矯正のワイヤーが外れた・マウスピースをなくしたらどうする?まずどこへ連絡する?応急処置と受診の目安|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

〒730-0032 広島県広島市中区立町2-1 立町中央ビル4F

082-258-6411

ネット予約はこちらから
受付

矯正のワイヤーが外れた・マウスピースをなくしたらどうする?まずどこへ連絡する?応急処置と受診の目安

矯正のワイヤーが外れた・マウスピースをなくしたらどうする?まずどこへ連絡する?応急処置と受診の目安|広島市中区立町の歯医者(紙屋町、八丁堀、袋町からすぐで通いやすい)|ブランデンタルクリニック|土曜日、日曜日、祝日診療

2026年8月26日

矯正のワイヤーが外れた・マウスピースをなくしたらどうする?まずどこへ連絡する?応急処置と受診の目安

(受付さんの備忘録)

はじめに

食事をしていたら、矯正のワイヤーが外れた気がする。

奥歯からワイヤーが抜けて、頬に刺さって痛い。

歯についていたブラケットが取れてしまった。

外食中にマウスピースをティッシュに包み、そのまま捨ててしまった。

矯正治療は終わっているけれど、前歯の裏側についているワイヤーが少し浮いている――。

矯正治療中や矯正終了後には、予定していた診察日の前にこのようなトラブルが起こることがあります。

突然のことなので、「近くの歯医者へ行けばいいの?」「痛くなければ次の予約まで待っていい?」「ワイヤーを自分で戻しても大丈夫?」「マウスピースをなくしたら次の番号へ進んでいい?」と迷う方も多いと思います。

受付から最初にお伝えしたいのは、矯正装置のトラブルが起きたときは、基本的には現在の矯正治療を管理している歯科医院・矯正歯科へまず連絡してください、ということです。

ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、目の前の「外れた」「なくした」という状態だけを見て治療しているわけではありません。今どの歯をどちらへ動かしているのか、どの段階まで治療が進んでいるのか、次回は何を調整する予定なのかという治療計画があります。

そのため、痛くないから放置する、ネットで調べて自分で装置を大きく動かす、マウスピースをなくしたから自己判断で次の番号へ進む、といった対応は避け、まず担当医院へ状態を伝えることが大切です。

一方で、外れた部品を吸い込んだ可能性があり息が苦しい、大量の出血が続いている、大きな顔面外傷があるといった場合は、通常の「矯正装置が外れた」という相談とは別に、医療的な緊急性を優先して考える必要があります。

この記事では「受付さんの備忘録」として、矯正のワイヤーが外れたとき、マウスピースをなくしたとき、リテーナーが壊れたときに、まずどこへ連絡するのか、電話で何を伝えればよいのか、受診まで何をしてよいのかを順番に整理します。

結論|矯正のワイヤーが外れた・マウスピースをなくしたら、まず担当医院へ連絡してください

矯正治療中の装置にトラブルが起きたとき、基本的な最初の連絡先は、現在の矯正治療を担当している歯科医院・矯正歯科です。

ブラケットが外れた、ワイヤーがずれた、アライナーをなくした・壊したといった場合には、まず担当医院へ状態を知らせ、次の対応を確認します。

なぜ「とりあえず近くの歯医者」ではなく担当医院なの?

ワイヤー矯正では、歯の表面についているブラケットとワイヤーを使って、歯へ適切な方向・大きさの力を加えています。

マウスピース矯正では、複数のアライナーを決められた順番で使用しながら、少しずつ歯を移動させていきます。

そのため、単純に「外れたワイヤーを元の位置へ戻せば終了」「なくしたマウスピースの代わりに次を使えば終了」とは限りません。

現在の歯の位置や治療計画を把握している担当医院へ状態を伝えることで、「次の予約まで待ってよい」「予定より早く来院した方がよい」「一時的な応急処置を行う」といった判断ができます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正そのものの違いを詳しく知りたい方は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を長期的な視点から比較した記事も参考にしてください。

痛くなければ連絡しなくても大丈夫?

