剤+Tooth Mousse Plusなどを比較しました。
病変面積の減少は、Clinproが0.030 mm²、通常フッ化物歯みがき剤が0.027 mm²。
数字だけならClinproが少し大きいのですが、群間の統計学的有意差はありませんでした。
ですから、
「Clinproは再石灰化しない」
でも、
「Clinproは普通のFより明らかに上」
でもありません。
この条件では、統計学的な優越性を確認できなかった。
が正確です。
fTCPでプラスが出たin situもある
一方で、fTCPにとってプラスのin situ研究もあります。
2012年のMensinkaiらは、30人のクロスオーバー試験で、
- 500 ppmF
- 500 ppmF+fTCP
- 1100 ppmF
を比較しました。
fTCP群で良好な傾向を示す指標がありましたが、主要なsurface microhardnessやTMRについては3群間で統計学的有意差が認められませんでした。
2018年の別のin situ研究では、5000 ppmF+fTCP製品が5000 ppmF単独より再石灰化で良好な結果を示しています。
ただし5000 ppmです。
これをそのまま、
「だからF1450+fTCPも普通の1450 ppmFより優れる」
へ持っていくことはできません。
では実際の患者さんを使ったRCTは?
ここからが臨床研究です。
ClinproにはヒトRCTがあります。
「Clinproは基礎実験しかない」というのも正確ではありません。
ただし、ここでもまた製品名に注意が必要です。
矯正後のホワイトスポット病変(白斑)105人のRCT
2023年に報告されたHandaらのRCTでは、矯正治療後のホワイトスポット病変を持つ105人を3群に無作為化しました。
そのうち一群が、
Clinpro Tooth Crème
0.21%NaF
950 ppmF+fTCP
です。
Clinpro群ではホワイトスポット病変の改善が自宅でのケア対照群より良好でした。
ここだけ読むと、
「950 ppm Clinproが通常ケアより勝った」
ように見えます。
しかし、実際の試験条件はもう少し複雑です。
全群で1100 ppmF歯みがき剤による自宅でのケアを行い、Clinpro群ではそこへ950 ppmF+fTCP製品を1日2回追加していました。
つまり比較は、
通常のフッ化物による自宅でのケア+Clinpro追加
と、
通常のフッ化物による自宅でのケア
です。
したがって、同じフッ化物濃度でfTCPあり/なしだけを比較したRCTではありません。
このRCTは、Clinproを追加した臨床プロトコルに効果があったことを示す大事な研究ですが、fTCP単独の上乗せ効果を分離して証明した試験ではありません。
そして使用されたのは、日本F1450ではなく海外950 ppm版です。
矯正中のRCTでは5000 ppm版が950 ppm版より良かった
Kauらの2019年RCTでは、固定式矯正中の患者を、Clinpro 5000、Clinpro Tooth Crème 950 ppm、MI Paste Plusへ割り付けました。
完遂者では、Clinpro 5000がClinpro Tooth Crèmeよりエナメル質脱灰を抑える結果でした。
しかし、
5000 ppmF vs 950 ppmF
です。
この差を、
「fTCPが効いた」
とは読めません。
むしろフッ化物濃度の差が非常に大きい試験です。
さらにこの研究は大学で実施されていますが、論文では3M ESPE Industry Grantによる支援が明記されています。
そして、日本のF1450そのもののヒトRCTは?