痛みがなくても、一度担当医院へ連絡しておくことをおすすめします。

例えばブラケットが歯から外れていれば、その歯に予定していた力が十分に加わらなくなっている可能性があります。

また、矯正終了後の固定式リテーナーは、完全に取れなくても一部分だけ接着が外れることがあります。British Orthodontic Society(BOS)も、固定式リテーナーの接着が外れると、その歯が位置からずれ始める可能性があるため、破損した場合は矯正医へ速やかに連絡するよう案内しています。

「痛くない」ということと、「矯正治療上問題がない」ということは同じではありません。

最初に確認したい|その「ワイヤー」「マウスピース」は何の装置?

受付で「矯正のワイヤーが外れました」「マウスピースをなくしました」とお電話をいただいたとき、もう一つ確認したいことがあります。

今、歯を動かしている途中なのか。それとも矯正終了後の保定期間なのか。

同じように見える「ワイヤー」「マウスピース」でも、役割が違うからです。

①歯を動かしている途中のワイヤー矯正

一般的な固定式矯正では、歯にブラケットという小さな装置を接着し、その中にアーチワイヤーを通します。

患者さんが「ワイヤーが外れた」と表現する状態には、ワイヤーが奥歯のチューブから抜けた、ブラケットからワイヤーが外れた、ワイヤーの端が飛び出した、ブラケットそのものが外れた、奥歯のバンドやチューブがグラグラするなど、いくつもの状態があります。

②歯を動かしている途中のマウスピース=アライナー

透明なマウスピースを順番に交換しながら歯を動かす治療では、それぞれの透明な装置を「アライナー」と呼びます。

見た目は似ていますが、アライナーごとに治療の段階が違うため、紛失時にどれを装着するかも治療計画と関係します。

③矯正終了後に使う取り外し式リテーナー

矯正終了後、移動させた歯をその位置へ保つために使うのがリテーナー(保定装置)です。

透明なマウスピース型リテーナーの場合、治療中のアライナーと見た目がよく似ています。

しかし、アライナーは歯を動かすための装置、リテーナーは動かした歯の位置を維持するための装置という違いがあります。

リテーナーの種類や保定が必要な理由については、矯正治療後のリテーナーと後戻りについて詳しく解説した記事をご覧ください。

④前歯の裏側についている固定式リテーナー

矯正終了後に、前歯の裏側へ細いワイヤーを接着して歯並びを保つ方法もあります。

患者さんからは「矯正は終わっているけれど、裏側のワイヤーが外れた」「舌で触ると針金が少し浮いている」といった相談になることがあります。

これは治療中のアーチワイヤーとは違う固定式リテーナーです。

ワイヤー矯正のワイヤーが外れたときはどうする?

ワイヤー矯正では、「何が、どこから外れたのか」によって状態が違います。

患者さん自身が装置の正式名称を知っている必要はありません。

電話では「一番奥の歯から針金が抜けています」「前歯についている四角い金具が動きます」「奥から針金が飛び出して頬に刺さります」のように、見たままを伝えていただければ大丈夫です。

ワイヤーの端が頬・唇・舌に刺さる

ワイヤーが少しずれたり、歯の移動に伴って端が突出したりすると、頬や唇の内側、舌に当たって痛むことがあります。

日本臨床矯正歯科医会は、突出したアーチワイヤーについて、矯正用ワックス(リリーフワックス)や脱脂綿などで覆って粘膜へ当たりにくくし、その後かかりつけの矯正歯科医院へ連絡する方法を患者向けの応急処置として案内しています。

ワックスはワイヤーを治すものではなく、受診や指示を受けるまで粘膜を一時的に守るためのものと考えてください。

ワイヤーが奥歯から抜けてブラブラしている

アーチワイヤーが奥歯のチューブやブラケットから抜け、口の中で動いてしまうことがあります。

この場合も、何度も引っ張ったり、大きく曲げたりせず、必要に応じてワックス等で粘膜への刺激を減らして担当医院へ連絡してください。

ブラケットが歯から外れた

ブラケットが歯の表面から剥がれても、ワイヤーには通ったまま残っていることがあります。

その場合、「四角い金具がワイヤーの上を動く」「歯にはついていないけれど口からは取れていない」という状態になります。

無理に引きちぎろうとせず、担当医院へ連絡してください。

完全に口の外へ取れた部品がある場合は、捨てずに小さなケースなどへ入れて保管し、医院から持参するよう指示された場合に持って行けるようにしておきましょう。

奥歯のバンド・チューブがグラグラする

奥歯についている金属製の装置が揺れている場合も、「まだ完全には取れていないから大丈夫」と指や舌で何度も動かさないようにしてください。

緩んだ装置は担当医院へ知らせ、受診時期を確認します。

ワイヤーを自分で切ってもいい?

インターネットや海外の患者向け資料には、強く突出した細いワイヤーについて、自宅で短くする応急処置が紹介されていることもあります。

しかし、ワイヤーには種類や太さがあり、位置によっても対応が違います。切った金属片が口の中へ落ちる可能性もあります。

そのため、担当医院から具体的な指示を受けていない状態で、自己判断だけでワイヤーを切断することは避け、まず電話で相談してください。

マウスピース矯正のアライナーをなくしたらどうする?

マウスピース矯正では、食事のために外したアライナーをティッシュや紙ナプキンに包み、そのまま捨ててしまうことがあります。

「なくしたから、今日から次の番号を使えばいいですか?」というのは、とても自然な疑問です。

しかし、アライナーを紛失したからといって、全員が自動的に次のアライナーへ進むわけではありません。

Invisalignの患者向け情報やClearCorrectの患者向けFAQでも、アライナーを紛失した場合はまず担当医へ相談し、状況によって次のアライナーへ進む、一つ前を装着する、紛失したアライナーを再製作するといった対応が考えられると案内されています。

まず「何番目のアライナーをなくしたか」を確認する

電話する前に、分かる範囲で次のことを確認してみてください。

  • 上顎・下顎のどちらをなくしたか
  • 両方なくしたのか
  • 何番目のアライナーか
  • そのアライナーを使い始めて何日目か
  • 一つ前のアライナーが残っているか
  • 次のアライナーを持っているか

全部分からなくても電話はできます。

ただ、「12番を昨日から使い始めました」「上だけなくしました」という情報があれば、担当医院でも状況を整理しやすくなります。

自己判断で次のマウスピースへ進んでいい?

自己判断だけで次のアライナーへ進むのは避け、担当医院へ確認してください。

交換予定日の直前に紛失した場合と、新しいアライナーへ交換した直後に紛失した場合では状況が違います。

さらに、歯が計画どおり動いているか、次のアライナーが適合する状態かによっても判断が変わります。

一つ前のマウスピースに戻せばいい?

これも一律ではありません。

状態によっては、交換品を待つ間などに一つ前のアライナーを一時的に使用するよう担当医から指示されることがあります。

そのため、治療中は使い終わったアライナーを交換した瞬間にすべて捨てるのではなく、少なくとも直前のものを一定期間保管しておくと、トラブル時に役立つ場合があります。

ただし、「なくしたら必ず前のアライナーを使う」という意味ではありません。どのアライナーを装着するかは担当医院の指示に従ってください。

なくしてはいないけれど、割れた・変形した・浮いている

アライナーのトラブルは紛失だけではありません。

  • 亀裂が入った
  • 大きく割れた
  • 熱などで変形した
  • 鋭い部分ができた
  • 急に適合しなくなった
  • 一部分が大きく浮く

といった場合もあります。

大きく変形して痛い、鋭い部分が当たる、明らかに合わないというものを無理に押し込んで使い続けず、担当医院へ相談してください。

歯についていたアタッチメントが取れた場合も連絡を

マウスピース矯正では、歯の表面に歯と似た色の小さな突起「アタッチメント」をつけることがあります。

アライナーそのものは手元にあっても、「歯についていた白いポッチが取れた気がする」ということがあります。

この場合も、いつ気づいたのか、どのあたりなのかを担当医院へ伝えてください。

矯正が終わった後のリテーナーをなくした・ワイヤーが外れた場合

「矯正治療はもう終わっているから、多少外れても急がなくていいのでは?」と思うかもしれません。

しかし、矯正後の保定も治療結果を維持するための大切な期間です。

取り外し式リテーナーをなくした

透明なマウスピース型リテーナーやワイヤーを使った取り外し式リテーナーを紛失した場合も、次の定期検診まで何か月もそのままにせず、担当医院へ相談してください。

BOSの患者向けリテーナー資料でも、リテーナーをなくした・壊した場合は次回の定期診察まで待たず、できるだけ早く連絡するよう案内されています。

矯正治療によって動かした歯は、矯正装置を外した瞬間から永久にその位置へ固定されるわけではありません。後戻りには歯周組織の適応、成長や加齢、咬合、口腔習癖などさまざまな要因が関係します。