今回かなり探しました。
しかし、
日本の市販クリンプロF1450を、普通の1450 ppmF歯みがき剤と直接比較したヒトRCT
は、今回確認できた公開文献の範囲では見つかりませんでした。
「存在しない」と断言するのではありません。
今回確認できなかったという意味です。
ここがかなり重要です。
メタ解析という“ラスボス”へ
個別論文では結果が割れます。
では、研究をまとめたsystematic reviewやmeta-analysisまで上がるとどうでしょうか。
まず、クリンプロ独自技術の話をする前に、フッ素そのものを見ます。
ここでエビデンスの厚さが一気に変わります。
1450 ppmFそのものは、かなり強い
2019年のCochrane Reviewは、濃度の異なるフッ化物歯みがき剤について96研究を評価しています。
小児・青年の永久歯では、
1450~1500 ppmF歯みがき剤は無配合歯みがき剤よりう蝕増加を減らし、1000~1250 ppmFよりも小さいながら追加のう蝕抑制効果を示した
と評価されています。
1450~1500 ppmF vs 無配合の比較はSMD −0.36。
1000~1250 ppmFとの比較はSMD −0.08。
主要な比較についてmoderate-certainty evidenceとされています。
11段階も調べてきて、一番どっしり座っていたのは、
「1450 ppmF」
でした。
これはクリンプロ独自技術ではありません。
でも逆に言えば、クリンプロF1450は、まずこの強い土台の上に乗っています。
Ca/P+Fのメタ解析はある。でもfTCPだけではない
カルシウム・リン酸系材料とフッ化物を組み合わせた研究をまとめたSR/MAでは、一部アウトカムでフッ化物単独より良好な結果が報告されています。
ただし、ここでまとめられている「Ca/P」は、
- CPP-ACP
- CPP-ACPF
- ACP
- TCP
- fTCP
など、かなり違う技術が一緒になっています。
ですから、
「Ca/P+Fのmeta-analysisで良かった」
を、
「fTCPの効果がmeta-analysisで証明された」
へ変換することはできません。
2026年のNMAでも、データの薄さは残っている
2026年2月にBMC Oral Healthから、固定式矯正に伴うホワイトスポット病変を対象としたsystematic review+network meta-analysisが報告されました。
対象は70 RCT、4634人。
検索は2025年3月までです。
fluoride varnishやfluoride combinationなどには比較的まとまった臨床データがあります。
一方、研究ネットワークは全体として疎で、著者らも臨床的異質性や研究数の少なさを限界として挙げています。
ここまで上がってくると、
「fTCPは効かない」
というより、
「fTCPだけをきれいに比較した高品質の臨床試験が、まだ十分多くない」
という問題が目立ちます。
CPCはmeta-analysisまである――ただし“洗口液”
CPCは少し事情が違います。
2021年のsystematic review/meta-analysisでは、CPC洗口液をブラッシングへ追加した8研究をまとめ、
plaque index:MD −0.70
gingival index:MD −0.38
と、placebo洗口液より良好な結果が報告されています。
CPCという成分に、人で抗プラーク・抗歯肉炎作用があることを支持する材料です。
ただし異質性は高く、plaqueでI²=89%、gingival indexでI²=98%。
そして何より、
洗口液です。
クリンプロF1450は歯みがき剤です。
剤形、CPC濃度、接触時間、ほかの成分が違います。
さらに完成製剤では、CPCのbioavailability自体が処方によって変わり得ます。
したがって、
「CPCのmeta-analysisがある」
から、
「クリンプロF1450を使うとgingival indexが同じ量だけ下がる」
とは言えません。
IPMP+GK2は人でも研究されている
IPMPとグリチルリチン酸ジカリウムについても、人での研究はあります。
2010年の120人・3か月double-blind studyでは、
0.05%IPMP+0.05%GK2
を配合した歯みがき剤を、両成分なし、IPMPのみ、GK2のみなどと比較しました。
IPMP+GK2群では、対照群と比べてplaque index、gingival index、GCF、PPDなど複数指標に改善が報告されています。
「IPMPとGK2に人での臨床データがない」わけではありません。
ただし、この歯みがき剤はクリンプロF1450ではありません。
さらに著者にはCJ LION、LION Corporation所属研究者が含まれています。
そしてクリンプロF1450中のIPMP・GK2濃度は、今回の公開資料では確定できていません。
ですから、0.05%+0.05%で出た臨床効果をF1450へそのまま移植することはできません。
待って。その論文の「Clinpro」、本当に同じ商品?