前歯の裏側の固定式リテーナーが一部分だけ外れた

ここは特に覚えておいてほしいポイントです。

固定式リテーナーは、ワイヤー全体が一度に取れるとは限りません。

「右下の前歯1本だけ接着が取れた感じがする」「舌で触るとワイヤーが少し浮く」「端だけ動く」といった状態もあります。

BOSは、固定式リテーナーの接着が一部外れると、その歯が位置からずれ始める可能性があるため、破損時には矯正医へ連絡することが重要としています。

また、矯正治療の長期予後を扱った報告には、固定式保定装置が部分的に脱離した箇所を修理・再装着しながら保定を続けた症例や、保定装置の脱離後にリコールが途切れ、その後歯列不正が大きくなっていた症例も報告されています。

もちろん、固定式リテーナーが一部分外れたら必ずすぐに大きな後戻りが起こる、という意味ではありません。

だからこそ、「全部取れていないから大丈夫」と自分だけで判断せず、一部分の脱離でも担当医院へ知らせることが大切です。

矯正トラブルで電話するとき、受付に何を伝えればいい?

「装置の名前が分からないから、電話でうまく説明できないかも」と心配する必要はありません。

受付では、患者さんが見たまま・感じたままを聞きながら状態を整理します。

まず伝えてほしい基本情報

  • どこの医院で矯正治療を受けているか
  • ワイヤー矯正かマウスピース矯正か
  • 今も歯を動かしている途中か、矯正終了後の保定期間か
  • いつ異常に気づいたか
  • 上顎か下顎か
  • 前歯か奥歯か
  • 痛みがあるか
  • 頬・唇・舌に刺さっているか
  • 出血や傷があるか
  • 外れた部品が手元にあるか
  • 部品を飲み込んだ可能性があるか
  • 次回の矯正予約はいつか

全部分からなくても大丈夫です。

ワイヤー矯正なら「どう見えるか」をそのまま伝える

「一番奥から針金が抜けています」「金具がワイヤーの上で動きます」「針金の先が頬に刺さっています」「奥歯の金具がグラグラします」といった説明で十分です。

マウスピースなら番号と使用日数が分かると便利

「14番の上をなくしました」「3日前に新しいアライナーへ交換しました」「前の13番は家にあります」といった情報があれば伝えてください。

医院から頼まれたら、写真を撮って共有することもあります

矯正分野では、患者さんが撮影した口腔内写真を利用してアライナーの適合や治療中のトラブルを遠隔で確認する仕組みも研究・利用されています。

そのため、担当医院から「写真を送ってください」と案内されることがあります。

できれば明るい場所で、問題が起きている場所が分かるように撮影しておくと、状態を共有しやすいことがあります。

ただし、写真だけを見て患者さん自身が診断するためのものではありません。写真では分からないこともあるため、その後の対応は担当医院の指示に従ってください。

担当の矯正歯科が休診・遠方・旅行中だったら?

矯正装置のトラブルは、担当医院の診療時間中に起こるとは限りません。

旅行中、帰省中、出張中に、「今いる場所は広島だけれど、矯正治療をしている医院は県外」ということもあります。

まず担当医院の連絡方法を確認する

担当医院が遠方であっても、まずは連絡してみましょう。

医院によっては電話のほか、LINE、メール、予約アプリ、留守番電話での緊急時案内などを用意している場合があります。

状態を説明した結果、「帰宅まで待って大丈夫」「現地でワイヤーの刺激だけ取ってもらってください」「早めに診察を受けてください」など、対応が分かれることがあります。

現地の歯科医院で応急処置を受けることもあります

担当医院へすぐ行けず、ワイヤーが強く頬へ刺さっているなど、そのまま何日も過ごすことが難しい場合には、近くの歯科医院で応急的な診察・処置を相談することがあります。

ただし、現地の歯科医院は元の矯正治療計画をすべて把握しているとは限りません。可能であれば現在の担当医院と情報を共有しながら対応する方が安心です。

「診療中」と表示されていても、今すぐ受け入れ可能とは限りません

急な矯正装置のトラブルで現地の歯科医院を探す場合も、検索結果だけを見て直接向かうのではなく、受診前に電話で状態を説明することをおすすめします。

広島市中区で当日の歯科受診先を探す際の考え方については、「今日診てもらえる歯医者」を探すときの急患・当日相談の受診目安でも詳しくまとめています。

また、ブランデンタルクリニックのWEB・LINE・電話の使い分けについては、予約方法と連絡手段の使い分けをご覧ください。

外れたワイヤーや金具を飲み込んだ・吸い込んだかもしれないとき

ワイヤーや小さな金具が見当たらないと、「もしかして飲み込んだ?」と心配になることがあります。

矯正治療に関連する異物の誤飲については、ワイヤー片やモラーバンドなどを含む報告があり、2022年には矯正装置の誤飲に関する文献レビューも発表されています。

「飲み込んだ」と「気道へ吸い込んだ可能性」は分けて考える

口から食道・消化管へ入る「誤飲」と、気道へ入る「誤嚥・吸引」は意味が違います。

特に、外れた直後から激しく咳き込む、息が苦しい、呼吸がおかしい、飲み込みにくいといった症状がある場合は、通常の矯正装置トラブルとして次回予約を待つ状態ではありません。

American Association of Orthodontists(AAO)も、呼吸困難や嚥下困難、大量の出血、顎骨折が疑われる大きな外傷などを、一般的な矯正装置トラブルとは別の緊急状態として挙げています。

明らかな呼吸困難がある場合は119番を優先してください。

「飲み込んだと思うけれど苦しくない」場合も伝える

呼吸に問題がなくても、外れた部品がどこへ行ったのか分からない場合は、そのことを担当医院へ伝えてください。

特にワイヤーなど鋭い部品を飲み込んだ可能性がある場合は、「そのうち自然に出るだろう」と自己判断だけで済ませず、必要な医学的評価について相談してください。

「床に落としたと思う」「食事中だったので飲んだかもしれない」「気づいたときには金具がなかった」といった情報も、そのまま伝えてください。

転倒・スポーツでワイヤーが外れ、同時に歯もぶつけた場合

転倒、スポーツ、交通事故などで口元を強くぶつけ、その結果としてブラケットやワイヤーも外れた場合には、矯正装置だけでなく、歯そのものの外傷を確認することが重要です。

永久歯が完全に抜けた、大きく位置がずれた、歯が強く歯ぐきの中へ押し込まれた、大きな顔面外傷があるといった場合には、装置を直すことだけを考えず、外傷として速やかな診察が必要になります。

外傷では、ぶつけた直後の痛みが少なくても後から歯髄や歯根周囲に変化が現れることがあります。歯をぶつけたあと、痛みがなくても経過観察が必要な理由も参考にしてください。

広島市で、他院矯正中の装置トラブルを相談したい場合

旅行や出張、帰省などで広島にいる間に、他県の医院で行っている矯正装置が外れることもあります。

その場合も、まず現在の矯正治療を担当している医院へ連絡することが基本です。

担当医院へ戻るまで待ってよいのか、広島で応急処置を受けた方がよいのかを確認してください。

一方、「ワイヤーが頬に刺さって食事が難しい」「装置が大きく外れている」「担当医院から近くの歯科医院で応急処置を受けるよう案内された」といった場合には、広島市内の歯科医院へ相談することもあります。

ブランデンタルクリニックは、広島市中区立町の立町中央ビル4階、広島電鉄・立町駅から徒歩1分の場所にあります。ビル入口から4階までエレベーターをご利用いただけます。

通常のご予約はWEB・LINE・電話から受け付けていますが、ワイヤーの脱離など急なトラブルで当日の受診が必要か相談したい場合は、まず電話で現在の状態をお伝えください。

当日電話受付が可能で、急患の同日相談にも可能な範囲で対応しています。ただし、その日の予約状況や装置の種類、必要な処置内容によっては、待ち時間が生じたり、当日は応急的な処置を中心とした対応になったりする場合があります。