今回の文献を調べていて、最も危ないと思ったのがここです。
論文タイトルや本文に、
Clinpro
と書いてある。
するとつい、
「クリンプロF1450の研究だ」
と思ってしまいます。
でも実際には、今回の文献だけでも、
- 日本のクリンプロF1450
- 950 ppmFのClinpro Tooth Crème
- Clinpro 5000
- fTCPを加えた実験処方
が登場します。
全部同じではありません。

今回は論文を4つの箱に分けた
A:日本の市販F1450そのもの
日本大学2019・2020、Wakamatsuら2021など。
F1450への直接性が高い研究です。
B:1450 ppmF+fTCPの近似実験処方
3M 2018など。
fTCPの有無を比較しやすい一方、市販F1450そのものとは限りません。
C:別のClinpro製品
950 ppmF版Clinpro Tooth Crème、Clinpro 5000など。
Clinpro技術全般の参考にはなりますが、日本F1450そのものの直接証拠ではありません。
D:成分・クラス研究
1450 ppmF一般、CPC、IPMP、GK2、Ca/P一般など。
成分の合理性を考えるには重要ですが、F1450完成品の試験ではありません。
この分類をしないと、文献数だけがどんどん増えて、
「Clinproの研究がこんなにたくさんある!」
となります。
でも、その中に日本F1450そのものを使った研究が何本あるのかは別問題です。
そして、スポンサー欄も読む
論文を読むとき、結果だけでなくFundingやConflict of Interestも見ます。
ただし、ここも誤解しやすいところです。
企業が関与している=その論文は嘘
ではありません。
利益相反は、その研究をどう読むかを考えるための背景情報です。
3Mが直接関与している研究
2018年の1450 ppmF+fTCP基礎試験は、著者全員が3M Japan技術部所属です。
つまりメーカー社員による研究です。
またfTCPの技術そのものを説明する初期文献には、fTCP発明者と3M関係者が著者として入っているものがあります。
fTCP技術の代表的な基礎論文では、著者自身が発明者であること、3M ESPEとの関係を開示しています。
Kauらの矯正RCTも大学で実施された研究ですが、3M ESPE Industry Grantを受けています。
ですから、メーカーから離れた研究でも同じ傾向が再現するかを見ることには意味があります。
でも「Clinproに有利=3M研究」でもない
ここが面白いところです。
例えば2024年のAzizらのin vitro研究では、Clinpro 950 ppmF+fTCPが、Colgateの1450 ppmF製品より良好なミネラル回復を示しました。
ところが研究費はColgate-Palmoliveから出ています。
スポンサーは研究デザイン・実施・出版に関与しない契約だったと論文に記載されています。
つまり、
企業資金があるから、その企業の商品が必ず勝つ
とも限りません。
逆に、Clinproに不利な研究側にも、比較対象となった別技術の発明者が著者として関与する場合があります。
ですから、
メーカーだけを疑って終わり
では公平ではありません。
すべての研究に同じ物差しを当てる必要があります。

11段階調べた結果①――NaF 1450 ppmはどこまで言える?
ここから最終判定です。
まずNaF。
これはかなり強く言えます。
1450 ppm前後のフッ化物歯みがき剤には、う蝕予防効果を支持する高位の臨床エビデンスがあります。
Cochraneまで到達しています。
したがって、
クリンプロF1450のう蝕予防を支える最も強固な部分は、1450 ppmFそのもの
です。
これは独自技術ではありません。
でも、とても大事です。
逆に言えば、fTCPの追加効果がまだ完全には確定していないからといって、
「クリンプロには根拠がない」
とはなりません。
土台のフッ化物だけでも、かなり強い根拠があります。
ただし、
「クリンプロF1450だから、ほかの1450 ppmF歯みがき剤より虫歯を多く防ぐ」
までは言えません。
11段階調べた結果②――fTCPはどこまで言える?
fTCPはもう少し複雑です。
まず、化学的な設計思想には合理性があります。
メーカー基礎試験では、1450 ppmF+fTCPが1450 ppmF単独より良好な硬さ回復を示しました。
しかもメーカー研究だけではありません。
日本の市販F1450そのものを使用した大学研究者によるin vitro研究、さらに査読付き原著でも、根面象牙質モデルでfTCP入りF1450を支持する結果があります。
ここまではプラス材料です。
しかし、完成製品同士ではfTCP以外の処方も違います。
さらにメーカー以外のin vitroでは通常F歯みがき剤との差が出ない研究もあります。
in situでも通常Fに対する優位性は一貫しません。
ヒトRCTは主に950 ppm版など別Clinpro。
日本F1450を通常1450 ppmFと直接比較したRCTは確認できません。
ですから、
「fTCPは意味がない」
は言い過ぎ。
一方、
「fTCPによって、人の虫歯予防効果が普通の1450 ppmFより上がることは証明済み」
も言い過ぎです。
現時点では、
基礎研究ではかなり面白い。
通常の1450 ppmFに対する臨床的な追加利益の大きさはまだ未確定。
くらいが一番正確だと思います。
11段階調べた結果③――CPCはどこまで言える?