また、他院で進めている矯正治療について、元の治療計画を把握しないまま当院で本格的な矯正調整をそのまま引き継げるとは限りません。まず「どこの医院で、どのような矯正治療中なのか」をお知らせください。

広島市では、救急車を呼ぶべきか、すぐ医療機関を受診すべきか判断に迷う場合に、救急相談センター広島広域都市圏・備後圏域「#7119」を24時間365日利用できます。

ただし、急な息切れや明らかな呼吸困難など、緊急性が高い症状では#7119への相談を待たず119番を優先してください。

矯正装置を外れにくく・マウスピースをなくしにくくするために

ワイヤー矯正中は硬い物・粘着性の強い物に注意する

非常に硬い食品をブラケットで直接噛んだり、粘着性の強い食品が装置へ絡んだりすると、ブラケットやワイヤーへ強い力が加わることがあります。

担当医院から食事について指示を受けている場合は、その内容を守りましょう。

スポーツでは矯正装置だけでなく歯の外傷にも注意

接触のあるスポーツなどでは、口元へ強い衝撃が加わる可能性があります。競技内容や矯正装置によっては、スポーツ時のマウスガードについて担当医へ相談することも検討してください。

アライナーは外した瞬間にケースへ

マウスピース紛失で起こりやすいのが、「ティッシュや紙ナプキンに包んでテーブルへ置いた」というケースです。

周囲の方がゴミだと思って捨てたり、自分自身で忘れたりしないよう、外したらそのまま専用ケースへ入れる習慣をつけておくと紛失予防になります。

治療中は一つ前のアライナーをすぐ捨てない

紛失時に前のアライナーを一時的に使うよう担当医から指示される場合もあるため、直前に使用していたアライナーはすぐ廃棄せず保管しておくと役立つことがあります。

保管期間について医院から指示がある場合は、その方針に従ってください。

矯正中は装置の周囲も清潔に

ワイヤー矯正ではブラケットの上下やワイヤーの下に汚れが残りやすく、マウスピース矯正ではアライナーを戻す前の口腔清掃やアタッチメント周囲のケアも重要です。

詳しい方法は、矯正中の歯磨きで難しい場所とワイヤー・マウスピース別の清掃ポイントで解説しています。

よくある質問|矯正のワイヤー・マウスピースのトラブル

矯正のワイヤーが外れました。痛くなければ次の予約まで待っていいですか?

痛みがなくても、まず担当矯正医院へ連絡してください。外れた場所や治療段階によっては次の予約まで待てる場合もありますが、それを患者さん自身だけで判断するのではなく、担当医院へ確認するのが安心です。

矯正のワイヤーが外れたまま何日なら大丈夫ですか?

「○日までなら大丈夫」と一律に決めることはできません。外れた場所、ブラケットやワイヤーの状態、現在行っている歯の移動、次回予約までの期間などによって対応が変わります。痛くなくても、気づいた時点で担当医院へ知らせてください。

ワイヤーが頬に刺さります。どうしたらいいですか?

矯正用ワックスなどで突出部分を覆うと、粘膜への刺激を一時的に減らせることがあります。そのうえで担当矯正医院へ連絡し、次の対応を確認してください。

ブラケットが1個だけ外れました。急いで受診する必要がありますか?

ブラケットの場所、ワイヤーの状態、痛みの有無、次回予約までの期間などによって変わります。完全に取れた場合も、ワイヤーについたまま動いている場合も、一度担当医院へ知らせてください。

マウスピースを1枚なくしました。次のマウスピースを使っていいですか?

自己判断で次へ進まず、まず担当医院へ連絡してください。治療段階によって、次へ進む、一つ前を使用する、交換アライナーを作製するといった対応が考えられます。

一つ前のマウスピースを使えばいいですか?

状態によっては一つ前のアライナーを一時的に使うよう指示されることがありますが、一律ではありません。担当医院へ確認してください。

マウスピースをなくしたまま何日なら大丈夫ですか?

これも安全な日数を一律には決められません。何番目をなくしたのか、使用開始から何日目なのか、前後のアライナーがあるか、現在の歯への適合状態などで対応が違います。なくしたことに気づいたら、できるだけ早く担当医院へ連絡してください。

リテーナーをなくしました。次の定期検診まで待っていいですか?

長期間そのままにせず、担当医院へ早めに相談してください。矯正終了後の保定も治療結果を維持するための大切な管理です。

前歯の裏側のワイヤーが1か所だけ外れています

固定式リテーナーの一部分だけ接着が外れている可能性があります。全部取れていなくても、担当医院へ連絡してください。

旅行中にワイヤーが外れました。近くの歯医者へ行っていいですか?

まず担当矯正医院へ連絡し、現地で応急処置が必要か確認するのがおすすめです。担当医院から現地歯科受診を勧められた場合や、強い粘膜刺激などで帰宅まで待つことが難しい場合には、近くの歯科医院へ電話で相談してください。

外れた金具を飲み込んだかもしれません

まずそのことを医療者へ伝えてください。特に激しく咳き込む、息が苦しい、飲み込みにくいなどの症状がある場合は、通常の矯正装置トラブルとは別に緊急性があります。明らかな呼吸困難では119番を優先してください。

矯正している医院とは別の歯医者でも直せますか?

粘膜へ刺さっているワイヤーへの応急処置など、別の歯科医院で一時的な対応が可能なこともあります。ただし、矯正力の調整や装置の再装着などは元の治療計画との関係があります。まず現在の担当医院へ連絡し、必要に応じて現地歯科と連携するのが基本です。

まとめ|矯正トラブルは「自分で直す」より、まず担当医院へ伝えることが大切です

ワイヤーが外れたり、マウスピースをなくしたりすると、突然のことで焦ってしまうと思います。

しかし、患者さん自身で装置の名前や緊急度を完璧に判断する必要はありません。

  • ワイヤー矯正の装置が外れたら、まず担当矯正医院へ連絡する。
  • マウスピースをなくしても、自己判断だけで次の番号へ進まない。
  • 矯正終了後のリテーナー紛失や固定式ワイヤーの部分脱離も放置しない。
  • 電話では、何が・どこで・いつ外れたのか、痛みや傷があるかを伝える。
  • 転倒などで歯もぶつけた場合は、矯正装置だけでなく歯の外傷も確認する。
  • 呼吸困難などがある場合は、通常の矯正トラブルとは分けて緊急対応を考える。

「装置の名前が分からないから電話できない」と心配する必要はありません。

「奥歯から針金が抜けました」「透明なマウスピースをなくしました」「前歯の裏側の針金が浮いています」という伝え方で十分です。

ブランデンタルクリニックでも、広島市滞在中の急な歯科トラブルについて、当日の受診が必要か迷う場合はまずお電話でご相談ください。現在の状態を確認しながら、その日の診療状況と合わせてご案内します。

参考文献

  • 一般社団法人 日本臨床矯正歯科医会.通院予約を延期している矯正歯科治療中の患者さんへの応急処置案内.
  • 公益社団法人 日本矯正歯科学会.アライナー型矯正装置による治療指針.
  • American Association of Orthodontists. What is an Orthodontic Emergency and How Do You Handle Them? 2026.
  • British Orthodontic Society. FAQs: What happens when my braces are removed?
  • British Orthodontic Society. Patient Information Leaflet: Retainers.
  • Align Technology. Invisalign clear aligners: patient information on lost or broken aligners. 2026.
  • Straumann Group. ClearCorrect 患者様向け「よくある質問」.マウスピースの紛失・破損時の対応.
  • Karamani II, Makrygiannakis MA, Bitsanis I, Tsolakis AI. Ingestion of orthodontic appliances: A literature review. J Orthod Sci. 2022;11:20. doi:10.4103/jos.jos_94_21.
  • Kazimierczak N, Kazimierczak W, Serafin Z, et al. AI in Orthodontics: Revolutionizing Diagnostics and Treatment Planning—A Comprehensive Review. J Clin Med. 2024;13:344.
  • 西方 淳.矯正治療予後について考察.J Begg Orthod. 2022;42(1):24-28.
  • 広島市.救急相談センター広島広域都市圏・備後圏域(#7119).2026年4月22日更新.

TOP