CPCには、細菌膜へ作用する分かりやすい機序があります。
さらに洗口液ではsystematic review/meta-analysisまであり、プラーク・歯肉炎指標の改善を支持しています。
したがって、
「CPCという成分に臨床的な抗プラーク・抗歯肉炎作用を支持するデータがある」
は言えます。
ただし、クリンプロF1450中の実濃度は公開資料から確定できません。
高位の臨床データの中心は洗口液です。
さらに完成製剤では、CPCのbioavailabilityが処方条件に影響されます。
ですから、
「クリンプロF1450を使えば歯肉炎が何%減る」
という数字までは出せません。
11段階調べた結果④――IPMPはどこまで言える?
IPMPには膜障害やbiofilmへの作用を支持する基礎研究があります。
さらに、IPMP+GK2配合歯みがき剤について、120人のヒト臨床試験があります。
つまり、作用機序だけの成分ではありません。
ただし、その試験はクリンプロF1450ではありません。
濃度も0.05%IPMPで、F1450中の実濃度とは照合できません。
したがって、
IPMPという成分を配合する合理性はある。
でもF1450完成製剤でどこまで寄与しているかは分離できない。
です。
11段階調べた結果⑤――GK2はどこまで言える?
グリチルリチン酸ジカリウムには、抗炎症作用を考えるうえでの基礎研究があります。
また2024年には、口腔多菌種バイオフィルムへ作用し、歯周病関連菌の構成に影響した研究もあります。
IPMPとの組み合わせではヒト臨床研究もあります。
ただし、F1450中の実濃度は不明。
F1450完成品でGK2だけの寄与を分離したRCTも確認できません。
さらに、今回見つかった口腔バイオフィルム研究にはLionの関与が強くあります。
したがってGK2は、
「抗炎症系成分として合理性があり、口腔バイオフィルムへの作用も研究されている」
までは言えます。
でも、
「F1450に入っているGK2が歯周病菌を減らすことが臨床的に証明された」
までは進めません。
では、クリンプロF1450は結局どういう歯みがき剤?
11段階も調べて、最後に「結局どうなの?」となりますよね。
私の読み方はこうです。
クリンプロF1450は、科学的根拠のない謎の“全部入り歯みがき剤”ではありません。
まず、
1450 ppmF
という非常にしっかりした土台があります。
これは多数の臨床研究とCochrane Reviewに支えられています。
その上に、
- fTCP
- CPC
- IPMP
- グリチルリチン酸ジカリウム
という追加設計があります。
fTCPには、化学的な合理性だけでなく、メーカー基礎研究、日本の市販F1450を使った大学研究、さらに査読付き原著があります。
CPC、IPMP、GK2にも、それぞれ別のレベルで臨床・基礎研究があります。
でも、
「いろいろ入っている」
=
「普通の1450 ppmF歯みがき剤より、すべての面で優れていることが人で証明されている」
ではありません。
そこは一線を引いた方がよいと思います。
“全部入りだから最強”ではない。でも“独自成分は全部飾り”でもない

今回の調査で、私が一番面白いと思ったのはここです。
クリンプロF1450を紹介するとき、一方では、
「fTCPで再石灰化が2倍!」
と強く言いたくなる。
逆に研究を厳しく見ると、
「日本F1450のRCTがないならfTCPなんて意味がないのでは?」
と反対側へ振れたくなります。
でも、どちらも少し乱暴です。
実際には、
1450 ppmFはかなり確立している。
fTCPは基礎研究で支持され、日本F1450そのものを使った査読付き研究もある。
ただし臨床的な上乗せ量はまだ十分確定していない。
CPC・IPMP・GK2にも根拠はあるが、F1450完成製剤での寄与量までは分からない。
このくらいの距離感が、一番研究結果に忠実です。
私ならこう説明します
患者さんから、
「クリンプロF1450って、普通のフッ素歯みがき剤よりすごいんですか?」
と聞かれたら、私はこう説明したいです。
まず、1450 ppmのフッ素が入った歯みがき剤として、虫歯予防のしっかりした土台があります。
さらにカルシウム・リン酸を利用するfTCPや、歯肉炎予防を目的としたCPC・IPMPなども組み合わせた製品です。
fTCPには基礎研究で良い結果がありますが、普通の1450 ppmF歯みがき剤より人の虫歯をどれだけ多く防げるかまでは、まだはっきり決まっていません。
たぶん、これが一番誤解が少ない説明です。
よくある質問
Q.クリンプロF1450は、普通の1450 ppmF歯みがき剤より虫歯予防効果が高いですか?
現時点では、日本のF1450が通常の1450 ppmF歯みがき剤より人の虫歯を明確に多く防ぐことまでは証明されていません。
一方、1450 ppm前後のフッ化物歯みがき剤そのもののう蝕予防効果は、Cochrane Reviewなどでしっかり支持されています。
Q.「再石灰化が約2倍」というのは本当ですか?
元になったメーカー研究では、1450 ppmF+fTCP処方が比較処方より大きなビッカース表面硬さ回復を示しました。
ただしこれは牛歯を使ったin vitro試験です。
人の虫歯予防効果が2倍という意味ではありません。
Q.fTCPは意味がないのでしょうか?
そうは言えません。
化学的な設計には合理性があり、メーカー研究だけでなく、日本の市販F1450を使った大学研究や査読付き原著でも、脱灰抑制・再石灰化を支持する結果があります。
ただし、通常の1450 ppmF歯みがき剤に対する人での追加利益はまだ十分確定していません。
Q.CPCやIPMPが入っていれば歯周病も治りますか?
いいえ。
CPCやIPMPは歯肉炎・歯周炎予防を目的とする薬用成分ですが、歯周病治療そのものの代わりではありません。
歯周病では、プラークコントロール、歯石除去、SRP、再評価、必要に応じた歯周外科など、状態に応じた治療が必要です。
Q.海外の「Clinpro」の論文は、クリンプロF1450の研究ではないのですか?
同じとは限りません。
海外論文では950 ppmFのClinpro Tooth Crèmeや、5000 ppmFのClinpro 5000が多く登場します。
日本のF1450とはフッ素濃度も処方も同一ではないため、研究結果をそのままF1450へ移すことはできません。
Q.子どももクリンプロF1450を使えますか?
現行のメーカー表示では、クリンプロF1450は6歳未満には使用できません。
子どものフッ化物歯みがき剤は、年齢に応じてフッ素濃度や使用量が異なります。
年齢やむし歯リスクに応じた製品選択については、歯科医師・歯科衛生士へご相談ください。
まとめ
今回は、クリンプロF1450を、配合目的から化学的作用機序、濃度、メーカー試験、メーカー以外の研究、in situ、RCT、systematic review、製品同一性、利益相反まで追いました。
その結果、
最も強く言えるのは1450 ppmFのフッ化物歯みがき剤であること。
fTCPは基礎研究ではかなり興味深く、市販F1450そのものを使った大学研究に加えて査読付き原著もある。
ただし普通の1450 ppmF歯みがき剤より、人の虫歯をさらに多く防ぐことまでは未確立。
CPC、IPMP、グリチルリチン酸ジカリウムにも、それぞれ作用機序や研究はあるが、F1450完成製剤の中で各成分がどれだけ臨床効果へ寄与するかは分からない。
というところに落ち着きました。
クリンプロF1450は、
“根拠のない全部入り”ではありません。
でも、
“全部入りだから最強”まで証明されたわけでもありません。
歯みがき剤の商品名だけを見るのではなく、
何が入っているのか。
どの濃度なのか。
どんな実験なのか。
人で確かめたのか。
そのClinproは本当に同じ製品なのか。
誰が研究費を出したのか。
そこまで見ていくと、広告の短い一文とは少し違った景色が見えてきます。
歯みがき剤一本でも、かなり奥が深いですね。
参考文献
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- 3M Japan. クリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450 安全データシート.
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